リリィ
「なのじゃー!」
アン
「あれ?どうしたんすか、リリィちゃん」
リリィ
「わらわのテンションが有頂天マックスのマンモスパオーンなのじゃ!」
アン
「なんか面白いコンボでも見つけたんすか?」
リリィ
「そういうのはユウヤががんばるのじゃ」
アン
「ユウちゃんは頑張りすぎっすけどね」
リリィ
「わらわはユウヤのやることならなんでも応援するのじゃ。それを否定することはアンと言えども許さないのじゃ!」
アン
「いや、別にアンちゃんも否定してないっすよ、アンちゃんもコンボ大好きっすからね。まぁ、どっちかっていうとループしないコンボのほうが好みではあるっすけど」
リリィ
「わらわはユウヤが作ればなんでもいいのじゃ!」
アン
「オラクルばりの信仰心すね……で、コンボじゃないなら、なにでテンションマックスなんすか?」
リリィ
「そうだったのじゃ!危ない、アンのペースに乗せられるところだったのじゃ!」
アン
「いや、別にアンちゃんは脱線させてないすけどね」
リリィ
「『フルホイルVSパック仁義なきロワイヤル』が発売されたのはアンも知っておるな?」
アン
「そりゃ、もちろんっすよ!アウトレイジとオラクル、それぞれの可能性が一気に広がったすごいパックっすもん」
リリィ
「そこなのじゃ!」
リリィ
「『デッド&ビート』でいきなり壊滅してびっくりしたオラクルが、実はまだまだ活動をしていたのじゃ。それだけでわらわはテンションマックスなのじゃ!」
アン
「まぁ、たしかにそすね。ハルくんも喜んでたっすしね」
リリィ
「む?わらわはハルとは違うのじゃ!どうせ、ハルはオラクルが復活したことじゃなくて、ゴッド・ノヴァがまだまだ活躍できそうだから喜んでるだけなのじゃ」
アン
「まぁ、そりゃそすね。ハルくんは別にゼロ文明大好きってわけじゃなくて、ゴッドが好きだからオラクル好きなわけっすからね」
リリィ
「そこがわらわと違うところなのじゃ。わらわは、ゼロ文明なら全部好きなのじゃ!」
アン
「まぁ、そすねそすね。たしかにリリィちゃんはゼロ文明大好きっこっすもんね」
リリィ
「なのじゃ。でも、そんな中でもわらわはオラクリオンが大好きなのじゃ。わらわがゼロ文明の中でも特に大好きなゼニスの血を引いてるのじゃ!」
アン
「え?そうなんすか?」
リリィ
「よくわからないけど、わらわがそう思ってて幸せだからいいのじゃ!」
アン
「まぁ、それはそれでいいすけどね。《神聖麒 シューゲイザー》が登場したときも、大喜びだったすもんね」
リリィ
「わらわもちょっとオラクリオンがもう登場しないんじゃないかとビクビクだっただけに、喜びもひとしおだったのじゃ。そして、『フルホイルVSパック仁義なきロワイヤル』では大量の新オラクリオンが登場したのじゃ!」
リリィ
「新たな進化オラクリオン、《聖忌祭 レイブ・ディアボロス》に……」
リリィ
「能力なしカードをまとめあげるすごいオラクリオン、《神聖祈 パーロック》!」
リリィ
「そして、ビクトリーカードも、オラクリオンの《神青輝 P・サファイア》なのじゃ!」
アン
「なるほどなるほどっす。元々オラクリオンは個性豊かなクリーチャーが多い種族だったっすけど、専用進化がでたり、新たなデッキの可能性を生み出したりと、大活躍っすね」
リリィ
「なのじゃ。だから、わらわは大満足なのじゃ」
アン
「オラクリオンとかけまして!」
リリィ
「え?」
アン
「オラクリオンとかけまして!」
リリィ
「な、なんなのじゃ……」
アン
「なにって謎かけっすよ、謎かけ。そんなにオラクリオンが大好きなら、オラクリオンで謎かけくらいできるんじゃないすか?」
リリィ
「そんなこと急に言われてもできるわけないのじゃ……」
アン
「整いました!っす!」
リリィ
「え?」
アン
「オラクリオンとかけまして、コインと解きます、っす」
リリィ
「え?わらわの番だったんじゃ……と、とにかくそのこころは?」
アン
「どちらも神(紙)ではないでしょう!っす」
リリィ
「むーーーー、普通にうまいのじゃ……もしかしたら、アン、自分が謎かけやりたかっただけじゃないか、なのじゃ!!」
アン
「ばれたっすか」
リリィ
「なんなのじゃなんなのじゃ!くやしいから、わらわも考えるのじゃ!」
ハル
「なにやってるんですか?」
アン
「リリィちゃんをからかってたんすよ」
ハル
「あぁ、リリィさんはからかうとかわいいですからねー」
リリィ
「ハル!わらわを馬鹿にするな、なのじゃ!」
ハル
「けらけら。あ、アンちゃんさん、仕事ですよ」
アン
「お!アンちゃんたちのチームに仕事の依頼っすか!」
ハル
「みたいですね。なんかデュエル・ヒーローに勝てるデッキを作ってくれ、ってことらしいですよ」
アン
「まぁ、それじゃ、デッキ開発部には頼めないっすね。ちょうど、話題になってたことっすし、《神青輝 P・サファイア》のデッキ組むっすかね」
ハル
「ゴッド・ノヴァじゃないなら、僕はどっちでもいいですけどね」
リリィ
「整ったのじゃ!」
ハル
「あれ?リリィさん、もうデッキができたんですか?」
リリィ
「違うのじゃ!謎かけなのじゃ!」
アン
「お、そすか。じゃあ、聞くっす。オラクリオンとかけまして?」
リリィ
「オラクリオンとかけまして、アンノウンととくのじゃ」
アン
「ん?まぁ、で、そのこころは、っす」
リリィ
「どちらもコストが7以上なのじゃ!」
ハル
「これ、謎かけですかね?僕はどっちでもいいんですけど」
アン
「リリィちゃん、それはただの事実で、謎かけじゃないっす」
リリィ
「むぅ」
シュウ
「それで終わりか、我が妹、リリィ!」
ハル
「その声は!!!!!!!」
アン
「闇文明の貴公子、シュウ!っす!」
ハル
「それ、僕が言いたかったんですけど」
アン
「あ、そ、そうだったっすね……すまんす」
ハル
「で、シュウさん。どうしたんですか、僕に会いに来たんですか?」
リリィ
「違うのじゃ!きっと兄様はわらわを助けにきたのじゃ!」
シュウ
「まぁ、そうといえばそうですな」
アン
「ってことは、シュウ君が謎かけをしてくれるんすか?」
シュウ
「いや、謎かけはしませぬが、代わりにデッキを作りますぞ」
ハル
「いいですね!作りましょう!」
アン
「そすね。あやうく忘れる所だったっすね。そういや、《神青輝 P・サファイア》と言えば、アンちゃん、実はこういうデッキを作るときが来るだろうと思って注目してたカードがあるんすよ」
アン
「それが《空腹の超人》っす!」
リリィ
「む?たしかに、マナゾーンからゼロ文明を召喚できるから、ゼロ文明のデッキを作るときには便利なカードなのじゃ。でも、なんでいまさら改めて注目、って話なのじゃ」
アン
「いや、たまたまさっきリリィちゃんが言ってたことと被るんすけどね」
アン
「これまで、進化じゃないオラクリオンって7マナだったじゃないすか」
シュウ
「ですな。だから、オラクリオンデッキは《策士のイザナイゾロスター》を使ったり、《神聖斬 アシッド》を使ったりして、コストを踏み倒してバトルゾーンに出すデッキが多かったですな」
ハル
「そうですね、シュウさん。エピソード3では、コスト7以下のゼロ文明に対する便利なサポートが多いですしね」
リリィ
「《神聖麒 シューゲイザー》の場合は、コスト5以下のクリーチャーを中心にしつつ《逆転王女プリン》でアンタップするコンボで勝負を決める形もおおいのじゃ。とはいえ、結局、コストは7なのじゃ」
アン
「そすそす。つまり、これまでのオラクリオンのデッキは、コスト7であることを活かすデッキだったわけっす。でも、《神青輝 P・サファイア》は違うじゃないっすか。オラクリオンは、7マナのものだけじゃなくて、それ以上の場合もあったってわけっす」
シュウ
「ふむ、わかりましたぞ。つまり、これまでのオラクリオンデッキの作り方では、《神青輝 P・サファイア》は使えないってわけですな」
リリィ
「なるほどなのじゃ。《神青輝 P・サファイア》はコストが10に近いから、むしろゼニスを使ったデッキに近くなるってことなのじゃな?」
アン
「そすそす。で、ってことは、大量にマナ加速をいれて、とにかく早く、9マナを目指すことになるわけじゃないっすか。そうすると、今度は切り札がマナゾーンに行っちゃう可能性も増えるわけっす」
ハル
「でも、《ピクシー・ライフ》があれば、最終的にはマナゾーンから回収できるんだから、それはどっちでもいいんじゃないですか?」
アン
「まぁ、そうなんすけどね。でも、マナ加速に力を注ぐってことは、《ピクシー・ライフ》を都合よく抱えたままいるわけにもいかないじゃないっすか。だから、マナゾーンに行ったゼロ文明の切り札を回収する手段をさらに増やすのも必要だとアンちゃんは思うわけっす」
シュウ
「ふむふむ。というわけで、コストが軽いから、マナ加速の合間にバトルゾーンに出しておくこともできる《空腹の超人》を注目したというわけですな」
アン
「そういうことっす」
シュウ
「さすがはアン殿ですな」
ハル
「アンちゃんさんばっかり褒められてずるいです!僕もなんか考えます!」
リリィ
「謎かけなのか、なのじゃ!?」
ハル
「そんなわけないじゃないですか、リリィさん。デッキ構築ですよ、デッキ構築。えーっと……」
ハル
「《神青輝 P・サファイア》は、シールド・トリガーは無効にできないものの、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》と同じように、ブレイクしたシールドを相手の手札ではなくて、墓地に送り込む能力がありますよね」
リリィ
「でも、シールド・トリガーを使われてしまうから、決め技としては厳しいのじゃ」
ハル
「そんなことないですよ。結局、切り札で攻撃し始めた場合、トリガーも怖いですけど、相手の手札が増えてしまうのがもっと怖いわけで、それを防げるだけで、十分強いカードなんですよ。もちろん、トリガー使われないほうがいいには決まってますけど、切り札としてのパワーを考えれば、それは結構どっちでもいいんですよ」
アン
「まぁ、トリガーするかしないかはわからなくても、とりあえず、ダイレクト・アタックしきれない場合は、増えた手札で逆転される可能性が高いっすからね。攻撃しやすいってのは《神青輝 P・サファイア》のいいところっすよね」
ハル
「というわけで、できるだけ《神青輝 P・サファイア》であいてのシールドをブレイクしたいわけじゃないですか」
ハル
「というわけで、《破界秘伝ナッシング・ゼロ》でブレイク数を増やすってのはどうでしょう?」
リリィ
「なるほど、なのじゃ。ブレイク数を増やせるカードは色々あるけど、ゼロ文明用のアタック・チャンスを使うことで、スピード・アタッカーをもっている《神青輝 P・サファイア》の強さを最大限に活かせるのじゃ」
ハル
「あと、実はめくったカードを山札の上と下、どっちでも置くのはいいのがいいところですね。なんなら適度なタイミングで小型のゼロ文明でアタック・チャンスして、切り札も探せますからね」
シュウ
「なるほど、ですな。それはわたくし好みの動きですぞ、ハル殿」
ハル
「わぁい、シュウさんにほめられたー」
リリィ
「な、なにをいっているのじゃ、ハル!」
アン
「なんかよくわからないすけど、とりあえず作り上げたのがこのデッキっす」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
3 | 9 | ゼロ | 《神青輝 P・サファイア》 | DMX15 | |
2 | 7 | ゼロ | 《神聖斬 アシッド》 | DMX14 | |
4 | 5 | ゼロ | 《逆転王女プリン》 | DMR08 | |
4 | 5 | ゼロ | 《墓地の守護者メガギョロン》 | DMR08 | |
4 | 4 | 自然 | 《空腹の超人》 | DMX13 | |
3 | 3 | 自然 | 《ニヤリー》 | DMR07 | |
4 | 7 | ゼロ | 《破界秘伝ナッシング・ゼロ》 | DMX13 | |
2 | 7 | – | ゼロ | 《黄泉秘伝トリプル・ZERO》 | DMD12 |
4 | 3 | ゼロ | 《戦慄のプレリュード》 | DMD12 | |
1 | 3 | 自然 | 《セブンス・タワー》 | DMX06 | |
1 | 3 | 自然 | 《再誕の社》 | DMX08 | |
4 | 2 | 自然 | 《フェアリー・ライフ》 | DMD11 | |
4 | 2 | 自然 | 《ピクシー・ライフ》 | DMD12 |
アン
「はいはい、序盤のマナ加速はアンちゃんにお任せっすよ。このデッキは、9マナの《神青輝 P・サファイア》を素早く出したいデッキっすから、普段より積極的にマナ加速を狙うっすよ。マナゾーンにゼロ文明のカードがいっちゃっても《空腹の超人》であとから出せるっすから、《ピクシー・ライフ》を惜しまず使っていくっすよ」
リリィ
「《破界秘伝ナッシング・ゼロ》の為に、デッキ全体のゼロ文明の比率が上がっているから、 《ニヤリー》で安定して手札が増やせるのじゃ!」
ハル
「《戦慄のプレリュード》を使って《墓地の守護者メガギョロン》で防御を固めつつ、使った《戦慄のプレリュード》を回収するのは、ゼロ文明を使ったデッキの基本コンボですね」
アン
「そすねそすね。《墓地の守護者メガギョロン》はアタックもできるから、《神青輝 P・サファイア》で相手のシールドをブレイクした後に、ダイレクト・アタックする要員になれるのは意外と忘れがちっすよ!」
シュウ
「そして、《戦慄のプレリュード》はもちろん《神青輝 P・サファイア》を素早くだすのにも役立ちますな!できるだけ早く《神青輝 P・サファイア》を出して、《破界秘伝ナッシング・ゼロ》で一気にシールドを墓地に送り込みますぞ!」
ハル
「『禁断の変形デッキ オラクルの書』で登場したアタック・チャンス、《黄泉秘伝トリプル・ZERO》も中盤に使うには素晴らしいアタック・チャンスですね」
リリィ
「ゼニスデッキともまた違う、新たなゼロ文明のデッキが出来て、わらわも満足なのじゃ!」
アン
「まぁ、このデッキは、また別の人が使うんすけどね……」
シュウ
「『フルホイルVSパック仁義なきロワイヤル』はゼロ文明にも新たな可能性を生み出すパックですぞ!」
ハル
「便利なカードから切り札まで!ゼロ文明でもどっちでもいいってくらい色々なデッキがつくれますね!」
アン
「『仁義なきロワイヤル』で仁義なきダイレクト・アタックを決めるっす!」
動画の公開は終了いたしました。
アン
「ちなみに、今回のデッキを使ったプレイは、こちらのDASHTVでもチェックできるっす!絶対チェックするっすよ!」
リリィ
「整ったのじゃ!」
アン
「なんすか?」
リリィ
「オラクリオンとかけまして、ゼニスととくのじゃ!」
アン
「えーと……そのこころは?っす」
リリィ
「どちらもゼロ文明なのじゃ!」
アン
「だから、それはただの事実っす」
リリィ
「む、むずかしいのじゃ……」
ケンジ
「オラクリオンとかけまして、僕、ケンジとときます。そのこころは、どちらも出番は少ないけど実力はたしか!なんちゃって。みなさん、僕は元気です!」
ケンジ
「さて、『フルホイルVSパック仁義なきロワイヤル』では背景ストーリーもかなり一気に進んだので、そこからひとつです!」
ケンジ
「『デッド&ビート』では、ヨミと一緒に姿を消していたと思われていたイズモですが、なんとか生きていることが、フレーバーテキストで判明しました!で、そんなイズモなんですが、『蛇』が象徴的に使われています!」
ケンジ
「例えば、オラクルVSアウトレイジの戦いでイズモとリンクして戦ったとされているこの二つのゴッド・ノヴァは、よく見ると、弓矢をはじめとして『蛇』のモチーフが埋め込まれてますよね」
ケンジ
「正体不明の《名も無き神人類》も、やっぱり『蛇』が!これはイズモとの関係が気になっちゃうところですよね!」