アイヌ食文化を味わう、給食に伝統料理登場【白老】
認定こども園・保育園
白老町内の認定こども園・保育園で24日、アイヌの伝統料理が給食として提供され、子どもたちが食文化を通してアイヌ民族の歴史や文化に理解を深めた。
地場産を使った「ふるさと給食」の一環。認定こども園・保育園でアイヌ伝統料理が提供されるのは3年目。今回は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、幼稚園は休園、保育園は登園自粛となっていたが、5カ所の全認定こども園・保育園で実施された。
料理は、栄養士がアイヌの伝統料理のメニューとレシピを作成、各園で調理した。メニューは「いなきびごはん」、大根やニンジンなどを使った「キナオハウ」(汁物)、「チマチェプ」(焼いたサケ)、「ラタシケプ」(カボチャとひよこ豆のあえ物)。
このうち、緑丘保育園では登園した5人が伝統食を味わった。同園では「子どもたちに好き嫌いはありますが、アイヌ文化に触れる給食として今後も進めていきたい」と話していた。
同事業はアイヌ政策推進交付金を活用している。小中学校は昨年、アイヌ伝統料理の食材を取り入れた給食が実施され、今年は民族共生象徴空間・ウポポイの開業を記念してアイヌの伝統料理の提供が予定されていたが、休校中のために秋に延期になった。
※「ラタシケプ」の「シ」と「プ」は小文字
関連記事
みそぎの舞販売スタート 今年から醸造元変更【木古内】
【木古内】今年から醸造元を変更した木古内の地酒「みそぎの舞」の販売が木古内小売酒販組合の7店舗で24日からスタートした。 「みそぎの舞」は1990年、同...
新型コロナで動物保護団体の里親探し苦境【函館】
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国や道の外出自粛要請が続く中、路上に捨てられたり、保健所から引き取ったりした犬猫を保護している団体が苦境に立たされている...
スマイルJ、冬季五輪3大会連続出場決定 氷都・苫小牧に喜び広がる-アイス..
国際アイスホッケー連盟(IIHF)の最新世界ランキングが24日、発表され、日本女子は6位となって2022年北京冬季五輪行き切符を獲得した。苫小牧在住や出身者...
共生の社会づくりへ 障害者就労支援施設開設目指す-白老
白老町社台でコミュニティーカフェ「ミナパチセ」を経営する田村直美さん(48)と同町地域おこし協力隊員の手塚日南人さん(24)が、NPO法人を立ち上げて町内で...
医療従事者に日高信金えりも支店がマスク寄贈【えりも】
【えりも】日高信用金庫えりも支店(小田竜司支店長)は24日、医療従事者用マスク5パック(100枚)を町に寄贈した。日高信金の各店が、100~200枚を災害用...