GWにこの環境下でも旅行を計画している者がいるとのこと。「呼びかけ」のような広報は、心ある人にしか通用しない。直接的な抑止力を発揮できる措置をぜひ自治体には発動してもらいたい。GWの高速料金は危機対応経費負担のため通常の5倍。航空・船・列車料金も同じく5倍として、不要不急ではない緊急な人の使用への道は残す。必要不可欠な移動であれば、特別料金も我慢してもらう。もちろんホテルなど宿泊施設、駐車料金も同様に5倍以上の特別料金とすべきである。
「観光地が悲鳴」というバランスによる報道は無意味である。観光地以外も、都心部の飲食店、レジャー業、中小企業はとっくに悲鳴をあげ尽くしている。観光地だけではなく、日本中・世界中が悲鳴をあげているのが戦時の今なのである。
たった1カ月かそこらも我慢できない、「コロナ疲れを癒やす」「子供のため」「自分へのごほうび」と言っている者たちを野放しにする限り、一旦東京の感染者数が減少したとしても、早ければ連休中にでも再び盛り返すことは容易に想像できる。ソーシャルディスタンスが問題解決になるかどうか、ホリエモン氏が否定しようが何だろうが、現時点で他の選択肢がない以上、社会を少しでも早く正常化するために、メッセージは理解不能社に向けた単刀直入なものでなければならない。
要は「外に出るな」「外でしゃべるな」である。
それには例外があって……という説明は、すでに行動抑制をしている人は十二分に理解している。今、他人への感染リスクをふりまくことに無自覚な出歩き集団に、細かい説明は理解できないと考えるべきだ。残念ながらていねいな説明を理解できず、自分中心の行動を変えられないバカにつける薬はない。
「マスクをしないでがんばる」と宣言した老人政治家同様、事態の理解力のない人間だけを隔離はできない以上、真剣に対策していただけないものだろうか。(増沢 隆太)
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