トップ > 三重 > 4月20日の記事一覧 > 記事

ここから本文

三重

シーパラ、館内利用の除菌液を販売

弱酸性次亜塩素酸水を噴霧する館内=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで(同館提供)

写真

 伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」が、新型コロナウイルス感染症拡大による衛生商品需要の高まりを受けて、除菌や消臭ができる弱酸性次亜塩素酸水の販売を始めた。

 同水族館は二〇一六年、次亜塩素酸ナトリウムや希塩酸、水などを原料に、弱酸性次亜塩素酸水を生成する装置を導入した。生成したものはペンギンの展示エリアで、除菌や消臭のため、噴霧するなどして使用してきた。

 厚生労働省が、新型コロナウイルスが付着した物の表面の消毒に有効であるとしている次亜塩素酸ナトリウム液とは別物で、同省が食品添加物として指定している次亜塩素酸水とも異なるが、日本食品分析センターなどの試験により、除菌効果や安全性が証明されている。同水族館は、館内で利用していると、来館者から譲ってもらえないかと頼まれることがあったため、生成装置の製造元から許可を得て、四月から販売できるように契約を変更した。市内の歯科医院や飲食店などから注文があるという。

 同館の広報担当者によるは「新型コロナの影響で消毒液などが手に入らなくなったという話を聞く。利益はほぼ上がらないが、地域で一体となって頑張っていきたいという思いで取り組んでいる」と話した。

 (高橋信)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

PR情報