音MADの音声編集は、これ一つあれば大丈夫と名高いREAPER。そのREAPERで音MADを作成するさいに使用する基本操作を紹介します。

基本的にREAPERは4.3以降(記事執筆時は4.7)のものを使用している前提にします。

 REAPERの日本語化

REAPERは、初期状態では英語です。英語に堪能な人ならこれでよいかもしれませんが、生粋の日本人にはかなりきついです。そこでこれを日本語化させます。

日本語化パッチをインストールする

日本語化パッチをダウンロードします。

ちなみに日本語化パッチの制作者は、ニコニコ動画にも投稿されているちえPという方です。感謝しましょう。

インストールがうまくいかない場合

ダウンロード・アドレスの説明で問題なくインストールできると思いますが、エラーでうまくいかない場合にお試しください。

  1. ダウンロード・アドレスの「フォント関連の修正は必要ない・パッチが動かない」という項目にある日本語言語パックをダウンロードする。
  2. それをREAPERにドラッグアンドドロップする。
  3. それでもうまくいかない場合は、ダウンロードした日本語言語パックをProgram Files下にあるREAPER (x64)フォルダに入れる。
  4. 右クリック →Install language pack for REAPER

これでもダメなら、ググって解決法を探してください。REAPER本体の更新でうまくいかなくなっている可能性もあると思います。

基本操作を覚えよう

日本語化できたら、だいぶわかりやすくなったと思います。

曲や素材を読み込む

左にトラックが右にタイムラインが表示されています。右のタイムラインに音声ファイルをドラッグ・アンド・ドラッグするとREAPERで読み込めます。

MP3やWAV、WMAもそのまま読み込めます。

素材を配置・移動する

初期状態ではタイムラインのグリッド線に沿ってしか動かせない。設定を変更することで、動かせるようになります。

設定は左上の14個のボタンのうち、下の段の右から二つ目の「磁石のようなアイコン」から変更できます。

リーパーボタン

グリッドにスナップさせる設定にしておいても、Shiftを押しながらだと移動できます。

音声ファイルを分割する

音声ファイルを選択して、分割したいところでキーボードの「S」をクリックすると、その場所で音声ファイルが分割されます。

読み込んだ音量を調整する

マスタートラック、トラックごとに音量を調整できます。

キーボードの「V」を押すことで音量調整用のトラックがタイムラインに追加されます。追加されたトラックの緑の線上でShiftを押しながらクリックすると点が配置できます。

点をたくさん打つことで、同じトラック内でも音量に変化をつけることができます。

パン(音の左右振り)を調整する

音量と同様に調整できます。

キーボードの「P」を押すことでパン調整用のトラックがタイムラインに追加されます。こちらはオレンジの線です。上にいくと左に下にいくと右に音声が振られます。

配置しているアイテムごとに音量やパンを調整したい場合

分割したアイテムごとに音量やパンを調節したい場合も多いと思います。その場合は、調整したいアイテムを右クリックして「アイテムプロパティ」を開きます。

真ん中にある「テイクプロパティ」内に「Volume/Pan」という部分があります。

onryo

ここを操作することで配置しているアイテムごとに音量やパンを調整することができます。

素材の速度を変更する

音声の端っこを選択して、Altを押しながら伸ばしたり縮めたりすることで音声の速度を調整できます。

音程(ピッチ)を変更する

音声ファイルを選択して、

  • Sfhift + 9(テンキーでないほう)で半音下げる(-1.00)
  • Sfhift + 0(テンキーでないほう)で半音上げる(+1.00)
  • Sfhift + 7、8(テンキーでないほう)で小数点以下での上げ下げ

逆再生のつくりかた

音声ファイル選択して右クリック → アイテムプロパティを選択。

下のほうにある「テイクのメディアソースファイル」のなかにある「反転」にチェックを入れると音声ファイルが逆再生になります。

プロジェクトから音声ファイルを書き出す

上メニューの「ファイル」から「レンダリング」を選択します。

出力形式の下にある 「WAV bit depth」を「16 bit PCM」に変更します。

下のほうにある「Render 1 file」を選択すると音声ファイルが書き出されます。

ニコニコに投稿されている講座動画で勉強する

編集ソフトの操作方法は動画で見たほうがわかりやすいですよね。

ニコニコに投稿されている講座動画には素晴らしいものがたくさんあるので、ぜひ見てください。