オーケストラで協奏曲を演奏するとき、ソロを演奏する人は意図的に10セントくらいピッチを高めに演奏するそうです。 そうすることによって伴奏の音からソロの音がちょっと飛びぬけた感じになって引き立つのです。 ボーカロイドでボーカルトラックを作った場合、ピッチシフターを通して全体的に10セントくらいピッチを高めにすることで同じ効果を得ることができます。 やりすぎるとただの音痴になってしまうので、あんまりわからないくらいにうっすらやるのがいいと思います。 あと似たような効果で、微妙にピッチをずらした音を2~3個重ねて複数で歌っているような演出をすることも効果的です。 コーラスエフェクトを通したり、ピッチシフターを通した音と原音を重ねたりすることで実現できます。 これをやるとボーカルに厚みが出て、周りの伴奏からちょっと浮き上がって聴こえます。 それから、ボーカルが使用する周波数帯域が200~500Hzとかその辺だと思うのですが、 この帯域をイコライザーかマルチバンドコンプレッサーを使って伴奏からちょっと削ってやるのも手です。 人間は音の種類を周波数で識別するので、ボーカルに被った周波数帯域が伴奏に含まれすぎるとボーカルを識別しにくくなります。 だから伴奏から周波数帯域を削ってボーカル用にスペースを空けてやるのです。 これもやりすぎるとボーカルがない間奏とかの中域がスカスカになってしまうので、うっすらやるのがいいと思います。 |
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