登録日:2012/04/20(金) 09:27:09
更新日:2019/10/21 Mon 14:08:49
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「お前はボスの…」
「この世に置き去りにされた人間だ」
CV:菊地由美
コールドマンに協力している女科学者。ヒューイと同じくAI兵器の開発をしており、特に
ピースウォーカーの大脳部分、ママルポッドの開発を担当している。
ザ・ボスに関してかなりの執着をしており、このAIも
ザ・ボスの思考パターンを再現している。
スネークイーター作戦のCIAからの公式デブリーフィングは知っているが、なぜ伝説の英雄が殺されたのか納得していない。その真相を究明するために、AIでザ・ボスの最期の意思(ラスト・ウィル)を再現しようとしている。
また、ザ・ボスをその手で殺し、真実を知っているはずの
ビッグボスを憎んでいる。
幼少の頃は体が弱く、日光を浴びることもできなかった。そのためもっぱら外の景色を見るのは夜の間だけで、太陽より星を眺めることが多かった。
それが高じてか宇宙に興味を持ち、航空宇宙工学の研究でNASAに入った。
有人宇宙飛行計画のマーキュリー計画で、オリジナル・レディとされたザ・ボスに会ったのが馴れ初め。共に宇宙船の開発をする中、彼女に惹かれていった。
しかし、その任務は生きて帰れる保証もなく、宇宙飛行は成し遂げたが、帰還後ザ・ボスは半年間昏睡する重体となる。
その後、宇宙は生身の人間には危険すぎると思い、人間が危険に晒されるかわりになる、AIの研究に没頭する。NASAの後ARPAへと移籍し、そこでコールドマンにスカウトされた。
ちなみにストレンジラブという名前は、男嫌いでザ・ボスを慕っていたため、当時の同僚につけられたあだ名。由来は映画の「博士の異常な愛情」から。
ゲーム中では4章クリア後に仲間になる。研究開発スキルが最高値であり、また研究開発班に配属することで
メタルギアZEKEのAI搭載が可能になり、ようやく本格運用ができるようになる。
ブリーフィングではAIのこと以外に、映画も良く見ることを話す。パラメディックとは方向性が違い、割とメジャーなものが多い。研究のインスピレーションにもなるからか、SFものの話をすることが多い。
AI兵器のAIポッドから「ストレンジラブの過去」のテープが抜き取れることがあり、上述の来歴の詳細が語られている。
男嫌いであるが、それどころかレズっぽい一面もうかがわせる。
研究所でセシールを捕らえていた際に自ら身の回りの世話をしていたが、さらに一緒に風呂に入れていたり
パスの日記では、日焼け止めを胸に塗ったり、風邪をひいた際塗り薬を差し入れに持ってきて直接塗ろうとしたりして、怖がられている。
ヒューイから好意を寄せられているのは知っているが、男嫌いに加えて彼の奥手な態度が堂々としていないと嫌っている。
が、エンディングでは少しずつ歩み寄ろうとしているため、後に生まれる
オタコンの母である可能性がある。
ちなみに、作中でAI兵器はVOCALOIDシステムで喋るが、元の声は初音ミクなど既存のクリプトン社製品のものではなく、中の人の菊地由美さんのものである。ストレンジラブが声を当てているという設定になっている
追記・修正はザ・ボスの真意を悟ってからお願いします。
MGSPWから数年後を舞台にしたGZ、そしてTPPでは、プレイヤーは彼女の余りに悲惨な末路を知る事になる。
メタルギアZEKEの開発が紆余曲折あったものの一段落した彼女はGZの時点では既にMSFを離れており、結果的に
スカルフェイス率いるXOFの襲撃からは逃れる事が出来ていた。
その後はヒューイの元に身を寄せ彼との間に息子ハル…後のオタコンを授かるが、実はこれには
「本当はザ・ボスとの子供が欲しかったが、色々無理なのでヒューイを代役にした(意訳)」
と言う、またしてもザ・ボスへの執着が故の倫理的に言えば到底褒められたものでは無い理由があった。
つまりヒューイは種馬どころか当て馬扱いである、涙目ってレベルの話では無い。
だが、正直な所この発言した時にはヒューイに閉じ込められ死の直前であり、この録音では同時にヒューイを狂っていると評したことを考えると、この件で愛想を尽かしたことからザ・ボスの子であるという理由がより深まってしまったのかもしれない。
母親としてハルへ注いでいた愛情も紛れもない本物であり、故にヒューイが
メタルギア・サヘラントロプスの試作機のテストパイロットへ我が子を使おうとした時には猛反対し匿おうとするが願い叶わず実験は強行され、逆に自分はヒューイに追い詰められると言う形で彼が研究目的の為にニカラグア湖から引き揚げ、回収していたピースウォーカーのレプタイル・ポッドに閉じ込められてしまう。
最期は息子への、そしてボスへの謝罪と想いをポッドのAIに遺し、そのまま中で窒息死した。
その遺体は後に
ミラーらダイヤモンド・ドッグズの手でポッドが回収されるまで放置されており、後にヒューイが裁かれる際に「証人」としてポッドが担ぎ出された際には、ミラーは
「ストレンジラブの墓石だ」
「墓石には亡霊(ファントム)が憑いてる」
と、彼の行いを痛烈に皮肉るのであった。
彼女の末路を見るとヒューイの末路は必然的だったのかもしれない。
追記・修正はポッドに閉じ込められてからお願いします。