LIFE PCKING2.1、黒猫は空飛ぶロボットの夢をみるか?、素敵な星の旅行ガイド-Nextraveler-、人生を変える南の島々、2035年の世界、白本、黒本、青本、魂の再起動、身体の再起動、サヴァイブ南国日本、世界はすでに破綻しているのか? スーパーフード、モノを捨てよ、世界へ出よう、人口18万人の街が、なぜ美食世界一になれたのか? オーガニック革命、サバイバル時代の健康術、時代を生きる力、私の名前は高城剛、住所不定、職業不明。
May 11, 2009 , 7:11 AM
メディア・パンデミック。
ヒースロー空港ターミナル3は、世界最大規模の国際ターミナル。
ヨーロッパ諸国だけでなく、アフリカもアメリカも、勿論日本もメキシコも、ここに発着する。
昨今の話題のひとつは、豚インフルエンザだが、
このターミナルを見渡す限り、マスクしている人は、ほとんど見ない。
そのマスクをしている人は、日本人だけ!!!!
中国人や韓国人かと思って、わざわざそばに行って確認したので、間違いない。
同行のイギリス人とスペイン人の仕事仲間は、
「いったい日本は、どれだけ豚インフルエンザの感染者がいるのだ?」と、
とても心配されてしまった。
僕は彼らに説明する。
日本の病気は、豚インフルエンザではなく、集団ヒステリーである、と。
日本は、今後も素晴らしい可能性があるいい国だが、いまは精神的に不安定で弱い、と。
この国家をあげての集団ヒステリーな状況は、
9・11以降のアメリカとそっくりだ。
その後今日、アメリカの醜態は僕が言うまでもない。
冷静さを欠き、国際社会に協調できなかった報いだろう。
この時の状況に、いまの日本はそっくりだ。
国際空港ターミナルで、日本人だけマスクマン。
その光景は、国際道徳に反するなどではなく、滑稽だ。
礼儀的にもマスクはとった方がいい。
つけてる人が患者のようで、周囲に不安を捲いているのを気がつかないのだろうか?
どこかの国の隣のお婆さんが、怖がってますよ。
ガラパゴス化は、技術ではなく国民性になってしまったようだ。
しばらく日本のテレビを見ていないので想像でしかないが、
きっとメディアが、日々恐ろしいことを繰り返し、人々の恐怖をあおり、時には誰かを血祭りにし、
その直後にお笑いなどのエンターテイメントを放送しているのだろう。
そのメディアの「戦略」は、9・11以降のアメリカと同じである。
そして、大きな物語に国民全員が飲み込まれていく。
久しぶりにチョムスキーを読みたくなった。
そこには、きっと日本の五年後が描かれているだろう。
May 1, 2009 , 3:35 AM
「HYPER-BORDER」。
フェルナンド・ロメロ著「ハイパーボーダー」によれば、
メキシコのティファナから、国境を越えてアメリカのサンディエゴに、
毎日通勤する人は、4万人を超えるという。
今日、メキシコとアメリカの国境は、事実上ないも同然。
それは90年代前半に策定されたNAFTA(北米自由貿易協定)によってわかっていた未来。
当時LAに住んでいた僕は、きっと来るだろうこの日を、
ブロンクスより危なかったイーストLAで、よく考えていた。
あらゆるものが、国境を越えて両国に入ってくる。
その中には、望まれていないものも含まれる。
考えれば、国境とは、極めて人工的なものである。
それが、戦争の原因であることも多い。
国境の喪失は、自然回帰ともいえるし、グローバリゼーションともいえる。
望まれていないものが入ってくるからといって、
国境の壁を高くすれば、それは不自然な結果になるだろう。
近年失敗が判明したアメリカナイゼーションではなく、
真のグローバリゼーションの鼓動は、もう誰にも止められない。
だから、以前より強固な自己を作るしかない。
そうしないと、言い訳をしている間に、淘汰されてしまう。
すでに扉は、開いてしまったのだから。
あらゆる人とモノが、世界に広がり、
世界は、ひとつに向かっている。
そこには、光もあれば影もある。
April 25, 2009 , 7:58 PM
サンジョルディの日。
街中の人が花を持って、街が花で溢れている。
サンジョルディの日。
男性は女性に花を送り、
女性は男性に本を送る一日。
大人も子供もデモに参加する人も喧嘩してる人も、
みんな花を片手に街を行く。
街の匂いが、花の香りになる。
もう初夏が近い。
April 23, 2009 , 6:14 PM
海の街。
バルセロナの魅力を、一言でいうのは難しい。
ガウディ? ピカソやダリ? 食文化?
実は住人にとって、この街の魅力は、海だと思う。
いまの家から数分で海に行けることもあり、
週に何度も行くようになった。
楽しい時も悲しい時も、
一人の時も大勢の時も、
朝も昼も夕暮れも夜も週末も、
いつも海に行く。
別に泳ぐわけでも、日光浴するわけでもない。
ただ、海に行く。
それだけで、とてもいい気分になる。
そんな場所が自分の街にあるかどうかだけで、きっと人生は大きく変わるだろう。
東京が、海の街であることを、
僕も多くの東京の住人も忘れている。
パリにもロンドンにもなく、東京にあるもの。
それは、海です。
江戸前の鮨が、世界的に評価されていることからもわかるように、
東京はもっと海を大切にしなくてはいけない、とバルセロナで思う。
バルセロナは、1992年のオリンピックの際、
海の使い方を再提案し、街の活性化に成功した。
その後15年で、観光客は4倍増。
21世紀の都市経営は、開発ではなく観光である。
もし、東京にオリンピックが来るなら、
海を活用し、巨大なビーチを作ってほしい。
その本物の海で、ビーチロックフェスをやってほしい。
山ではなく、日本の魅力は海だからだ。
低迷した街の代替治療としての、東京の海の活性化。
毎年暑くなる東京の、あたらしい魅力。
もう、巨大な高層ビル群が魅力的でないことは、みんなわかっている。
もし、巨大なビーチな東京にできたら、きっと魅力を感じるだろう。
愛が増えるだろう。
やさしくなるだろう。
ストレスが減ることだろう。
さわやかな風が吹くだろう。
東京は、そんな海の街であってほしい。
April 18, 2009 , 12:21 AM
Go! Ibiza
ヨーロッパ最大のリゾートアイランド、イビサ島。
過去二十年で、僕がもっともリピートしたリゾート地です。
しかし、日本ではまったく知られていなく、ガイド本も皆無でした。
そこで、一年がかりで日本初のイビサガイドを作りました。
総勢20名以上、昨年ひと夏かけて、仕事に遊びにイビサで過ごしました。
一般的にはクラブのメッカとしても有名な島ですが、
僕が思うイビサの魅力は、きれいな海と世界一の夕日、古きヨーロッパの世界遺産、そして美味しいご飯です。
別名「白い島」。
ハワイやバリの数倍楽しい地中海の楽園。
もちろん1万5000人収容の巨大クラブなども面白いですが、
個人的にイビサの夜は、屋外の複合ラウンジがお勧めです。
そのすべてが詰まってるイビサのガイドブック「Go! Ibiza」(光文社)。
ハワイ本と違って、発行部数も少ないので、
いつかイビサに行ってみたい、という方はお早めにどうぞ。
本日発売!
この夏、まだイビサに間に合います。