こんにちは!
KENです。
昨今の世の中では、カーシェアや白タクといった「シェアサービス」が流行っていますよね。
突然ですが、あなたはこのようなシェアリングエコノミーに対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
このように、人によって何かをシェアすることに対する印象は異なるのではないでしょうか。
しかし、最近は車だけでなく家のような生活拠点までシェアすることが流行っており、これまでの常識では考えられない時代になりつつあります。
私は学生時代に、北海道で自転車をシェアする事業に携わっていました。
具体的には「ポロクル」という名称で、札幌市内で夏期に展開されている自転車シェアサービスのことです。
この「ポロクル」というサービスについて、本記事では料金や使い方・採用事情などいろいろご紹介していきたいと思います!
ポロクルとは?
このように、「ポロクル」という名前も知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
冒頭でも軽く紹介しましたが、ポロクルとは札幌市内で提供されている自転車シェアリングサービスのことです。
ポロクルという名称は、サッポロの「ポロ」とバイシクルの「クル」を組み合わせたのが由来だそうです。
ポロクルの自転車は、札幌駅や大通公園など札幌市内の40カ所以上にあるポートと呼ばれるポロクル専用の駐輪場に設置されています。
下の写真は、北海道大学工学部に設置されているポートです。
ポートからポロクルに乗って異なるポートで降りることができるため、自由に札幌市内を移動することができます。
このように、自転車を好きなところから借りて、好きなところへ乗り捨てることができるのがポロクルの最大の特徴です。
・大通公園から北海道大学まで利用し、キャンパスを観光する。
・札幌駅から円山公園までサイクリングして、北海道神宮へ参拝する。
上の写真では、ポロクルの車体が白いです。
しかし、2019年4月からは株式会社NTTドコモと共同運営することになったため、車体の色が赤に変わっています。
赤いポロクルに関する詳細は、ポロクルのホームページをご覧ください。
ポロクルの利用方法
ポロクルは、「定期的に使う方法」と「一時的に使う方法」があるので、分けてご説明します。
定期的に使いたい方
まず、定期的に使いたい方は会員登録を行っていただく必要があります。
気になるお値段ですが、会員登録をすると1回あたり150円(税抜)で60分間利用することができます。
具体的には、交通系ICカードやおサイフケータイがカードキーになり、それらをポートにかざすと、ポートから自転車を取り出せるシステムになっています。
一時的に使いたい方
そのような方でも、もちろんポロクルを使うことができます。
ポロクルを一時的に使う場合は、で1日パスカードというものを購入する必要があります。
1日パスカードは、JR札幌駅構内にある札幌観光案内所や、札幌市内のホテルのフロントで販売されています。
料金は、1,500円(税抜)です。
この1日パスカードが、上述した交通系ICカードやおサイフケータイと同じく、ポートのカードキーとなります。
1日パスカードは、最初の利用開始から24時間利用することができます。
そのため、ゆったりと時間を使って旅行をしたい方などにおすすめのプランとなっています。
ポロクルの仕事について
ここまで、主に利用者向けに「ポロクルの値段や使い方」に関する情報をご紹介してきました。
ここからは、私が学生時代にアルバイトでポロクルの運営に関わっていた経緯もあり、ポロクルの仕事についてご紹介したいと思います。
ポロクルで働く人は、ポロクルクルーと呼ばれており、主な業務は大きく分けて以下の2種類に分かれています。
①自転車の台数調整
②自転車のメンテナンス
自転車の台数調整
1つ目の業務は、自転車の台数調整です。
台数調整とは、ポートごとの利用状況を常にチェックし、ポート間で自転車の台数を調整しすることを指します。
例えば、多くの人が「札幌駅」から「大通公園」まで自転車で移動すると以下のような事態が発生します。
【札幌駅のポート】
自転車が減るため、札幌駅から「ポロクル」を利用したい人が利用できなくなる。
【大通公園のポート】
自転車が大量に余るため、大通公園で「ポロクル」を返却したい人が返却できなくなる。
ポロクルクルーは、こうした事態を防ぐために、自転車の多いポートから自転車の少ないポートへと自転車を運んでいるのです。
歩いて自転車を運ぶことが難しい距離にあるポートには、車(ハイエース)で自転車を運んでいます。
ハイエースには、自転車を最大7台まで積むことが可能です。
自転車のメンテナンス
2つ目の業務は、自転車のメンテナンスです。
ポロクルでは自転車を扱うため、タイヤの空気が減ってきたり、チェーンやブレーキの故障といったトラブルが発生することがあります。
そのようなときに備えて、ポロクルには自転車を管理しているサポートセンターという場所が存在します。
このサポートセンターで自転車の修理対応やメンテナンスなどを行うことで、快適な利用を支えています。
ここまでの話を通じて、ポロクルの事業内容に興味を持った方は、NPO法人ezorockというところが人材募集を行っていますので、ホームページへアクセスしてみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、札幌市内で普及している自転車シェアリングサービス「ポロクル」について、具体的な使い方や運営の仕事などについてご紹介してきました。
夏の札幌は冷涼で、気温が30度を超えることはそれほど多くありません。
仮に気温が高い日でも湿度が低く風が吹くため、本州の30度とは不快感が全然違います。
そのため、夏の札幌は自転車で駆け巡るにはとても心地の良い街です。
夏の期間こそ短いですが、札幌へ訪れた際には「ポロクル」に乗って、北海道の綺麗で美味しい空気を肌で感じてみてください!