八重子
「ですのよー!」
アン
「お、八重子ちゃんじゃないすか、よすよっす」
八重子
「あ、アン様、久しぶりですの。あれ?エーツー様はいないんですの!?」
アン
「なんか、忙しいらしいっすよ、エーツーくん。
ゼニス四天王の黒幕がどうのこうのって……」
八重子
「デュエル・マスターズDASH TVの話ですのね。
八重子も毎週楽しみにしてるんですのよ。でも、八重子が
もっと毎週楽しみにしてるものがあるんですの!」
八重子
「それが、アニメ、『デュエル・マスターズ
ビクトリーV』ですの!」
アン
「『ビクトリーV』も面白いっすよねー。アンちゃんも毎週楽しみにしてるっすよ。
ビクトリープレイバックで一週間ネットでもみれるっすから、見逃しても安心すね」
八重子
「ですのですの。エピソード2も最終章に向けて盛り上がりまくってますのね」
アン
「そすねー。まったく謎で逆に話題になりまくりの『ブラック・ボックス・パック』も
ついに発売されるっすし、デュエマの話題は尽きないすね」
八重子
「八重子、『ブラック・ボックス・パック』も
大好きですのよー!なんせ、八重子の魂のカードが……」
アン
「おっと、待つっす!
それ以上はDASHの最高機密っすよ!」
八重子
「そ、そうだったんですの……八重子ったらあまりのうれしさについ、ですの……」
アン
「まぁ、アンちゃんも魂のカード的なテンションのあがり方もあるっすから、
気持ちはわかるっす。あと、ただでさえ最近影の薄いケンちゃんが
かわいそうみたいな話もDASH最高機密だから気をつけるっすよ」
八重子
「わかったですの。そんなことより、八重子が今日来たのは、
『ビクトリーV』の話ですのよ。ついにYARASHI編が終わって、
新章に突入したんですの」
アン
「トライワールド編っすよね。
アンちゃんもトライポイントを溜めるのにトライしたいところっすよ」
八重子
「ですのですの。トライワールド編も
どんどん面白くなりそうな勢いですの。
そして何より注目はこのカードですの!」
八重子
「トライワールド編の影の主役、
《ニヤリー》くんですの!」
アン
「おお、たしかに《ニヤリー》はトライワールド編で大活躍してるっすもんね。
でもこいつは自然文明のクリーチャーっすから、八重子ちゃん的に
そんなに興味あるカードでもないんじゃないすかね……」
八重子
「超かわいいから超使いたいんですのよ!」
アン
「……八重子ちゃんの理屈を超えた使いたいビームが発射されたっすか……
これぞ八重子ちゃん4つの秘密、『帝王魔王(ストレンジストイシズム)』すね……」
八重子
「そんな内容でしたっけ、ですの?」
アン
「その辺はフレキシブル、それがアンちゃんのいいところっす。
アンちゃん26の秘密だって、とっくに26個以上あるっす」
八重子
「とにかく、そういうわけで、《ニヤリー》を使ったデッキをつくりたいと
エーツー様に相談しにきたんですの」
アン
「ふむ、そういうことならアンちゃんに任せるっす。
なんせ、自然文明のカードっすからね。とりあえず、この手の
『○○がめくれたら』系のカードのを使うなら、デッキのほとんどを
そのカードにするっす。《ニヤリー》の場合は、ゼロ文明がめくれれば
めくれるほどいいっすから、ゼロ文明をデッキの半分以上にするっすね」
八重子
「そんなことが可能なんですの?」
アン
「まぁ、それを成し遂げるのがアンちゃんの役目ってことっすね。
むしろ心配なのは、ゼロ文明のデッキを作るのに、あの子がいないのが……」
リリィ
「なのじゃー!」
アン
「お、ゼロ文明の姫がいいところに来たっすね」
リリィ
「あれ?エーツーはいないの……」
八重子
「エーツー様はいないし、
『ビクトリーV』も『ブラック・ボックス・
パック』も面白いし、
《ニヤリー》くんはかわいいから、
いまから《ニヤリー》くんの入った
ゼロ文明デッキを作るところですのよ!」
リリィ
「も、もはや、最後まで言わせてもらえないどころじゃなかったのじゃ……
言いたいことを全部言われてたのじゃ……」
ユウ
「こんにちわー」
アン
「おお、ユウ兄さんじゃないすか、おっすおっす、っす。どうしたっすか?」
ユウ
「いやー、ゼニス・リーと再戦するべく、
新しいゼニスデッキを作りたいから、
なんかいいデッキないかなーと思ってさ」
リリィ
「だったらちょうどいいのじゃ!
今から《ニヤリー》の……」
八重子
「ゼニスのたくさん入った《ニヤリー》の
デッキを作るところですのよ!」
リリィ
「むきーーー!また先に言われたのじゃ!
しかも、少しだけリリィより詳しい情報なのじゃ!」
ユウ
「……どうしたの?」
アン
「いや、ユウ兄さんはあんまり気にしない方がいいっすよ。
八重子ちゃんとリリィちゃんのいつもの感じっすから。
で、ユウ兄さんはゼニスデッキを作りたいんすよね?」
ユウ
「そうなんだよね。しかも、俺らしい、超熱血なやつが作りたいんだ。
で、今、ちょうど《ニヤリー》のデッキを作ろうとしてたんだよね?」
アン
「そすね。アニメでも活躍中の《ニヤリー》くんを使うために、
デッキの半分くらいがゼロ文明のデッキを作ろうと思ってたところっすよ」
ユウ
「ふぅん……それってさ、ちょっと問題があるような気がするんだけど?」
アン
「そすか?」
ユウ
「うん。だって、デッキの半分がゼニスなんでしょ?
それってちゃんとデッキになるの!?」
八重子
「ですのですのよ、八重子もそう思っていたんですの!」
リリィ
「ふははは、八重子もまだまだ甘いのじゃ!」
八重子
「その声は!ゼロ文明の姫、リリィ!」
リリィ
「兄様みたいな扱いはやめるのじゃ!
ゼロ文明をデッキの半分にしてもデッキを
組む方法なんていくらでもあるのじゃ!」
ユウ
「なんだって、それは本当なの!?ゼロ文明の姫!」
リリィ
「なんか、最近、そのフレーズで馬鹿にされてる気もするのじゃ……
兄様たちがつけてくれたあだ名で遊ぶのはやめてほしいのじゃ。
それはそれとして、『ゼニス』を中心に、じゃなくて『ゼロ文明』を
中心にするなら、いい解決策があるのじゃ」
リリィ
「ゼニスよりコストの軽い
ゼロ文明のカードを使えばいいのじゃ!」
八重子
「な、なんという大雑把な方法ですの……
さすがはコストが大きいことで有名なゼロ文明の姫ですの……」
リリィ
「なんか、最近、八重子がアンに似てきてるのじゃ……」
ユウ
「いや、八重子ちゃん、でもリリィちゃんの言う方法は悪くないよ。
ゼロ文明といえばゼニスって思い込みやすいけど、それでデッキが重くなっちゃうなら、
最初から軽めのゼロ文明のカードを使えばいいんだよね、たしかに」
八重子
「まぁ、たしかにそうですの……」
アン
「そすね。特に、『ゴールデン・ドラゴン』のシークレットである
《宿命のディスティニー・リュウセイ》はこういうデッキでこそ活躍するっすね。
手札にゼニスだけあってマナが足りないときは《戦慄のプレリュード》を、
逆に《戦慄のプレリュード》はあるけど、出したいゼニスがないときは
ゼニスを持ってくるっていう動きができるっすからね。でも、リリィちゃん、
そんな解決策だけではゼロ文明使いとしては日本で2番目っすよ」
リリィ
「な、なんということじゃ?
ゼロ文明の姫のわらわが2番目!?」
アン
「そすそす。デッキの半分がコストが大きいカードなら、
もっとシンプルな解決策があるっすよ」
ユウ
「それは俺も興味があるな。どんな方法なの?」
アン
「デッキの残り半分を
マナ加速にするっす!」
八重子
「も、もっと大雑把な解決策が来たんですの……」
アン
「どーーーん!」
八重子
「なんの『どーーーん!』ですの!それは!」
アン
「マナを増やすぞ、っていう確固たる意思っす。まぁ、マナだけ増えても
手札がなければもったいないってのはデュエマの基本っすけど、
それがものすごくコストと効果が大きいカードなら、
1枚引ければ十分っていう確固たる理論のバックボーンもあるっすよ」
ユウ
「なんか怪しいけど、説得力はある理論だな、それ」
アン
「あと、十分にマナを増やすには、もうひとつ重要なことがあるっす。
それは、1枚で複数のマナを増やせるカードを使う、ってことっす」
八重子
「わかったですの!それなら、マナを増やしつつ手札を温存できるんですのね」
アン
「そすそす。そして、このデッキでこそ
光り輝くカードがあるっす」
アン
「それが《ガチンコ・ル−レット》っす!」
ユウ
「おお、たしかにゼロ文明が多くて、コストが高いこのデッキなら、
ガチンコ・ジャッジも勝ちやすいから、何回も何回も使いまわせるもんね!
しかも俺の求める超熱血デッキにぴったりだ!」
アン
「そすそす。そして、もうひとつおススメのカードがこれっす!」
アン
「それが
《恵みの大地ババン・バン・バン》っす!」
八重子
「なるほどですの!マナ爆誕なら、
手札を使わないでマナを2倍にできるんですのね」
リリィ
「この圧倒的なマナの増え方なら、1ターンに2体のゼニスを呼び出すことも
不可能ではないのじゃ。さすがはアンなのじゃ」
アン
「そすね。自然文明のことならアンちゃんに任せるっすよ。
というわけで作り上げたのがこのデッキっす」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
1 | 2 | 自然 | ピクシー・コクーン | DM13 | |
3 | 4 | 自然 | 蛇手の親分ゴエモンキー! | DM36 | |
4 | 8 | 自然 | 恵みの大地ババン・バン・バン | DM36 | |
4 | 4 | 自然 | フェアリー・ライフ | DMD07 | |
3 | 10 | ゼロ | 「智」の頂レディオ・ローゼス | DMR05 | |
3 | 10 | ゼロ | 運 命 | DMR07 | |
3 | 3 | 自然 | ニヤリー | DMR07 | |
4 | 3 | 自然 | ガチンコ・ル−レット | DMR07 | |
2 | 11 | ゼロ | 黄金龍 鬼丸「王牙」 | DMR07 | |
3 | 10 | ゼロ | 「戦慄」の頂べートーベン | DMR07 | |
4 | 7 | – | ゼロ | 宿命のディスティニー・リュウセイ | DMR07 |
4 | 3 | – | ゼロ | 戦慄のプレリュード | PROMO |
2 | 11 | – | ゼロ | 「勝利」の頂バトル・ザ・クライマックス | PROMO |
アン
「とりあえず、序盤は《フェアリー・ライフ》や
《ガチンコ・ル−レット》を使ってマナを
増やしまくるっす!問答無用だ、マナ増やし丸っす!」
八重子
「そんなカードあるんですの?」
アン
「いや、ノリっすね。そんぐらいの勢いでマナを増やせって話です。もっとマナが
増えると、マナ増やし丸「爆」やマナ増やし丸「覇」にレベルアップするっす」
ユウ
「よくわかんないけど、とにかくマナを増やせばいいんだね?」
アン
「そすね、まぁ。で、マナ増やし丸「爆」になるためには、
《ガチンコ・ル−レット》と《フェアリー・ライフ》の使い方にも少し注意するっす。
《ガチンコ・ル−レット》は、7マナある状態から使うと、
全部ガチンコ・ジャッジに勝った場合は、2マナ増えて9マナになった状態で
3回目を使うことができるっす。でも、6マナスタートの場合は、
2マナしか残らないから、3回目の《ガチンコ・ル−レット》ができないっす!」
ユウ
「4ターン目や5ターン目には、マナが6マナの場合と7マナの場合があるもんね」
八重子
「自分のマナが何マナに増えるかをちゃんと予想して、
手札に《フェアリー・ライフ》をとっておくべきかどうかを考えるってことですのね」
アン
「そすね。それがマナ増やし丸「爆」になるコツっす」
リリィ
「マナ増やし丸「覇」にはどうやったらなれるのじゃ?」
アン
「マナが8マナを超えたら、もはや《ガチンコ・ル−レット》とかで
マナを増やしてる場合じゃないっす!《恵みの大地ババン・バン・バン》で
マナ増やし丸「覇」っすね」
ユウ
「それだけマナが増えてれば、マナゾーンに
《恵みの大地ババン・バン・バン》がある可能性も高いもんね」
リリィ
「マナが増えまくってれば、ゼニスも簡単にだせるのじゃ……
でも、ゼニスがマナゾーンに行きまくってるときはどうするのじゃ?」
アン
「基本的には《ニヤリー》や《宿命のディスティニー・リュウセイ》で手札に
ゼニスを確保しておくっすね。最初に出すゼニスは、手札を増やしつつ、
相手の反撃を防げる《「智」の頂 レディオ・ローゼス》がおススメっす。
でも、もうひとつ裏技があるっすよ」
アン
「それが
《蛇手の親分ゴエモンキー!》っす!」
八重子
「《蛇手の親分ゴエモンキー!》を手札に残しておけば、
マナゾーンの好きなゼニスをだせますのね!」
リリィ
「あと、このデッキの場合は、《運 命》はアタックチャンスにこだわらずに、
ゼロ文明で一気に5枚のカードを引ける呪文としてもつかえるのじゃな」
ユウ
「このデッキには、ドラゴンを持っているゼニスが多く入っているから、
《運 命》の踏み倒し能力も運がよければ発動できそうだしね」
アン
「あと、裏技っすけど、《「戦慄」の頂 べートーベン》を
《戦慄のプレリュード》で早く出して、マナを増やすって技も隠されてるっすね」
リリィ
「このデッキには入ってないのじゃが、来月発売予定の
『ホワイト・ゼニス・パック』で新たなゼニスが
登場すれば、このデッキはさらに強化されるのじゃな」
アン
「ゼロ文明の力は、天井知らず、
まさに天頂の力っす!」
リリィ
「ゼニスが増えれば増えるほど、
ゼニスデッキは強く、面白くなるのじゃ!」
ユウ
「君も、最強のゼニスデッキを
目指してデッキを作ろう!」
八重子
「や、八重子もなにかいいたかったですの……」
ユウ
「このデッキを使った対戦の様子は、デュエル・マスターズ DASH TVでみれるから、
絶対チェックしてくれよな!」
動画の公開は終了いたしました。
八重子
「ところでリリィ様の魂のカードはなんですの?」
アン
「そすねぇ……せっかくだから、ゼロ文明のカードがいいすけど、
アンちゃん的には《ビックリ・イリュージョン》をプッシュするっすね」
ユウ
「し、しぶいな……」