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岡崎市のクライミングジムPlay Mountain

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


早大探検部時代に一緒にムベンベ探査を思い立ち、副隊長として参加した高橋洋祐から
「岡崎市でクライミングジムをオープンした」という電話が入った。
高橋は学生時代から熱病に浮かされたようにロッククライミングに明け暮れていた。
大洋漁業に就職後も、「独立してクライミングジムをやりたいんですけど、いけますかね?」と上司に相談し、「そんなのやめろ」などと言われていたという。
おそらく上司は「そんなことを俺に相談するな」という意味で言ったんだと思う。
当時はまだ日本にはクライミングジムなんて一つもなかった。
ひじょうに先進的だったわけだ。
あれから20年近くが経ち、今ではそこかしこにクライミングジムができている。
高橋も実家の会社に戻って働きながら、やっと今になって長年の夢を叶えた。
しかも日本でおそらく2番目に広いという巨大ジム。
上司はもういないが、奥さんには呆れられているという。
ふつうのジムの人工壁は木の板だが、高橋のジムPlay MountainではFRP(繊維強化プラスチック)の擬岩ウォールを使っている。
数年前、「これからベルギーのクライミングジムに見学に行ってくる」と電話で話していたが、そこでのものを採用したらしい。
見ればわかるが、本物のクライミングにかなり近いイメージだ。
子供や素人にもとっつきやすい。
興味がある方はぜひ行ってみてください。
希望者にはコンゴの話もしてくれるそうです。
公式サイト→
http://www.playmountain.jp/shopinfo.html

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    • ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 ReplyRetweetFavorite
    • どうして私にはこういうケアレスミスが異常に多いのか、そろそろ明らかにしなければいけないのかもしれない。 ReplyRetweetFavorite
    • また間違えてしまった。溝口和洋さんの下の名前を間違えてしまいました。上原善広著『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』(角川文庫)でした。どうもすみません。 ReplyRetweetFavorite
    • この本の企画が角川の担当編集者Kさん以外には理解されなかったこと、ミズノ・スポーツライター賞でも次点の「優秀賞」にとどまったことは、ともに不可解。私にとって「自己ベスト級」「世界記録レベル」のスポーツノンフィクションだと思う。異次元の面白さだ。 ReplyRetweetFavorite
    • 単行本のとき一気読みして「めちゃくちゃ面白い!」と興奮した上原善広著『一投に賭ける 溝口和裕、最後の無頼派アスリート』が角川より文庫化され、献本頂いた。それをふと一ページめくったら、またしても一気読み。水も飲まずトイレも行かず一気読み。 ReplyRetweetFavorite
    • このお店、行ったことないけど、室橋さんの書く記事なら信用できるし、ぜひ行ってみたい。それまでなんとしても潰れないでほしい。 https://t.co/kOBS2R6qcR ReplyRetweetFavorite
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