愛知県は24日、一時保護した高齢男性を公園に置き去りにしたとして、県海部福祉相談センターの男性職員2人を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。保護を放棄した上、置き去りにした事実を隠し、虚偽説明を繰り返したのが理由。川原馨人事局長は記者会見し、「前代未聞の不祥事。県民に深くおわび申し上げる」と謝罪した。
 免職となったのは同センター地域福祉課の課長補佐(57)と同課主査(54)。県によると、1月17日、県警の要請を受けた主査らが大治町内で、発語ができない身元不明の70代男性を保護。対応に困り、課長補佐の指示を受け、男性を公用車で名古屋市内の公園に放置し、偽名で119番通報した。県はこのほか、センター長ら2人を口頭での訓戒処分とした。 (C)時事通信社