ウォーターゲートはたいした問題ではない~コインテルプロは非常に恐ろしい、国民をターゲットにした犯罪計画
チョムスキー「ウォーターゲートについて言えば、私は少数派でした。ティーパーティのようなものだと考えていたのです。実際『ニューヨーク・レビュー』からウォーターゲートに関する原稿の依頼を受けた時も、『引き受けてもいいですが、たいした問題ではないと説明してもいいなら』と返事をしました。
私が衝撃を受けたのは、ウォーターゲートが明るみに出て、まさに同時にコインテルプロが明らかになったことです。同時でしたよね。
コインテルプロは非常に恐ろしい、政権のために政府が行う、国民をターゲットにした犯罪計画だったのです。主にケネディ、ジョンソン、 ニクソン政権時代に行われました。開始されたのはそれより少し前ですが。批判精神のある思想や政治活動は事実上全て、コインテルプロのターゲットになりました。監視だけではなく破壊工作も行われていた。この点でスノーデンの一件よりずっと恐ろしい事です。コインテルプロは文字通り政治的な暗殺行為でした」
FBIはアメリカの政治警察~FBIによる離間工作と冤罪ねつ造、そしてなされた必要のない殺人
チョムスキー「ちょうどウォーターゲートの時ですね。1969年にコインテルプロが明らかになった。コインテルプロの一つなのですが、コインテルプロはFBIの作戦ですよ。FBIはアメリカの政治警察なのです。ブラック・ムーヴメントを潰そうとしており、FBIは実際にブラック・ムーブメントの多くを潰しました。
ウォーターゲートの時に明るみになった最悪の事件は、フレッド・ハンプトン殺害事件です。フレッド・ハンプトンはブラックパンサーの有能なリーダーであり、犯罪歴などは何もありませんでした。ハンプトンはシカゴのゲットーで活動しており、コインテルプロ実行下のFBIはそのハンプトンを殺害しようとした。
まずFBIはゲットーのギャングであった、ブラックストーンのレンジャー部隊を煽るために、レンジャー部隊のリーダーに虚偽の手紙を送り付けました。すぐにわかる黒人なまりをまねた文章でです。FBIはあまり賢くありませんね。レンジャー部隊に、ハンプトンが彼らを狙っている、という手紙を書いた。でもレンジャー部隊は動かなかった。次にFBIが何をしたか。FBIはハンプトンのボディガードを内通者にしました。彼らはシカゴ警察に銃に関する虚偽の情報を流し、朝の4時に警察がアパートに踏み込んだんです。ゲシュタポのするような奇襲ですよ。そしてただベッドにいたハンプトンを殺害したのです」
なぜかほとんど報道されなかったコインテルプロ~コインテルプロはNSAの監視以上に真剣に考えるべき問題
チョムスキー「この一件だけでも、ウォーターゲートについてのあらゆる報道を一掃するほどの事件です。興味深いことに、コインテルプロについてはほとんど報道がなされませんでした。この事件だけです。コインテルプロでFBIがしていたことは他にもたくさんあり、コインテルプロはウォーターゲートよりずっと深刻な問題です。NSAの監視以上に真剣に考えるべき問題だと思います」
解説:
本動画では、チョムスキーが「ウォーターゲートについては多くの報道がなされたのに対し、興味深い事にコインテルプロについてはほとんど報道されなかった」と重要な指摘をしています。スノーデンの事件や超監視社会について報じることはできても、最も重大な破壊工作・殺人プログラムである「集団ストーカー」について一切報じることができない現在の日本のメディアも同じ状況にあると言えるでしょう。
チョムスキーの発言でもわかるように、監視社会化とコインテルプロには密接な関係があります。コインテルプロにマインドコントロール・洗脳実験・電磁波の照射実験を加えたと思しき「集団ストーカー」は、超監視社会化を悪用する支配者層・裏社会関係者らによる監視悪用の最終形態と考えられ、これまでの常識や社会構造が変化しつつある、自由社会を愛する市民たちにとって非常に危険な状態を示していると言えます。現代のコインテルプロである集団ストーカーが頻発する現在の日本の状況は、すでに超監視社会化のインフラが整ってしまったこの国、あるいは海外諸国の危機的状況を示していると言えるのかもしれません。
この動画の長尺版はこちら
Rethinking US Foreign Policy - YouTube (日本語字幕なし)
日本語版wiki
◎参考文献
・米国における報道規制、特定のトピックを報道させないやり方について
ニコラス・スカウ(著)伊藤真(訳)『驚くべきCIAの世論操作』インターナショナル新書 2018 https://amzn.to/2V2QP37
・日本におけるコインテルプロの実例とその証拠の数々について
海渡 雄一(著)『反原発への嫌がらせ全記録』明石書店 2014
・ジーン・セバーグの経験したコインテルプロ
ジーン・ラッセル・ラーソン+ギャリー・マッギー(著)石崎一樹(訳)『FBI V.S ジーン・セバーグ 消されたヒロイン』水声社 2012
・キング牧師が経験したコインテルプロ
マーシャル・フレイディ(著)福田敬子(訳)『マーティン・ルーサー・キング』(ペンギン評伝双書) 岩波書店 2004 http://amzn.to/2q9w8pd
◎参考映像作品
『ジーン・セバーグ・コンプリート』アップリンク 2000 http://amzn.to/2q83w01
関連記事
subblogkaigaitext.hatenablog.jp
●参考リンク
http://bit.ly/2q8oZWJ (コインテルプロ日本語紹介ページ)
*なお、本動画は一連の問題についての理解を深めるために作成されました。当方、現在集団ストーカーについて、必ずしも今の米国・日本政府が主導しているとする立場には立っておらず、いかなる政治的見解も先導する気持ちもございません。世界中で急増しているこの信じがたい、残酷な凶悪犯罪が、一日も早く解決されることを祈っています。