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石川トキの縁運ぶ 95歳の祝福 保護尽力 羽咋の村本さんへ中国の知人らから電話や書
長年、日中両国を股に掛けてトキの保護活動に尽力してきた日本中国朱鷺(とき)保護協会名誉会長の村本義雄さん(94)=羽咋市上中山町=が、二十六日に九十五歳となる。交友関係がある中国の知人らから電話やメールで祝福を受け、お祝いの本や書のデータが贈られ、時節柄かマスクも届いた。書の実物は後日贈られる。 書は「縁之●護」と記されており、トキ保護を通じた縁を表している。分布調査をした劉陰増(りゅういんぞう)さんが筆を執り、いずれも研究や保護に携わった路宝忠(ろほうちゅう)さん、蘇雲山(そうんざん)さん、常秀雲(じょうしゅううん)さん、曹永漢(そうえいかん)さんの四人が連名で署名した。 村本さんは、二十数回訪中し、現地の小学生に保護の大切さを伝えるなどしたが、四人にはそのときに案内や応対を受けた。村本さんは、届いた書のデータを印刷して字体などを確認。実物は後日郵送されてくるという。 五年前に新潟県佐渡市で国際交流員を務め、村本さんを慕って交流を続けている庄苗苗(しょうみゃおみゃお)さんからは、マスク二十枚とトキの本が贈られた。新型コロナウイルスの影響を懸念し、健康を気遣う手紙も届いた。 村本さんは「向こうの人に感謝されるほどの仕事をしてきたのかは分からないが、中国に足を運んだのは無駄ではなかった」と感無量の様子だった。 (林修史) ※文中の●は環の王へんがなく、右側の漢字の右に鳥
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