今更ですが、ホント、この期に及んでですが、畑荒しのヒロインこと、館花紗月について紹介します。
(3月6日発売 第7巻特典)
↓↓関連リンク先↓↓
①そもそも「渡くんの××が崩壊寸前」って何?って方へ
作品・登場人物・あらすじ・作品概観など
②このブログって一体何?どんな感じで考察してるの?って、方へ
③この作者の他の作品ってどんなのあるの?
ルックス
(館花紗月)金髪ロングヘアーの美少女です。体型はスレンダーです。胸のサイズは「ギリギリD」(自己申告)であり、「Fカップちゃん」である石原紫には何かとコンプレックスを抱いています。「美少女」であり、転入してきた時にはC組のクラスメイト達がレベルが高い!と騒いでいたり、海ではナンパされたり、駅前でバイト先の衣装を着てビラ配りをしていた際には、街行く人の熱視線を一身に浴びたりしていました。すれ違う人がみな振り向く石原紫ほどではないみたいですが、でも相当な美少女のようです。
(ビラ配り時の周囲からの熱視線)左目はいつも前髪で隠れています。6年前もそうでした。かといってケガしてるなどという訳ではないようです。左からの横顔が描かれたシーンでは、ちゃんと左目があるのが分かります。作中ワンシーンだけ髪の毛で隠されてるとかじゃなく、ちゃんと左目が描かれてるシーンがあります。さて、どこでしょう?
(左からの横顔)何で金髪なんだよ?ってツッコミは「ラーメン大好き小泉さん」の小泉さんが金髪である理由を聞くくらい野暮だと思います。→ラーメン大好き小泉さん
服装
制服を着ていることが多いです。多くの場合、白いラインの入った紺色の靴下を履いています。
(制服姿with鍬)
私服は大人っぽくセクシーな感じのものを好むようです。コスプレっぽくてヒラヒラ部分の多いMEI MEI飯店の制服は好きじゃなかったみたいです。
(海での私服姿)
渡家での畑仕事の際は、それ用の服を着ていることが多いようです。
なお、6年前は白のワンピース姿で夏のお嬢さんって感じでした。
(夏のお嬢さん)また、多くの場合、小さめの黒いリュックサックを背負ってます。
(黒いリュック)3巻では水着姿も披露してくれました。
(水着姿)
6巻では色んな胸踊る服装を披露してくれました。
口調
一人称は「私」であり、渡直人のことは「直くん」と呼んでいます。また、渡鈴白のことは「鈴ちん」と読んでいます。普段の口調は「どーすんの?」などや、あるいは語尾を伸ばすなど、やや砕けた感じがする時もあります。
なお、徳井のことは「メガネくん」と呼び、そして石原紫のことは通常、「Fカップちゃん」と呼んでいますが、「石原さん」と呼ぶこともあります。実は空気を読んで使い分けています。
性格
何を考えているのか掴み所のない性格です。渡直人に対しては熱烈に接し、鬱陶しいくらいコミュニケーションを取ろうとしますが、それ以外の人には冷淡と言っていい程、興味を示しません。態度に極端な差があります。
たまに見せるお色気的な行動から軽く見られがちですが、それは渡直人に対してだけであり、恥じらいの感覚は普通に持っています。
(着替えを覗かれての恥じらい)
言動は大胆極まりないように見えますが、その実は非常に抑制的であり、自分の気持ちや要望を明確に表すことはあまりありません(渡直人に対し、石原紫への嫉妬はよく示しますが)。
非常に落ち着いた性格のようであり、感情を露わにすることはあまりありません。作中において泣いたりするシーンはありません。態度も淡々としており、慌てるとかジタバタするとかいった態度を示すことはありません。驚いた態度を示すのもごく稀です。
好き嫌いのハッキリした性格であり、おそらく洞察力も優れているのでしょう。海においては藤岡先輩の人となりをすぐ見抜き、露骨に嫌悪感を示していました。
(露骨な嫌悪感)行動など
渡直人にいきなりキスをしてきたり、石原紫や梅澤真輝奈の胸をいきなり触るなど、非常識な行動が見受けられます。渡直人にストーカー紛いのことをしてドン引きされることもあります。
(渡直人ドン引きの図)また、頭の回転は非常に早いです。渡直人はよく引っ掛けられて悔しそうにしてますし、彼への誘導尋問もお手の物でした。
藤岡先輩との対決の時には、後ろからの不意打ちでしたが一撃で蹴り倒し、そして、警察に連絡する素振りを見せて藤岡先輩を退散させるなど、あたかも特殊部隊のような立ち回りも見せました。
(まるで仕事人)
細い体型の割に力も強いようであり、海でナンパしてきた男性の腕をキツく握って悲鳴を上げさせていました。
自分でも、「私、こう見えて結構強いから」と述べています。何か心得があるのかもしれません。
生活
ドアノブも壊れているような古いアパートに一人暮らししています。家族からの仕送りは無いようであり、バイトを毎日のように入れて、頑張って生活費を工面しているようです。
部屋は年頃の女子の部屋とは思えぬほど何もありません。小ぶりのタンスが2つ、小さいちゃぶ台が1つ、あと壁にカレンダーが貼ってあるくらいです。テレビなどありません。生活ぶりも慎ましいようで、渡直人が部屋に上がった際に振舞われたのは水でした。スマホの類も持っていないようです。
(慎ましい歓待)
バイトは夏休み前までは MEI MEI飯店、今はステーキハウスMOU★MOUのことです。今のバイト先では賄いでお肉が食べられるみたいです。
なお、渡家で畑仕事して野菜を得られるのが生活的にすごく助かってるみたいです…金銭的にはかなり大変みたいです…
(野菜大好き?)
家族とか
一切不明です。渡直人も実は彼女のことをほとんど知りません。海にも動物園にも連れて行ってもらったことがないとのことであり、あまり大切には扱ってもらってなかったのかな?という印象を受けます。
畑仕事
元農家の娘ということであり、畑仕事には慣れているようです。渡家の庭に畑を作る時も、一人で雑草を半分以上掘り起こしたり、土のphの話をしていたりとスキルや知識の高さを示していました。大活躍でした。渡直人も非常に助かっているみたいです。
(畑仕事は任せて!)何で畑なんだよ?って方はこちらへ
特徴的な言動
とにかく渡直人の役に立とうとします。苦労を厭うこともありません。雨の日には自分の傘を渡直人に貸し、自分は濡れて帰るとか、藤岡先輩を退散させて渡直人と石原紫の接近をサポートするとか、そのストイックさは徹底しています。かと言って、何か見返りを求めている訳ではありません。陰日向なく渡直人のために役立とうとしています。
(雨の日の献身)でも…ほとんどの場合、渡直人はそんな彼女のひたむきな献身に気付いてくれません…
謎
館花紗月には数多くの謎があります。彼女の纏う数々の謎が、この作品にミステリー感を与えていると言っても過言ではないでしょう。
館花紗月の謎を列挙してみると…
・6年前の畑荒しの真相とは?
・6年間、どんな風に過ごしてきたのか?
・一体、何が目的で渡直人の前に再び姿を現したのか?
・家庭環境はどうなのか?
・そもそも、何者なのか?何歳?
・渡直人のことをどう思っているのか?
・何故、渡直人と石原紫の接近を傍観しているのか?
・信州の渡家には元々館花紗月が住んでいた?
(意味深な発言)など、不可解な点が多々あります。
館花紗月の魅力
館花紗月の魅力、それは、この作品の吸引力そのものである彼女の醸し出すミステリー感も大いにあるとは思いますが、やはり、何と言っても、彼女には本当に、絶対に幸せになって欲しいと願わずにはいられないところではないでしょうか。一見すると軽いメンヘラストーカー女!って取られがちですが、でも渡直人へのまっすぐな愛情、ひたむきで時として心を削るような見返りを求めない渡直人への献身、不器用なコミュニケーションの癖のいじらしさ、ごくたまに渡直人から優しくされた時のひっそりと喜びを噛みしめるいじらしさ、時に醸し出す儚さ、そして苛酷な家庭の影など、この人はホントに幸せになれるんだろうか?渡直人、ちゃんと彼女を見て!幸せにしてあげて!とついつい応援してしまうところが魅力なんだろうな、と思います。
(渡直人から感謝された喜びを
ひっそりと噛みしめる館花紗月)
そして、感情移入できる理由というのが、徹底的なまでにリアリティを追求したキャラ設定なんだろうな、と思います。彼女の言動は一見突飛なように見えて、実は徹底的に計算されて作り込まれています。詳しく言うとアレなんで控えますが、簡単に言うと、彼女の言動には、コミュニケーションが苦手な人の行動や考え、そして対人アプローチが極めてリアルに反映されています。また、メンヘラ的な雰囲気もしますが、嫌悪感を抱かないギリギリの線を見極めて言動が設定されています。
そして何より、主人公・渡直人を成長させるという極めて重要な役割も担っているようです。
表面的な部分からはあまり見えないところに、これ程までに作り込む?って程に作り上げられたキャラクター、それが館花紗月なんだろうな、と思います。
もちろんルックスも素敵です。筆頭お色気要員としての活躍も心踊るものがあります。
でも、何と言っても、やっぱり幸せになって欲しいと強く思わせるところ、それが館花紗月の最大の魅力なんだろうな、と思います。