EF15の運転台・尾灯周辺 EF58の運転台・尾灯周辺
更新工事前の記念撮影、手前EF15、奥EF57ともに初期ロットです。
今回の更新工事にあわせてスパーギヤの58も尾灯のLED点灯化工事を実施
40年以上前に、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した天賞堂EF15、EF57、EF58、ED75があります。MH-7
モータとウォームギヤの動力は特にEFで機関車らしい騒音と低速で重々しく走行してまいりましたが、皆様経験
されているスポンジ付着に始まり車体塗装ハゲ、ダイキャスト台車枠の変形等、オーナー同様かなり老化してし
まいました。機関車1台は、当時サラリーマンの月給1カ月分に相当し今も同じですが、年金受給者には新車への
買換えは出来ません。残された時間は少ないはずですが、日々の自由時間は贅沢にありますから、更新工事を実
施することにしました。問題は部品購入不可能なダイキャスト台車枠、スパーギヤ動力、運転台はオークション
等で部品取りが出来そうなジヤンク品を探し、時間をかけて入手しました。
車体塗装はホームセンターを物色して、アサヒペンの強力塗料はがし液(自然に優しい)と一番安かったロイドの
ラッカーうすめ液を準備しました。はがし液とブラシだけで短時間できれいに塗膜は除去されました。洗浄、乾燥
後にアサヒペンのメタルプライマー非鉄金属用をスプレーし乾燥後に、マッハの調色塗料をエアーブラシで吹きま
した。ホームセンターを物色していると、そのまま使ってみたい色合いのカラースプレーが見つかりますので、一
度試してみたいと思います。下回りでは以前からアサヒペンのクリエイティブカラースプレーのマットブラックを
使っています。プライマーとの二度塗りも面倒なので最近トピカのトップガードを買ってみましたので試してみる
予定です。ホームセンターと模型屋さんの調色技術料が加算された鉄模用塗料は価格差が大きいですが、狙った色
合いを調色することは素人には不可能に近いです。今回も何とか天賞堂オリジナルの色に近い再塗装をしたいもの
ですが、全塗装ですから気にせずに美しい仕上がりを狙いましたが、これもエアーブラシの技術に問題が残ります。
静寂性とタンク付きで小型軽量を求めて、買い換えたエアテックスのコンプレサーですが塗装作業より車両の埃取
りに活躍しております。
EF58-46 電球色LEDの前照灯点灯 赤色LEDの尾灯点灯
EF58-4 12V電球の前照灯点灯 赤色LEDの尾灯点灯
EF15-84 電球色LED・イルミネの点灯 赤色LEDの尾灯点灯
両軸モータ仕様の床板は
1.5mmですが、片軸モー
タの床板は厚さ1mmなの
で糸鋸による切断はサク
サク(ヘラクレス刃使用
)進みますが、写真のよ
うにウエイト等搭載した
下回りだけでは少し頼り
ない状態ですが、車体に
組付ければ確りします。
更新工事が完了した
下回り、左よりウォ
ーム・MV-8のEF58
、ウォーム・CN-22
のEF58、スパー・
CN-22のEF57。
オークション等で入手したジャンク品のなかには程度の良い物もあり、何輌かは再生する価値がありますので、
集まった部品を検討し更新1、更新2の二種類の工事を実施することにしました。違いは動力ユニットがスパー
ギヤかウォームギヤで両軸モータはMV-8も程度の良い物は再使用します。天賞堂の旧型ELの台車、動力ユニット
は、この更新工事では動力車輪以外は互換性が確認され簡単に組立が進みました。
ネジ1本、ガラス1枚、ギヤ1個まで分解し、洗剤と歯ブラシで充分洗浄後に乾燥。動力ユニットの再組立では
シリコングリスをギヤ、軸受部に塗布。動力車輪は良好な集電確保のため回転させながらデザインナイフや耐水
ペーパで磨いておきます。
車輪の洗浄中に40年ぶりで発見しましたが旧製品の車輪はスポークのバリが物凄く、精密ヤスリで削り始めま
したが何軸かやっていやになりました。スパーギヤの製品にはバリがありませんでした。
更新工事待ちのEF58、EF15車体です。EF58旧製品の側面窓横幅を広げるか、このままレストアするかで考え出したら
作業が止まってしまいました。
オークションで入手した運転台CA-1(EF58用)は尾灯をLED点灯化のため、かなり大胆にドリル、ヤスリ、ニッパ、
エンマを駆使して柔らかい材質に空間を作り、運転室床板に運転台取り付けの穴をあけ、LED尾灯が干渉しますか
らU型に糸鋸で切り取ります。
CA-3(EF15用)は1mmのLEDを使いましたので少しの加工で使用できますが、車体前後の床板取り付け用板の位置も
尾灯と干渉するので、回転工具でU型に削り運転台取り付けの穴をあけます。絶縁されたLED尾灯はこの板と運転台
にサンドイッチされることになります。
CA-2(EF57用)はEF15同様ですが、上記この板にライト用セレンが取り付けてあり、このベース板だけを外そうと
100Wの鏝を使いましたが、渡り板がボロっと先に外れたり、残半田の処理でキサゲを窓や側面フィルタから入れて
シコシコやることになりました。
屋上モニターのフックは、モニターから屋根板まで0.6mm穴を貫通させ0.4mm真鍮線をU字型に曲げ屋根板裏面で
半田付けしました。
EF15の屋上には、手持ちのエンドウLA-15避雷器、電関用汽笛、パンタ碍子を白色にエアーブラシ塗装し、天1034
(EF58パンタ導体)を追加しました。この後で天1036白色プラのパンタ碍子が手に入りました。パンタは当時物を
黒色で塗装し再使用です。
前照灯・尾灯の点灯化にはイルミネライトとLEDにしました。
EF15はHL-1(旧型電機用)、EF58はHL-12(EF58用)ではレンズ径が大きくHL-10(DF50用)が収まります、EF57
はHL-5(EF57用)を購入し検討しましたが工作が大変そうなので、HL-10に決定。