チャーター機の派遣を記者団に発表する茂木外相=28日午後、国会

 中国・武漢で新型肺炎の患者に対応する医療従事者ら=27日(新華社=共同)

 政府は28日、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる感染症を、感染症法に基づく「指定感染症」とすることを閣議決定した。患者の強制的入院や、就業の制限などの対策が可能になる。

 指定は日本での新型肺炎の拡大を防ぐ狙い。2月7日に政令を施行する。加藤勝信厚生労働相は閣議後の記者会見で「感染拡大の防止に万全を期す」と説明した。

 一方、政府は武漢市滞在の邦人を帰国させるチャーター機を28日午後以降に派遣する方向で調整。日本政府関係者は、チャーター機の日本出発について「今日の午前はなくなった。今夜行けるか調整中だ」と述べた。