登録日:2009/08/03(月) 20:50:15
更新日:2020/03/20 Fri 09:47:59
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ビッグボスとは、
メタルギアシリーズに登場する敵キャラクター。
【概要】
次世代ハイテク特殊部隊「FOXHOUND」の総司令官であると同時に、武装要塞「アウターヘブン」「ザンジバーランド」の軍事的指導者。
メタルギア、及び
メタルギア2 ソリッドスネークのラスボスを務めた。
アフリカ、ザルツバーグに建設された武装要塞アウターヘブンの「メタルギア」と呼ばれる新兵器の調査及び破壊の為に、新人隊員の
ソリッド・スネークを派遣。
序盤から中盤はサポートとして無線でスネークに指示を出すも、徐々に指示がおかしくなり始め、最終的には彼自身がアウターヘブンの黒幕として立ちふさがる。
新米隊員であるソリッドスネークをアウターヘブンに送り込んだのは情報撹乱のためだったが、スネークの予想外の活躍によりアウターヘブン陥落を許してしまう。
その後、武装要塞ザンジバーランドを築き世界の覇権を握ろうとしたが、またもソリッド・スネークにより頓挫、炎の中に消えた。
後のシリーズでも彼の遺体が重要なキーワードとして登場する。
【名台詞】
- 「テキヨウサイ、アウターヘブンニセンニュウ、サイシュウヘイキメタルギアヲハカイセヨ」
記念すべき第一作における最初の台詞。のちの作品でもセルフパロディされている。
敵兵の服を見つけた時の反応。
こちらものちの作品でパロられる迷台詞。信じて電源オフにしたスネークは何人いるだろうか。
- 「シカシ、オマエハヤリスギタ。 ヤリスギタノダ!」
メタルギアを破壊され、全てがソリッド・スネークによって失われたビッグボスの咆哮。
スネーク!イマスグWikiノウインドウヲトジロ!
※以下ネタバレ
ソリッド・スネーク、
雷電と同じくシリーズの主人公の一人である。
MGS3、MPO、MGSPW、MGSVで主人公を務めた。
【概要】
初主演はMGS3。かつてのラスボスが主人公になるという情報は、ファンを大いに驚かせた。
当時はFOXHOUNDの前身である特殊部隊「FOX」の隊員である。
本名はジョンで、師である
ザ・ボスや上司のゼロ少佐からはジャック(愛称と思われる)と呼ばれていた。
コードネームはネイキッド・スネーク。
コブラ部隊のリーダーであったザ・ボスにちなみ、ヴァーチャスミッション時に「裸の蛇」を表す名前としてゼロに名付けられた。
非常に魅力的なキャラクターだったためか、人気も高く、ソリッド・スネークが主人公のMETALGEARSOLID4でも重要な役割を果たしている。
ファンからの人気もソリッド・スネークと並んで2トップである。
ソリッド・スネークの物語は4で完結しており、それ以後に発売され、現在も展開されているMGSシリーズではこちらのスネークが主役を務めている。
【人物】
完璧な兵士として創られたソリッド・スネークと比較すると、隙があるというか人間味のある描写が目立つ。ぶっちゃけ天然。
食欲旺盛で、パラメディックとの無線では何かにつけて食べられるかどうかを尋ねる。例えそれが毒物であっても。
「で、味は?」
「(資料に味についての記述がないと言われて)使えない資料だ」
「(手に入れた食料が毒物だと言われて)知ってるさ、だが食ったらウマいかもしれないだろう?」
「(生のまま魚を食い漁り、その魚に寄生虫がついていたと指摘したカズに)よく噛めば死ぬ!」
もちろんダンボール愛好家である。
また、露出が好きらしい。
「(裸になっても良いことは無い、と言われ)いいや、一つある。気持ちがいい」
「それともう一つ。下は脱げないのか?」
ソリッドと同じく女好きであるが朴念仁。
EVAやオセロットの好意にも気づかない。
基本的に真面目且つ誠実な人柄であり、かつてヌルと名乗っていたフランク・イェーガーと戦場で再会した際には、
彼が連れていた義妹のナオミ・ハンターと共にアメリカへ帰国し、二人を社会復帰させている。
スネークイーター作戦の後、ゼロ、シギント、パラメディック、EVA、オセロットと共に「愛国者達」を創設。
しかし、次第にゼロ達のやり方に不信感を抱き、1972年、ゼロ達が彼に無断で実行した「恐るべき子供達計画」によって、
彼の「息子(クローン)」にあたるソリッド・スネーク、リキッド・スネークの二人が誕生、それに怒りを覚え愛国者達から離れる。
後のアウターヘブン蜂起及びザンジバーランド騒乱は、独裁者と化した愛国者達に対抗するためのものでもあった。
ちなみに39歳までサンタさんを本気で信じていた。
【来歴】
1950年
朝鮮戦争に出征し、ザ・ボスと知り合う。
彼女を師と仰ぎ、共にCQCを開発する。
1954年
ビキニ環礁で被曝し、生殖能力を失う。
【各作品での活躍】
1964年8月24日(29歳)
ゼロ少佐、パラメディック、サポート役のザ・ボスと共にFOX初の実戦任務ヴァーチャスミッションに参加。
世界初のHALO降下でソ連領内のツェリノヤルスクに侵入し、ソコロフ救出に向かうも、ザ・ボスのソ連亡命により失敗、重傷のまま帰国する。
1964年8月30日
ソ連に亡命したザ・ボスの抹殺を目的としたスネークイーター作戦開始。
EVAの力を借り、オセロットにより右目の視力を失うも任務を全うし、大統領からザ・ボスを越えるもの「ビッグボス」の称号を与えられる。
この作戦で露出とダンボールに目覚めた。
しかし、EVAからこの作戦の真実を知り、納得できない怒りからCIA長官との握手を拒否し、自らの手で倒したザ・ボスの墓前にパトリオットとオオアマナの花を供えて涙を流しながら敬礼した。
このことからアメリカに対しかなり不信感が残った様子が窺える。
ちなみにオオアマナの花言葉は「潔白」であり、また、半世紀後には供えたオオアマナがその地で一面に咲き乱れている。
1970年(35歳~36歳)
FOXを除隊するも直後にFOXに拉致され、サンヒエロニモ半島で監禁されるが、同じく捕まっていたグリーンベレーのロイ・キャンベルと共に脱出。
サンヒエロニモ半島メタルギア強奪事件に巻き込まれる。
FOXを率いるジーンや絶対兵士ヌルを倒し、メタルギアを破壊。英雄としてアメリカに帰国する。
このエピソードは小島作品では無いためか後々語られることが少なく、公式サイトに於いても外伝的な扱いを受け、正史には含まないとする意見もある。
ただし、後のPEACE WALKERにてミラーが「サンヒエロニモとも縁が切れたしな」と言っているため、一応事件としては存在している。
また、この作品でジーンから資金と人脈を受け継いでおり、それを元に後のアウターヘブンを設立するという話になっているが、後の作品を鑑みるにMSFのベースになった模様。
(正史には含まないという概念からこのままアウターヘブン建設→ゴーストバベル→アシッドの系譜を辿ったとも言える。)
この頃から兵士の拉致に目覚め、捕まえては説得→仲間入りというやり取りが幾度となく行われる。
1974年(39歳)
傭兵として世界各地をめぐり、カズヒラ・ミラー等と共に「MSF(Militaires-Sans-Frontieres=国境なき軍隊)」を結成。
兵士の軍事教育や、少年兵の社会復帰に尽力する。
最初こそ人数分の装備すらままならない状態だったが、パスとガルベスから持ち込まれた依頼の見返りとして提供された洋上プラントを魔改造し、マザーベースとして運用。歴史や経済にまで影響する巨大勢力へと成長した。
この事件で、ザ・ボスの「意思(AIによる再現)」が核兵器発射阻止のため入水したことを、戦いの中でしか生きられない自分への裏切りと感じ、以来ザ・ボスとは違う生き方を選択することを決め、MSG3中盤から愛用していたザ・ボスのバンダナを捨てている。
ちなみに今まではトラックで敵兵を拉致していたが、今回はフルトン回収でお手軽に連れ去っている。
相変わらずダンボールと食事への想いは熱い。
今作の作風上、一見コミカルでカズやセシール達のトークに気圧されているような描写も多いが、マザーベース内に録音装置を取り付けてカズとゼロのやり取りを盗聴していたり、シリアスなシーンでの台詞や行動等決める時はしっかりと決め、抜け目のない所も見せつけている。
この作品でスネークの年齢が明かされ、1974年の時点で39歳と断定される。また、この年までスネークは本気でサンタクロースを信じていた。
1975年(39~40歳)
キューバ国内の米軍基地に囚われたパスとチコを救出するため、罠と知りつつ潜入する。
身体能力が大幅に向上しており、ジャンプしたり段差を越えたりできるようになった。敵兵や捕虜も引き摺らずに抱えて走る様に。
更に疲れ知らずの全力疾走も行えるようになった。
パスとチコを救出して戻ってくると、MSFは謎の組織
サイファーに攻撃されており、彼の目の前でほぼ全滅状態となる。
自身も重傷を負い、9年間の昏睡状態に陥る。
METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN
1984年(49~50歳)
昏睡状態から目覚め、アフガニスタンで囚われていたミラーを救出。
この頃に「
ヴェノム・スネーク」という新たなコードネームを名乗る。
ミラーが用意していた新たな部隊「ダイヤモンドドッグズ」のボスとして、力を蓄えるためにアフガンやアフリカの戦争に介入していく。
略奪にも目覚めたのか、ソ連軍や各種プライベートフォース、果ては他のプレイヤーの拠点に忍び込んでは
フルトンでコンテナごと物資を根こそぎ奪っていったり、車や備品を盗んでは売りさばくスネークが散見された。
実ははグラウンドゼロズの時にヘリに同乗していたメディックであり、昏睡状態から目覚めた際に手助けした包帯の男イシュメールが本物のビッグボスであった。
(仕組んだのはゼロとは言え)影武者を立てる策に乗った理由としては、からだと思われる。
そもそもこれまでの戦いは、結局スネークはゼロの掌で踊っているに過ぎなかった。。
「スネーク」である限り過去と決別できず愛国者と戦う土台すら築けない。そう考え表舞台をヴェノムに任せ、自身はイシュメールとして自分の力と意志でゼロと対決できる勢力(ザンジバーランド)を築くべく各地を放浪していると思われる。
1995年(59~60歳)
「戦士が唯一、生の充足を得られる世界」アウターヘブンを構想し、自分だけの世界を目指してアウターヘブン蜂起の指導者となり、FOXHOUNDの新人兵士ソリッド・スネークと戦うも敗れる。
エンディングでは「また会おう」と通信を残しているが、このとき両手、両足、右耳を失う大怪我を負っていたらしい。
その後、マッドナー博士の提唱した
スナッチャー計画によりビッグボスは一命を取り留める。
1999年(64~65歳)
ザンジバーランド騒乱の軍事的指導者として復活する。
再びソリッド・スネークと対決するも、即席の火炎放射により全身を焼き尽くされて敗れる。
ちなみにこの時こちらはフル装備、向こうはスプレーと100円ライター。
ライターでやられる伝説の傭兵…とはいえ、相手はMSFやダイヤモンドドッグズに匹敵する傭兵集団アウターヘブンを一人で陥落させた化け物。
歳のせいもあるだろうが相手が悪かった。
2014年(79~80歳)
愛国者達のナノマシンによりビッグボスの肉体はバイオモート(科学的、医学的に生かされたままの死体)として支配下におかれ、その存在と肉体が隠蔽される。
遺伝子コードはサンズ・オブ・ザ・パトリオットのID認証システムに使われ、愛国者達のAIネットワークを閉じるカギとなった。
しかし、ビッグボス復活を願うオセロット、EVA、ナオミ・ハンターにより、ビッグボス再生計画が進行。
再び生を取り戻したビッグボスは、ソリッド・スネークと再会し、全ての原因となったゼロを殺害(生命維持装置の停止)する。
そしてソリッド・スネークに全ての真実とザ・ボスに対する思いを告げ、また戦いとは無縁の老後を薦めて、自らFOXDIEに感染し、ザ・ボスの墓前でその生涯を閉じた。
【名台詞】
- 「こちらスネーク」
- 「待たせたな」
- 「いいセンスだ」
- 「で、味は?」
- 「すぱぁーっつぁ?」
- 「下半身は脱げないのか?」
- 「美味すぎる!!」
- 「お前に俺は殺せない」
- 「俺達は祖国を捨てた。それでも生きてる。それでも戦い続ける…!」
- 「まさか…いないのか…!?…サンタ…」
- 「ペプシNEX!」
- 「はいだらー!」
- 「連続!C!Q!Cィィィ!!」
- 「ボス…蛇は一人で…いや、蛇はもういらない…!」
- 「…いいものだな」
「そこのあんた。手が空いているなら俺の項目の追記、修正をしてくれないか。」