アベノマスク アベノマスクの概要

アベノマスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/19 06:33 UTC 版)

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概要

2020年新型コロナウイルス感染症の流行によって、パンデミックを起こすと、世界中の市場からマスクが消え、日本でも入手が非常に困難になった。マスクを願う国民の声に応えようと、政府は2020年4月7日に閣議決定された「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」により布製マスクを一般家庭に配布した。この配布には送り先の住所や名前がなくても対象地域にある郵便受けに配達される「タウンプラス」という日本郵政の配達システムが利用された[2]。マスクの配布には1枚当たり260円程度かかり、全1億3000万枚の配布には466億円がかかる見通しという[3]。また、マスク配布については、全国の医療機関にサージカルマスクを、高齢者施設や障害者施設や全国の小学校・中学校向けに布マスクをそれぞれ優先的に配布することも決めている[4]

しかし、一般家庭への配布が1世帯あたり僅か2枚だったことに加えて、旧来のいわゆる「給食マスク」で大きさも一般的なものと比べてかなり小さかったため、「小さくて話すとずれ、使いにくい」「耳がこすれて痛い」など不満の声が多く寄せられた[1][5][6][7]。 人々は安倍晋三の経済政策アベノミクスになぞらえて、皮肉ってこれをアベノマスクと呼ぶようになり、多くのメディアが、そのタイトルで記事を書くまでになった[1][5][8][9][6][7][10]

一方で、国民の不安解消につながるとの賛成論もある[11]

その他

  • 日本におけるコロナウイルス感染症の流行におけるマスク配布の先例として、2020年3月上旬に国民生活安定緊急措置法に基いて感染者数が全国最多だった北海道の北見市と中富良野町がメーカーや輸入業者から買い取った使い捨てマスクを全世帯に2回に分けて配布された例がある[12]。これにも前述の「タウンプラス」という日本郵政の配達システムが利用された[2]
  • シンガポールでは2020年4月に地域のコミュニティーセンターなどを通じて1人1枚の布マスクを配布している[13]





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