テレワークにぴったり? 卓上に防音ユニット 技術生かして新商品

この記事は約2分で読めます。

防音パネルを使った新商品「セレンデスク」。顔と両耳に、防音パネルが近接する=2020年3月6日午後3時41分、兵庫県丹波市氷上町賀茂で

防音パネルの製造を手掛け、全国で約400の防音室の施工実績がある兵庫県丹波市の谷水加工板工業(谷水ゆかり社長)が、卓上防音ユニットを新発売した。大勢の人がいる空間でも、人の声を遮るパネルを机上に広げることで自分だけの静かな空間が作れるアイデア商品。新型コロナウイルスの拡大でテレワークとなった人にもおすすめだ。

「セレンデスク」(税込み4万2000円)。「セレン」は、ラテン語で「おだやかな」「静かな」の意。白と黒の2色を用意した。

畳んだ状態は「かばん状」。鉄のアームを広げると、両耳と顔の位置に計3枚のパネルが配置される仕組み。人間の声の音域の500ヘルツに特化した吸音パネルで、パネルに囲まれた空間は周囲より静かになる。

パネルを耳に近づけつつ、囲まれた空間が閉鎖的になるのを避けるため、設計変更を重ねた。

主なターゲットは、30―35歳くらいの男性で、共有の事務所で働く人や、自宅でデスクワークをする人。他人の声に邪魔されず、集中できる環境を求める人に売り込む。試験販売では、3カ月で約40台を販売した。ねらい通りの層が買い求め、手応えを感じている。

谷水社長は、「手軽な雑貨ではなく、この価格で、最大限吸音できる実用性を持たせた。弊社の製品はこれまで重厚な物ばかりだったが、コンパクトな物ができた。様々なコンテストに応募し、世界に向けて販売していきたい」と意気込んでいる。

問い合わせは同社(0795・82・2117)。

タイトルとURLをコピーしました