朝鮮日報

「政権の意向に合えば公正放送で、合わなければ不公正放送なのか」

TV朝鮮記者協会が声明発表

放送通信委の「条件付き再承認」に「言論の自由を深刻に侵害」

 総合編成チャンネル「TV朝鮮」の記者からなるTV朝鮮記者協会は21日、TV朝鮮に対して放送通信委員会が下した「条件付き再承認」決定について、「言論の自由を深刻に侵害する」として、「言論の公正性を政権が裁断し、報道機関に極端な制裁を加えることは、民主主義の国ではあり得ない」と述べた。

 TV朝鮮の記者たちは同日、「放送通信委員会の条件付き再承認は果たして公正なのか」という題の声明で、「TV朝鮮は3年前に課された再承認条件を忠実に順守したのにもかかわらず、放送通信委員会と再承認審査委員会が一部市民団体の意見をもとに、TV朝鮮の公正性を問題視したのは納得しがたい。政権の意向に合う放送は公正で、政権の意向に合わない放送は不公正なのか」と反問した。

 放送通信委員会は20日、TV朝鮮に3年間の条件付き再承認を決定、11の「条件」と8つの「勧告」を課した。TV朝鮮は再承認通過基準(総点650点)を上回る653.39点だったが、定性評価が左右される「放送の公的責任・公正性」という項目で基準点(105点)に0.85点足りず、条件付き再承認を受けた。定性評価は審査員の主観的な判断に基づいて採点されるため、具体的にどのような内容が問題になったのか公表されない。与党推薦のキム・チャンリョン常任委員はTV朝鮮の「再承認拒否」を主張した。

シン・ドンフン記者
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