星稜・佐藤海心が甲子園メンバー入り…中学チームメートの大阪桐蔭・根尾昂らと再会心待ち

念願の甲子園メンバー入りを果たした星稜のサイド右腕・佐藤
念願の甲子園メンバー入りを果たした星稜のサイド右腕・佐藤

 第100回記念全国高校野球選手権(8月5日開幕・甲子園)に出場する石川代表・星稜は28日、金沢市のグラウンドで約3時間の練習。今春のセンバツでは直前まで候補に残りながら登録メンバー18人に入れなかったサイド右腕の佐藤海心(3年)と巧打堅守の二塁手・山本伊織(2年)が、悲願のメンバー入りを果たした。

 佐藤は特別な思いで、メンバー発表の27日を迎えた。前夜は「部屋を暗くしても不安になって、1時間以上寝られなかった」。石川大会は背番号19だったため「外れる確率が高いかな」と覚悟していた。林和成監督(43)から背番号16を告げられ「本当にうれしい。センバツでは応援しながら、夏こそベンチでみんなと試合がしたいと思っていた」と喜びをかみしめた。

 岐阜・久々野中時代は、飛騨高山ボーイズに所属。北大阪大会で決勝進出を決めている大阪桐蔭の二刀流右腕・根尾昂、山梨代表・山梨学院の最速146キロ左腕・垣越建伸(ともに3年)がチームメートだった。正月にはみんなで焼き肉を食べ、甲子園での対決を誓い合った。昨秋にオーバースローからサイドスローに転向。130キロ前後だった球速は137キロまで伸びた。「サイドは他の投手にはない特徴。起用された場面で最大限に特徴を生かしたい。中学時代の仲間とも試合したい」と“最初で最後”の甲子園マウンドへの思いを語った。

 背番号4を手にした山本は、センバツで同級生の奥川恭伸、山瀬慎之助のバッテリーが活躍する姿に「自分との差を感じさせられた」と打ちのめされた。悔しさを原動力に、春の県大会でレギュラーの座を獲得した。

 5月の練習試合で右足甲の骨にひびが入った。1か月間は走ることもできなかったが、イスに座ってティー打撃や送球の練習を重ねた。「小さい頃から守備が好きで壁当てばかりしていた」という守備職人は、夏の県大会全5試合に出場し、春も含め公式戦無失策。「甲子園もノーエラーでいきたいし、その舞台に立てるだけでも恵まれている。楽しまなきゃいけない」と開幕を心待ちにしていた。(勝田 成紀)

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