遠藤美波
新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気悪化の影響で内定を取り消された学生の救済策として、神戸市が任期付き職員として採用する取り組みを始めた。採用第1陣の中には、中国籍の呂慧娟(ろけいけん)さん(29)も。20日、初出勤を迎えた呂さんは「日本に残れてほっとしました」と笑顔をみせた。
呂さんは江蘇省蘇州市出身。働いていた中国の会社で日系企業と多く取引したことをきっかけに「もっと日本の文化を知りたい」と5年前に日本に来た。東京の日本語学校から神戸市外国語大の大学院に進学し、昨年10月、大阪の旅行会社に就職が内定した。4月から働き始めるはずだった。
今年1月、その会社からメールが届いた。「感染拡大で業務が休止している。入社日を5月に延期したい」。3月中旬には会社に呼び出され、専務から会社の状況について説明を受けた。そして「申し訳ないが、採用を取り消したい」と伝えられた。
「どうしよう」。まず頭に浮か…
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