聖女の反転
- すみません
流れを切ってしまうのですが、ここでSSを投下させてもらおうと思います
ネタは「ラングリッサーⅣ」です
随分昔のゲームなので解説を少し
このゲームでは
・ヒロイン候補のアンジェリナ&シェルファニール王女を含むカコンシス王国勢
・ギザロフ率いる連邦国
・混沌の神カオス復活をもくろむボーゼル以下魔族一味
の三勢力が争い、初めはカコンシス王国に味方していた主人公ランディウスも
人生の決断を迫られます
その中で主人公達がボーゼルと組み、かつての戦友に刃を向けるのが闇ルート。
その闇ルートにおいて、主人公の義理の妹レイチェルは
・ギザロフによって攫われ洗脳、古代兵器ガイフレームのパイロットに
→ボーゼルによって洗脳の上書き、主人公パーティに復帰するも
言動が小悪魔チックに、そしてボーゼルを様付け
→最終決戦で光輝の女神の使者ジェシカにより洗脳解除、主人公を説得しようとするも返り討ち
(条件によっては洗脳されたままエンディングを迎えることも)
という洗脳まみれの人生を歩みます。
そこで、今回は、洗脳解除後、生き延びて主人公に戦いを挑んでいたら…という
シチュでSSを作りました
注意事項
・ヤンデレ化
・逆レイプぽいエチ
・女→男洗脳
以上の要素がありますのでご注意下さい。
NGワード:聖女の反転
- ジェシカによって洗脳を解かれ、カオスの復活した地下祭壇からからくも逃げ延びたレイチェル。
彼女は義兄の行為を止めようと、ランディウスら魔族の軍勢に反抗するレジスタンスに参加する。
そして、高い魔法力と癒しの力を持つ彼女は、すぐにレジスタンスの中心人物の一人となり、
人々から<聖女>と呼ばれるようになっていった。
だがレジスタンスの活動に業を煮やしたカオスは、ついに魔将軍ランディウスの出撃を命令、
彼はレジスタンスの拠点に自ら魔族を率いて乗り込んでいき、次々に壊滅させていくのだった。
そして、ある拠点を攻略したときのこと…
「レイチェルを捕らえただと!?」
ランディウスの声が、会議の後の作戦室に響いた。
「ああ、あの娘、レジスタンスたちを隠し通路から逃がすために、砦の正面に居座って抵抗してきたんだよ」
このところランディウスの副官として各地に同行しているリスティルが、忌々しげに吐き捨てる。
今の作戦室には、彼ら二人きりだ。
「それで、彼女に怪我は?」
「魔力を使い尽くして気を失ったんだろう、戦いの最中に、意識を失って倒れたんだ。
手下が大勢犠牲になったけど、一応あんたの妹だからね。あたしが連れ帰ってやったのさ」
恩に着るんだね、とリスティルは偉そうに言う。
「で、どうするんだい? 一応、ここの地下室に放り込んであるけど」
ランディウスは、苦悩の表情で黙り込んでいたが、やがて絞り出すように言った。
「いや、カオス復活の時、彼女とは完全に決別した。彼女の説得の言葉を、俺は否定したんだ。だから…」
レジスタンスの首謀者クラスは、死刑が通例となっている。
だが決心したように、ランディウスは言い切った。
「通例通りに裁判を行い、有罪となれば処刑する」
「…そうかい」
リスティルは、そう言っただけだった。
だが。
「その話、私が預からせてもらおうか」
部屋の明かりが突然消え、影の中からゆっくりと姿を現したのは、強力な存在感を放つ、骸骨に似た姿。
「カオス!! なぜ、こんなところへ…」
「感情は法と安定の対極にある物。それゆえ我が司る領域なり…」
「感情、だと?」
「お前は理性では決断を下しながら、心の中ではその娘を生かしたいと望んでいる。…違うか?」
「ぐっ!!」
カオスの言葉は、図星だった。
かつて自分と親しくしていた多くの者が、彼のもとを去っていった。その中でも、妹と可愛がった
レイチェルの離反は、ランディウスに大きな心の傷を負わせていた。
「だが、それでは軍団に示しが…」
「我は混沌なり。法に縛られるのは我が範疇に非ず…あの娘がその資格者たることを示せば、
魔族たちは、例え娘が自分たちの上に立とうとも、何の異も唱えることはない」
カオスは言った。
「ここで待っているがよい。時を置かず、あの娘はここに現れるだろう…自分の意志でな…」
そう言い残すと、カオスは現れた時と同じく、影の中へと消えていった。
- 「お兄ちゃん…」
高い天井近くのわずかな隙間から、月明かりが漏れ込んでくるだけの地下牢。
レイチェルはそこで、祈るように手を合わせ、つぶやいていた。
あの地下祭壇での別れから、数年の時が流れた。
けれども、愛しい義理の兄の姿は、今でも脳裏にはっきりと思い描くことができた。
そしてその義兄は今、同じ建物にいるという話だ。
「ランディウスお兄ちゃん…」
もう一度つぶやいたその言葉には、妹としてだけではない、複雑な想いが込められていた。
「レイチェルよ…」
「だれッ!?」
突如、背後から響いた声に振り返る。
そこには、骸骨の頭をした、憎むべき魔族の神の姿があった。
「そう構えずともよい…」
「あなたは…みんなの仇!!」
魔力の尽きたまま、それでも鎖につながれた手で、混沌の神につかみかかろうとするレイチェル。
だが、カオスの手に届こうかというところで、彼女の腕はぴたりと止まった。
むろん、自分の意志ではない。
「これでは話もできぬな…しばし、じっとしているがよい」
カオスが小さく指を鳴らす。たったそれだけで、レイチェルは体中の力が抜け、よろめいて壁に寄りかかった。
なんとか体を動かそうとするのだが、力が入らない。
それでも、精一杯の憎しみを込め、混沌の神の、表情のない顔を睨み付ける。
「さて…私は迂遠なことは好かぬ…お前はあの男、ラングリッサーの使い手を愛しているのであろう?」
邪なる神からの意外な言葉に、レイチェルはたじろいだ。それでも、気丈に言い返す。
「何を言ってるのか、わからないわ…」
「そして、お前が持つ愛情は、妹が兄に抱く類のものではない」
「!!!」
「お前は女として、あの男を愛している」
「…あなたなんかに、何がわかるというのッ!!」
叫び、手足に力を込めるが、レイチェルの体はぴくりとも動いてはくれない。
その彼女に、カオスの不気味な顔が近づいていく。
「愛は、我の司るものなり」
混沌の神は、断言する。
「お前の心にあるのは、理性や法とは無縁のもの。そしてその深さゆえに、お前はその障害となる
女達を、その手にかけた」
そのカオスの言葉に、激しく首を振るレイチェル。
「そんなことない、あれはボーゼルに操られて…!!」
表情のないカオスの顔の奥底で、ふっと笑うような音がした。
「やはり、記憶が残っていたか…」
「!?」
絶句するレイチェル。
そうだ、カコンシス王国でギザロフに連れ去られ、そして…意識を取り戻したときには、アンジェリナさんや
シェルファニールさんは倒れ、お兄ちゃんが魔族と一緒にいて、それを止めなきゃいけない、と…
その間は全て、ギザロフやボーゼルに操られ、本当の自分は意識を失っていたはずだ。
何故なら、ジェシカに洗脳を解いてもらったとき、それまでの記憶は無かったのだから。
無かった、はずだったのだから。
「お前はジェシカというあの女に、自分を取り戻してもらったと思っていたのだろう…
そして操られていた間のことは憶えていないと思っていた」
なら、今の記憶は何?
「お前は、操られたと思いこまされていただけだ。
光の軍勢が、お前を聖女に仕立て上げるべく、都合の悪い記憶を封じ、思い出せないようにした」
「そんな…あたしは、あたしは…」
現実を受け入れまいとするかのように、首を振っても、記憶の洪水は止まってはくれない
「あたしは…ただ…」
つぶやきながら、彼女の瞳が焦点を失っていく。
- 今や、レイチェルの中には、失われた記憶が次々に甦っていた。
--求めていた力を手に入れ、自分が役に立つこと、敵に回せば恐ろしいことを、
ギザロフの兵器でお兄ちゃんに知らしめた。
--それを忘れたフリをして、今度はギザロフを倒すために力を貸し、お兄ちゃんのジャマをする人間を
倒してきた。
--カオス復活の時も、カコンシス王女の二人に魔法を浴びせ、酷薄な笑みを浮かべて、彼女たちが
倒れていくのを見下ろしていた。
--そうだ、あの時、感じていたのは…
「カコンシスの娘たちを手にかけたとき、どんな気分がした? 悪い気分ではなかったはずだ」
「…お兄ちゃんが仲良くして…優しい言葉をかけてて…とられちゃうと思ってた…
そう…みんながいなくなって…せいせい、した…」
「それは何故だ? 何故そう思った?」
「だって、お兄ちゃんをいちばん愛してるのは、あたしだから…あたし以外の女が…お兄ちゃんに近づくなんて…」
カオスに表情というものがあれば、今このときに、満面の笑みを浮かべたことだろう。
「ならば、ラングリッサーの使い手の傍に戻るがよい。
私は混沌。光輝と闇のいずれかを選べなどとは言わぬ。
お前の感情のままに、行動するがよい」
「あたしの、感情の…」
気づけば、体の拘束は解けていた。ぺたりと座り込んで、あらぬ方向をぼんやりと見つめながら、
やがてレイチェルはつぶやいた。
「あたしは…お兄ちゃんと一緒にいたい…ずっと…」
「それだけか?」
レイチェルが、ゆっくりと首を振る。
「お兄ちゃんに、あたしだけを見て欲しい…あたしだけのモノに、なって欲しい」
虚ろだったその瞳に、光が戻ってくる。
だがそれは、レジスタンスを鼓舞し、あるいは癒してきた「聖女」のそれとは明らかに異なっていた。
「その願い、我が名において叶えよう…ボーゼルよ!!」
「何でございましょうか、カオス様」
カオスと同様に影の中から姿を現したのは、カオスに仕える闇の貴公子、ボーゼル。
彼は自分の主に、慇懃な調子で答え、頭を下げた。
「パウルよ、今まで私によく仕えたな…」
「めっそうもございません」
頭を下げながらも、普段と違う主の様子に、ボーゼルは首を傾げながら言った。
「カオス様、その名ははるか昔に捨てた物でございます。今の私はボーゼル。あなた様の忠実な…」
ボーゼルの言葉を聞かず、カオスは続けた。
「ゆえに休むがよい。永遠にな…」
「カオス様、なにを…うわああああぁあ!!」
カオスが手を伸ばし、ボーゼルに触れたかと思うと、その体が砂と化し、崩れていく。
瞬きするほどの間に、千年以上の間、カオス復活のためにその身を捧げてきた男は、塵となって消えた。
そしてカオスはそのまま、強い闇のオーラを放つ腕をレイチェルに差し出す。
- 「さあ、この手を取り、新たな我が代理人となるがよい」
ためらうレイチェルの瞳に浮かぶのは、不信と憎しみ。
また操られるのではないか、という疑いが、彼女の心を満たしていた。
「…いいの?」
「云ったであろう…我は混沌…我は発展を促すもの…感情を司るもの…
お前の強き力と想いは、我の代弁者、巫女となるにふさわしい。
我が代理人として、思いのままに力をふるえばよい…」
「想いの、ままに…お兄ちゃんを、思い通りに…」
うわごとのようにつぶやきながら、レイチェルの手が伸ばされる。
おずおずとカオスの手に近づき、思い切ったようにそれを握る。
「さあ、ボーゼルの名と共に、我が力、受け取るがよい!!」
「ああああああっ!!」
レイチェルの手と、カオスの手が触れた瞬間、彼女の体に膨大な闇の力が流れ込んでくる。
その中で膨らんでいくのは、自分が一番大事にしていた感情。
レジスタンスに加わってからずっと、自分の中に封じ込めてきた、義兄への想い。
それに、自分を欺いた光輝への軍勢への憎しみが混ざり合いながら、より強いものに変化していく。
『気持ちいい…』
開放感に打ち震えながら、レイチェルは確かに、そう感じていた。
「新たなるボーゼルよ、目覚めよ」
その言葉に、レイチェルはうなずき、右手を水平に差しのばす。
するとそこに、かつてのボーゼルがいつも握っていた杖が出現した。
同時に、レイチェルの姿も変化する。
着慣れていたスカート姿が、ガイフレームに搭乗していたときと似た、露出度の高い
紅のレオタードへと変わる。
その腰回りは、ごく短い黒レースのフリルで飾り付けられているものの、
太腿から脚の付け根にかけてのラインは、見せつけるように露わになっている。
腕にはロンググローブ、脚には膝までのヒールの高いブーツを身につけ、
その色は闇の貴公子と呼ばれたボーゼルの名を継ぐにふさわしい漆黒。
「カオス様、今のあたし、キレイでしょうか?」
問いかけるレイチェルの声には自信が満ちあふれている。
「それを私に問うのか?」
彼女は首を振って、ひざまずいた。
「カオス様、これからは新たなるボーゼルとして、お仕えいたします」
では、と立ち上がると、にやりと笑みを浮かべた。
「お兄ちゃんのところに行っても、よろしいですか?」
「望むようにせよ」
「ありがとうございます、カオス様♪」
かつて兄にしか見せなかった甘えた口調で言い残し、姿を消したレイチェル。
あとに残ったカオスは、くっく、と、肉のない喉から笑いを漏らすのみであった。
- 「カオス、一体なにを考えている…?」
作戦室に残ったまま、つぶやくランディウス。
「あのお方の考えることは、あたしたちにだってわからないよ」
リスティルも首を振る。
その時だった。部屋の中心に、黒いオーラが渦巻く。
その中から現れた人物を見て、ランディウスは目を見張った。
「レイチェル…なのか?」
「久しぶりね、お兄ちゃん」
二人を分けていた時間は、レイチェルをかつてよりさらに魅力的にしていた。
だがそれだけではない。
今のレイチェルには、聖女と呼ばれていたとは思えないほどの妖艶さが宿っている。
「フフフ…あたしがあんまりキレイになったから、言葉も出ないの?」
おかしそうに笑うその仕草すら、かつての無邪気なものと同じ筈なのに、艶めかしく、
ドキリとさせるもののように思える。
そんなランディウスの様子に満足していたレイチェルの瞳が、ふと鋭くなる。
「お兄ちゃん…まだそんな奴をそばにおいているの?」
汚いモノでも見るかのような視線の先には、リスティルの姿。
「あんた、何様のつもりだい? あたしは…!」
「うるさい」
ただ、右手をうるさげに振っただけ。
それだけで、リスティルの体は闇に呑まれ、消えた。
「お、おい、レイチェル…?」
「何? お兄ちゃん」
「リスティルは…」
「あんな女のことを気にするの?」
レイチェルの声に、不機嫌な色が混じる。
それだけで、ランディウスの心には、とてつもない失態を犯したような焦りが生まれていた。
「い、いや、そういうわけじゃないんだが…」
「お兄ちゃん、もしかして、あの女と寝た?」
かつての義妹とは思えない直接的な言葉に、けれどランディウスの頭にあるのはレイチェルを
なだめたいという思いばかりだった。
「何を言ってるんだ、レイチェル…彼女はただの副官で、特別な感情なんて…」
「だからあたしが邪魔なのね」
そうなのね、あの女が一番大事なのね、だからあたしをあんなところに閉じこめたのね、とまくし立てる。
「そんなことはない、俺はいつでも、お前のことを一番…」
「愛してる?」
ぎくりとしたように、ランディウスは体をこわばらせる。
その言葉には、明らかに、兄妹としてではない意味が含まれていた。
--レイチェルのことを、女としてみたことがない、といえば嘘になる。
だが、それを口にすることは禁忌を犯すこと。
そのことは誰にも告げずにいた。
「お兄ちゃん…あたし、新しいボーゼルになったのよ…この意味、わかる?」
「ボーゼル?」
「だから、一番カオス様に近い存在になったの…そして、カオス様は人の感情も司る。
今のあたしには、お兄ちゃんの欲望が丸わかりなのよ」
この状況はマズい。ランディウスの中で、警鐘が鳴る。
「だ・か・ら…」
作戦室の机に乗ったレイチェルが、ひどく色っぽい目つきを送ってくる。
その股が、ゆっくりと開かれ、そして細い指がレオタードの大事な部分をずらしていく。
硬直したままのランディウスの目の前で、レイチェルの一番卑猥な部分が露わになっていく。
「抱・い・て♪」
- ランディウスの中で、何かがプツリと切れた。
「レイチェル、レイチェル、レイチェル!!!」
叫びながら、前戯も何も無しに彼女に襲いかかる。
彼女の唇に貪るような口づけをし、舌を絡ませ合いながら、自分もペニスを晒す。
すでに硬くなった剛直を、レイチェルの秘裂へと押し当てる。
「あぁぁぁん♪」
甘えるような声が耳元で響いた時には、ランディウスのモノは彼女の最奥まで侵入していた。
「いいよ、お兄ちゃん」
レイチェルが囁きかけ、興奮を深めたランディウスは、さらに深く、
彼女の奥底まで抉るかのように、腰を突き上げる。
「あ、あぁん、お兄ちゃん、すっごく奥に、きてるぅ!!」
その声に刺激され、ランディウスは野獣のように動きを激しくする。
「あぅん、お兄ちゃん、お兄ちゃんも、気持ちイイ?」
「ああ、もちろんだ、レイチェルの中、蕩けそうだ!」
乱暴な挿入を繰り返されながら、レイチェルは陶酔の表情で、ランディウスの頭を抱きしめる。
「あ、あぅ、お兄ちゃんのスゴイの、激しくてぇ、さいこぉだよぅ!!」
そしてさらなる快感を求めて、腰を淫らに振り動かす。
本能のままに交わり、声を上げ、そしてその絶頂はすぐにやってきた。
「お、お兄ちゃんが、あ、あんまり、凄いからぁ、ぁん! あたし、もうイっちゃいそう!!」
「お、俺も、もうすぐ、出そうだっ!」
叫んだランディウスの頭を抱え込み、腰は快感を求めて蠢かし続けながら、レイチェルは彼の目を
覗き込んだ。
快感に染まった二人の視線が絡み合い、そして一つの意志のもとに溶けていく。
「ねえ、お兄ちゃん…これからずっと、一緒、だよね?」
「ああ、一緒だ!!」
レイチェルの言葉が、こみ上げる射精感と共に、体中に染み渡る。
「ずっと、あたしのそばで、仕えてくれる?」
「ああ、仕えるッ!!」
彼女の言葉に、全て従いたくなる。
「お兄ちゃんは、あたしの、しもべ、そうだよね?」
彼女こそが、自分の全て。そう思える。
「そうだ、俺は、レイチェルの、下僕、だッ!!」
「じゃ、じゃあ、下僕のお兄ちゃん、あたしと一緒に、イって!!」
ランディウスはもう声も出ない様子で、だが何度もうなずく。
「あ、イっちゃいそう、イク、イクゥゥゥゥッッッ!!!」
レイチェルの膣内が、ランディウスのモノを締め上げる、と同時に、ランディウスのペニスも
精液をはき出していた。
「あ、ああ、気持ちイイッ!! お兄ちゃんの精液出てるの、感じるッ!!」
ランディウスをきつく抱きしめ、レイチェルが感極まった声を上げる。
二人はしばらく、そのまま抱き合っていた。
「ねえ、お兄ちゃんの精液、垂れてきちゃう…ぬぐって、くれる?」
ペニスの抜けた膣穴を見せつけるように、レイチェルが言う。
その求めに、快楽のくすぶる虚ろな目のまま、うなずくランディウス。
自分の服を裂き、彼女の秘裂を愛おしげに、ゆっくりと撫で上げる。
「あん、お兄ちゃんに触られたら、また奥からじわって、出てきちゃった…」
嬉しそうに言い、レイチェルは自らのヴァギナを撫で続けるランディウスの頭に、そっと触れた。
「もうお兄ちゃんはあたしのことしか見えない。そうでしょ?」
「ああ…俺はレイチェルの…ボーゼル様の下僕だ…」
「フフ…そして、一緒にカオス様の力を愚民どもに示すの。いいよね?」
「もちろん…です、レイチェル様…」
すっかり忠実な下僕と化したランディウスに、レイチェルは満足そうに笑って命令する。
「キスして、お兄ちゃん」
主人の要求に、忠実な下僕が応える。
その夜。
闇が支配する部屋で、新たなる混沌の巫女と、その従者の交わる音は、一晩中響き続けたのだった。
終
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