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県内のパチンコ店に営業自粛要請 知事、旅館やホテルも 25日から

岡山県庁
岡山県庁
 岡山県の伊原木隆太知事は24日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、パチンコ店や県外客が多い宿泊施設などに対し、営業自粛を要請した。期間は25日~5月6日。新型コロナ特措法に基づく休業要請とはせず、自粛要請に応じた事業者への補償は想定していない。

 主な対象は、県内全域のパチンコ店と、温泉地やリゾート地に立地する旅館やホテルのうち県外からの観光客が多い施設。県遊技業協同組合(130店)、県旅館ホテル生活衛生同業組合(143施設)を通じて加盟店舗・施設に協力を求める。大型連休中に多くの来訪が予想される観光関連の施設も対象とした。公平な補償が難しいことなどを考慮し、特措法に基づかない「県民の安全を預かる知事としてのお願い」として要請した。

 県によると、緊急事態宣言の対象地域が全都道府県に拡大されて以降も、一部のパチンコ店には県外からの来店が続き、ホテルや旅館には大型連休中の宿泊予約が入っているという。

 営業自粛要請はこの日の県対策本部会議で決めた。知事は会議後の取材に「県境を越えて岡山に入る人をどれだけ防げるかが重要。不十分なところにはお願いを繰り返したい」と述べた。

(2020年04月24日 20時54分 更新)