慢性疲労症候群の症状・診断基準

慢性疲労症候群の代表的な症状は、原因不明の激しい疲労感や微熱・関節痛・睡眠障害・記憶力の低下などが上げられます。中でも激しい疲労感はこの病気の特徴的な症状です。通常の疲労ならば原因がはっきりしており、1日～2日ゆっくりと休んだら抜けます。しかし、慢性疲労症候群を発症すると、1日眠っていても疲労感は全く抜けません。また、入浴や食事・着替えなど生きるのに最低限なことをしただけでも立ち上がれないくらいの疲労を覚えることもあるでしょう。このような症状が半年以上続いた場合は、慢性疲労症候群と診断されます。慢性疲労症候群を発症しても放置しておいた場合は、寝たきりになってしまうケースもあるでしょう。

慢性疲労症候群の特徴

慢性疲労症候群は性別や年代に関係なく発症する病気です。患者の割合を見ると、30代以降の女性が発症する例が多く、風邪や肺炎などをきっかけに発症する例もあります。また、ある日突然発症することもあり、昨日まで元気でいた方が突然寝たきりになってしまうケースもあるのです。

慢性疲労症候群の原因

慢性疲労症候群の原因は、現在のところはっきりとしていません。神経・免疫・ホルモンのバランスが強いストレスなどによって崩れ、体内に潜伏していたウィルスや細菌が活性化した結果、免疫物質が過剰に作られて脳に機能異常を起こさせるのではないかといわれています。

主な症状や特徴

便秘や下痢、腹部膨満感は誰にでも一度は経験がある体の不調ですが、過敏性腸症候群になるとちょっとした刺激やストレスでお腹の調子が悪くなります。また、おならが頻繁に出たりお腹の鳴る音が大きくなったりもするため、人によっては強い不安感を覚えることもあるでしょう。

過敏性腸症候群は、性別に関わりなくすべての年代で発症する病気です。特に、仕事のストレスがかかりやすい20代～30代に発症する方が多く、お腹の調子が悪くなることに対する不安感が強くなり、仕事に支障をきたすこともあります。男女の差はあまりありませんが、男性の場合は下痢の症状が強く出て、女性の場合は便秘の症状が強く出る傾向が強いようです。また、平日の午前中に症状が起こりやすく午後から夜間にかけてや休日には症状が出にくいという特徴があります。

過敏性腸症候群の診断方法

過敏性腸症候群が疑われる場合、便の検査・血液検査・内視鏡検査などの検査が行われるでしょう。このような検査で全く異常が発見できないことが、第一の診断基準となります。加えて過去3か月、月3日以上腹痛や腹部不快感を伴う症状が見られ、

• 排便によって症状が軽減する
• 発症した時に排便頻度が変化する
• 発症した時に便の外観が変化する

この3つの基準のうち2つ以上当てはまる場合は、過敏性腸症候群と診断されます。

化学物質過敏症の患者数

化学物質過敏症は、発症のメカニズムが完全に解明されておらず、正確な患者数は把握されていません。化学物質過敏症支援センターによると、100万人～150万人の患者がいるのではないかと推測されています。

化学物質過敏症の原因物質

化学物質過敏症の原因は化学物質に含まれる成分で、ダイオキシンや建築材に使われている接着剤や塗料に含まれるホルムアルデヒド・農薬や有機リン酸系殺虫剤などが代表的です。この他にも、合成洗剤やシャンプー・印刷用のインク・ごみ焼却場からでる煙などが原因で発症した例もあります。

化学物質過敏症による影響

化学物質過敏症が重症化すると、ごく少量の化学物質にも反応するようになります。そうなると、化粧品・シャンプー・芳香剤・家庭用の殺虫剤といったものでも症状が出るようになり、住むところや着るもの・食べるものも限られてしまうでしょう。

化学物質過敏症の診断方法

化学物質過敏症は、花粉症などとは異なり、アレルギーテストで分かるものではありません。レントゲン検査・血液検査などの検査を一通り行って異常が発見できず、さらに患者が生活している環境や成育歴を詳しく調べて症状の発症時期と化学物質との因果関係が疑わしい場合、化学物質過敏症という診断が下ります。

むずむず脚症候群の特徴

むずむず脚症候群は性別にかかわらずすべての年代に発症する病気で、20人～50人に1人の割合で発症しているといわれています。40代以上の発症が多く、60歳代～70歳代が発症のピークです。男性と女性の比率は1:1.5で女性の方がやや多い傾向にあります。病気の認知度が低く診断を下せる医師が少ないことから、適切な治療を受けることができない方も少なくありません。

むずむず脚症候群による影響

むずむず脚症候群が悪化すると、じっとしている間中足がむずむずして落ち着かなくなります。そのため、歩き回らないと耐えられないという方もいるでしょう。むずむず脚症候群の場合は、足を動かしていると症状が軽減するという特徴があります。しかし、こうなってしまうと長時間じっとしていることができなくなるため、社会生活に重大な影響が出ることもあるでしょう。また、「落ち着きのない人」「場にあった行動ができない人」というレッテルを張られることもあり、社会生活が送れなくなってうつ状態に陥る方もいるのです。

むずむず脚症候群の合併症

むずむず脚症候群の合併症として多いのは、入眠障害や熟睡障害などの不眠症です。また、交感神経が活発になるため、血圧の上昇や頻脈といった症状が出ることもあります。

むずむず脚症候群の診断方法

むずむず脚症候群は、

• 足に不快感があり足を動かしたいという強い欲求がある
• じっとしているときに症状が現れたり強まったりする
• 足を動かしていると症状が消えたり軽くなったりする
• 夕方から夜にかけて症状が強まる

という4つの特徴があります。そのため、この4つの症状に当てはまっているかどうかが診断の決め手となります。また、下肢静脈瘤の場合にも同じように下半身の不快感が現れるため、場合によっては下肢静脈の検査が実施されることもあるでしょう。