ちょっとハイスペックなアインズ様   作:零乃 功望

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お久し振りです。約一年振りの投稿ですね。ようやく暇ができたので、更新することができました。

今回は蜥蜴人編ですが、オリジナル要素が少ないので短めです。

不定期ではありますがちょくちょく更新していこうと思うので、温かい目で見ていただけると幸いです。


#8 侵略

「……敗北で終わったな」

「ハッ!申シ訳アリマセン!」

 

コキュートスは頭を大きく下げる。流れないはずの冷や汗が流れているような錯覚に陥る。

玉座にはナザリック最高支配者たる死の支配者(オーバーロード)が座している。そう、今のアインズはアンデッドの姿なのだ。ここ最近、常に人間の姿であったアインズがわざわざアンデッドの姿を取っている。そのことが、自分をもう用済みだと言っているようで、コキュートスの心を恐怖で覆い尽くす。

 

「……コキュートス。敗戦の将の言を聞こう。お前は何故敗けた?」

「ハッ、全テハ私ノ無力ガ敗因デゴザイマス。アインズ様ガオ作リニナッタアンデットタチヲ失ッテシマイ申シ訳アリマセン!」

「ん?ああ、あの程度の雑兵などいくら失っても惜しくない。気にするな。そんなことではなく、具体的にどこが駄目だったかを聞いているのだ。先に言っておこう。私はお前の敗北を責めるつもりはない」

 

疑問の空気が流れる。動じていないのはアルベド、デミウルゴス、パンドラズ・アクターの智者三人組。

 

「何故ならどのような者もまた失敗するからだ。無論この私もだ」

 

苦笑めいた空気が玉座の間に微かに漂う。至高の主人たるアインズに失敗などあり得るはずがなく、実際に今まで失敗などない。つまるところ、コキュートスに対する慰めの言葉でしかないのだ。

 

「ただ、問題になるのはそこから何を得たかだ。コキュートス、質問を変えよう。どうすれば勝てた?」

「……蜥蜴人(リザードマン)ヲ侮ッテイマシタ。モット慎重ニ行動スベキダッタカト」

「ふむ!その通りだ。どんな弱い存在でも侮るのはいけないことだ。それで他には?」

「ハイ。情報不足ダッタカト思イマス。ソレニ不測ノ事態ニ対応デキルダケノ指揮官ガタリナカッタコトモ問題デアッタト思イマス」

「そうだな。全ては戦う前に終わっている。情報が全てを制するのだ。指揮官、サポートの大切さを含め、戦略会議はそれを学ぶ意図もあったのだ。学びの機会はそこらじゅうに広がっているぞ?他にあるか?」

「……申シ訳アリマセン。直グニ思イツクノハコノ辺リガ……」

「いや、それだけ分かっているなら良い。他にもあるがコキュートスは十分に学んでいるようだな」

 

微かに主人が微笑んだ気がした。表情の読めない骸骨の顔からそれを感じたのは、人間の姿を見ていて、主が存外感情豊かであるのを知っていたからだろうか。これだけであれだけ重かった心が軽くなるのだ。主人の支配者としての手腕には尊敬を禁じ得ない。

 

「さて、コキュートス。お前に挽回の機会を与えよう。敗北という汚泥をお前の手で拭え。生かすも殺すもお前の自由にせよ。私が納得できるだけの勝利を用意するのだ」

「!!」

 

コキュートスは驚きを禁じ得ない。主人は今、生かすも殺すも自由だと言った。てっきり主人は殲滅を命じると考えていたのだ。もしや自分が愚かにも蜥蜴人(リザードマン)に好感を抱いていることが見透かされているのだろうか。そうだとすれば、これは事実上の殲滅命令であり、助命嘆願を先に潰されたことになる。

コキュートスが返事をできずにいると、アインズは何かを察したのか言葉を続ける。

 

「コキュートス。お前が何を考えているかは分からんが、生者は使いづらいが使い道は多い。アンデッドの方は使いやすいが用途は限られる。どちらにもメリットデメリットがあるのだ。それも含め自分で考えてみよ」

「ハッ、今度コソゴ命令必ズ遂行シテミセマス!」

 

主人の言葉は要するに、助けたいならデメリットを上回るメリットを示せということだ。それも言葉ではなく結果を見せろということ。コキュートスの覚悟を見せろと言っているのだ。

コキュートスは意を決して主人に願う。

 

「アインズ様、オ願イシタイ儀ガゴザイマス」

「ほう、早速か。聞かせてもらおう」

「ハッ、蜥蜴人(リザードマン)ヲ威伏サセルタメ圧倒的ナ戦力ヲ用意シタイト思イマス。何卒ナザリックノ戦力ヲオ貸シイタダケナイデショウカ」

「威伏ということはコキュートスは占領を目指すということか……アルベド、どの程度が妥当だと考える?」

「でしたらナザリック・オールドガーターを主軸に据えた軍勢が見栄えもよろしいかと」

「数が足りないな。エルダーガーターとマスターガーターも動員しよう。これでどれくらいになる?」

「総数六千になります」

 

メリットも示していない突然の願いであるにも関わらず、主人は淡々と話を進める。やはり自分の考えなど見透かされていたということなのだろう。

 

「よし、軍勢はこれで良いな。では、守護者たちよ、出立の準備を整えよ。せっかくだ、全員で行くとしよう」

『はっ!!』

 

 

 

 

「また……来たのか」

 

ザリュースはそこに並ぶ骸骨(スケルトン)をじっと観察する。どれだけの力を持つのか、どれだけの警戒が必要なのかを見極めるために。そして早々に目を離した。

 

「……神話の軍勢か」

 

武器、盾、鎧。その全てが魔法装備。それが五千は越えるであろう骸骨(スケルトン)全員が身に付けている。

ザリュースは全身をぶるっと、大きく震わす。あまりに予想を越え、決して敵にまわしてはいけないものを敵にしたと悟り。

しかし元よりここには全滅覚悟で皆を集めている。そんな非道な作戦の立案者である自分が怯えてどうする?

ザリュースは頭を切り替え、骸骨(スケルトン)たちを睨む。その時、ぞくりとするような冷たい風が抜ける。風は終わることなく、吹き付けてくる。

その急激な、異様な冷気は決して自然現象によるものではない。風に合わせ広がる不安に呼応するように骸骨(スケルトン)たちも動き出す。

 

「──落ち着け!」

 

ビリビリと空気が軋むような、裂帛の気合いが響く。全ての視線の向けられた先、そこにいたのはシャースーリューである。

 

「怯えるな戦士たちよ。お前たちの後ろにいる、多くの祖霊を失望させるような行為は慎むのだ」

 

冷静さを取り戻し、静まり返った蜥蜴人(リザードマン)たちを見て、ザリュースはひとまずホッとする。しかし事態は何も変わっていない。ふと骸骨(スケルトン)たちに視線を戻すと、いつの間に現れたのか一つの影があった。

その影は漆黒のローブを纏い、禍々しく、邪悪なオーラを放っている。恐らくは魔法詠唱者(マジックキャスター)だろう。しかし昨日戦った強敵、死者の大魔法使い(エルダーリッチ)とは力の桁が違う。

死という抗えぬものが具現化したようであった。

 

「死の…支配者……か」

 

ザリュースは自分でも思いがけず、その化物に最も適した言葉をこぼしてしまう。そしてそれは完璧に本質を突いていた。死の支配者は何をするつもりなのか。

固唾を飲んでいると、突如としてその魔法詠唱者(マジックキャスター)を中心に、十メートルにもなろうかという巨大なドーム状の魔方陣が展開されたのだ。

魔方陣は蒼白い光を放つ、半透明の文字とも記号ともいえるようなものを浮かべている。それはめまぐるしく姿を変え、一瞬たりとも同じ文字を浮かべていないようだった。

あれは何だというのか。理解できずに、ザリュースは困惑する。あれは知識にないものだ。この場でもっとも魔法を知るクルシュでさえ、理解できない行為に怯えた様子を見せている。

 

「クルシュ──」

 

ザリュースがクルシュを宥めようとした、次の瞬間。

魔法が発動したのか、魔方陣が弾け、無数の光の粒となって天空に舞い上がる。そして一気に──爆発するかのように天空に広がり──

 

湖が───凍った。

 

 

 

 

 

アインズはガルガンチュアが運んだ巨石の上で、こちらに歩いてきている代表者であろう二人の蜥蜴人(リザードマン)を眺めながら、周囲に広がる凍った湖のことを考えていた。

 

(<天地改変(ザ・クリエイション)>はひとつのエリアを覆う魔法だが……予想していた以上だ。ユグドラシルは運営が設定したエリアが存在していた。それがないこの世界では、おそらく俺自身がひとつのエリアと認識した範囲がそのまま有効範囲になるのだろう。だとするなら──)

 

今回は効果範囲を「湖」と設定していたから、湖だけが凍った。つまり、ひとつのエリアを「トブの大森林」と設定した場合、森林もろとも凍りつく可能性もあるということだ。やはり広範囲型の超位魔法はかなりの注意が必要なようだ。

 

「来たぞ!蜥蜴人(リザードマン)の代表、シャースーリュー・シャシャだ。そしてこの者こそ蜥蜴人(リザードマン)最強の者!」

「ザリュース・シャシャだ!」

 

アインズが思考に耽っている間に、蜥蜴人(リザードマン)たちが到着したようだ。二人とも屈強であり、ガゼフに迫るくらいには力がありそうだが、取るに足らない存在であることには変わらない。コキュートスはこいつらにどんなメリットを見出だしてくれるのだろうか。

アインズが反応を示さないのを見て、アルベドが口を開く。

 

「私たちの主はあなた方には聞く姿勢が出来ていないと思っていらっしゃいます。──デミウルゴス」

「『平伏したまえ』」

 

突如、それが当然であるかのように、ザリュースもシャースーリューも跪いて、頭を湿地の泥の中に突っ込んでしまう。

デミウルゴスの特殊技能(スキル)<支配の呪言>だ。

 

「アインズ様、聞く姿勢が整ったようです」

「ご苦労──頭を上げよ」

「『頭を上げることを許可する』」

 

唯一自由に動くようになった頭を動かし、ザリュースとシャースーリューは拝謁するように見上げる。

 

「私は……ナザリック地下大墳墓が主人、アインズ・ウール・ゴウン。先は私の実験を手伝ってくれたことに感謝の意を示す」

 

アインズはもとより考えていた口上を述べる。ザリュースたちの顔が僅かにひきつったようだが、特に気にする必要もない。

 

「さて、本題だが……私の支配下に入れ。──しかしながら私たちは一度敗北した身だ。ゆえに四時間後に再び攻める。もし君たちが今度も勝利を収められたなら、相応の対価を用意し、完全に手を引くことを約束しよう」

 

わざわざ敗北したと言う必要はなかったかもしれない。しかし、何度敗けようと最後に勝てば良い、という考えを持つアインズはこれを機にNPCたちの意識改革をしようと考えたのだ。NPCたちは自分が失態を起こしたと考えると、すぐに自害すると言い始める。失敗しても自らの手で成功に変えたり、別の件で結果を出せば許すという前例を作ることは必要であるといえた。

 

「降伏を……」

「戦わずして降伏などというつまらないことを言わないで欲しい」

 

コキュートスの挽回の機会を奪ってしまうではないか。見せしめの意味もあるし、戦ってもらう他ない。

 

「攻め手は私の信頼の出来る側近……コキュートスただ一人。君達の命の輝きを見せてくれたまえ」

 

さて、言いたいことは全て言った。あとはコキュートスが為すことをゆっくり見物するだけだ。

 

 

 

 

 

 

「見事な戦いぶりだった」

 

アインズは目の前で跪き、頭を垂れるコキュートスに賞賛の言葉を送る。

蜥蜴人(リザードマン)との戦いは当然コキュートスが勝利を収めた。蜥蜴人(リザードマン)の精鋭だろう者たちは全滅だ。しかし、見所がなかったわけではない。コキュートスが本気でなく、ダメージも入らなかったとはいえ、蜥蜴人(リザードマン)たちはコキュートスに一太刀浴びせたのだ。

 

(わざとでもない限り、レベル差が70もある相手に攻撃を当てることは不可能だ。やはり現実だけあって、感情で力が増すこともあるのだな……)

 

窮鼠猫を噛む、火事場の馬鹿力。ここは現実だ。レベル的に弱者であっても、ひとつの油断が命取りとなることが証明された。

 

「アリガトウゴザイマス」

「うむ……さて、コキュートス。威伏させるのはこれで終わりだ。これからお前はどのようにして蜥蜴人(リザードマン)を支配し、どのようなメリットを提示する?」

「ソレハ……」

 

コキュートスは言い淀み、デミウルゴスに目を向ける。外に出る準備のために時間を設けたが、その時に智者であるデミウルゴスに相談、あるい逆にデミウルゴスから提案があったのかもしれない。

 

「アインズ様、この地の支配について案があるのですが、よろしいでしょうか?」

「ああ、デミウルゴス。聞かせてくれ」

「ありがとうございます。アインズ様は実験を重視される御方。なので、この機会を利用し、蘇生の実験をされてはどうでしょうか?」

「ほほう、面白そうな話だ。当然今後の支配にも影響するのだろう?」

「もちろんでございます。今のままでは、蜥蜴人(リザードマン)たちは、我々に対する恐怖だけで支配されることになります。当然、コキュートスの手腕次第で和らいでいくでしょうが、それでは時間がかかります。ゆえに、アンデッドであるアインズ様直々に信仰系魔法である蘇生を行っていただき、アインズ様が死だけでなく生も支配する存在であると認識させるのです」

「なるほどな。恐怖を崇拝と畏怖に変えることで、支配しやすくするということか」

「はい。それに恐怖によらない統治の実験は今後のためにも必要だと考えます」

 

デミウルゴスの言によると、ナザリックが世界征服に乗り出すにあたり、上手く統治する実験および経験は、今後の方針を大きく左右するらしい。

その意見には賛成だ。ナザリックの者たちは外部の者たちに対する配慮に欠け、加減を知らない者が多い。こういった経験はどこかで積まそうと考えていた。

 

「素晴らしい。流石はナザリック最高の智者だな」

「何をおっしゃいますか。私の考えなどアインズ様はすでにお気付きだったはず。それに統治の実験の案はコキュートスのものです。私はそこに至る手段を提示したに過ぎません」

「ほほう、そうなのか……素晴らしいぞ、コキュートス」

「イエ……私デハドウスレバ良イカ分カリマセンデシタ。全テハデミウルゴスノオカゲデス」

 

コキュートスは自信なさげにデミウルゴスのおかげだという。自分では結果を提示することはできても、そこに至る手段を考え付けなかったからと卑下しているのだろう。

 

「そう卑下にすることはないぞ?0から2は生まれない。コキュートスの1があったからこそなのだ。それに、協力して事を為すのは何も悪いことではない。自信をもって良いのだぞ、コキュートス」

「ハッ、モッタイナイオ言葉」

「うむ。では蜥蜴人(リザードマン)たちを蘇生するとしよう。しかし、ただ蘇生するだけなのもあれだな」

「?──!アインズ様、ソレデシタラ代表トシテ白イ蜥蜴人(リザードマン)ヲ別室デ待機サセテオリマス」

「おお!」

 

アインズはコキュートスの言葉に感動する。何も指示せずとも行動していた上に、自分が今しがた考えていたことを予測したのだ。

 

(凄いじゃないか。誰かの入れ知恵でもないし、これからが楽しみだな)

「よし、コキュートス。つれてくるんだ」

「ハッ!」

 

 

 

 

 

 

優しい感触が全身を撫でる。深い水面から引き上げようとする誰かの手。ザリュースはこれを払うか迷う。遠くから聞こえる、自分の愛したメスの声。

時間の不確かな世界の中で、迷いに迷ってからザリュースはその手を握る。

一気に引き上げられ、全身がひどい脱力感に襲われる。それでもザリュースは必死に重い瞼を開け───

 

「ザリュース!」

 

強く誰かに抱きしめられる。その声は二度と聞けるはずがない。そう思っていたメスの声だ。ザリュースはようやく光に慣れてきた目で、抱きしめてくるメス、クルシュを見る。無数の疑問と不安に襲われるザリュースは、状況を理解しようとして、周囲に目を向ける。

そこにはあの化け物といた闇妖精(ダークエルフ)の少女と、あの化け物が身に付けていたローブを着た見たことのない人間。そしてその二人を取り囲むようにして平伏する蜥蜴人(リザードマン)たち。

 

「いったい……」

「ふむ。下がれ、蜥蜴人(リザードマン)。誰かが言うまで村に入ってくるな」

 

その声を聞いてザリュースは思わず身を震わす。理解が追い付かない。目の前の人間の声は確かにあの化け物のものだった。しかしこの人間からはあの時感じた死の気配は感じない。あれは夢だったのか。自分が今生きていることも含めて全て───

 

「ザリュース・シャシャ。まずは復活おめでとう、と言わせてもらおう」

「ふ、ふっかつ……?それに、そのすがた……」

「ああ、この姿のせいで自分が夢を見ていたとでも思っていたのか?全ては現実だ。お前が死んだことも、私がアンデッドであることもな」

「で、では……だいぎしきを……おこなってわたしを?」

「大儀式?蘇生程度私ひとりで十分なのだが?」

 

その言葉を聞き、もはやザリュースに言葉はなかった。復活魔法など竜王(ドラゴンロード)の血を引くという伝説の蜥蜴人(リザードマン)の御業だ。

それをひとりで行う存在。その存在はアンデッド。それも自由に生者の姿になれる者。

死と生。己の姿形も含めてその両方を操る神代の魔法詠唱者(マジックキャスター)。ザリュースは完全に理解した。

 

「かみがごときいだいなるおかた」

 

見下ろす視線に満足気なものが混じる。ようやく理解したかと、呆れた視線も感じる。

 

「ちゅうせいをちかいます」

「良かろう。このアインズ・ウール・ゴウンの下では繁栄が約束される。これから励みたまえ」

 

アインズはそれだけ言うと、この場から立ち去る。

ザリュースは平伏した姿勢を崩し、仰向けに倒れる。

 

「いきのこった……いきかえったか……」

 

アインズに気を取られ気付かなかったが、少し離れた所にはシャースーリューやゼンベルの姿があった。寝かされているが、彼らも蘇生されたようだ。

 

「ふくすうにんをいきかえらせる……しの……しはいしゃか……」

 

改めてアインズがどれだけの存在か理解する。

何をしてでも蜥蜴人(リザードマン)の有用性をアピールしなければ。自分の体を撫で回す優しい手の感触を感じながら、ザリュースの意識は暗闇の中に再び落ちていった。

どうか愛するメスだけは守ってくれと祈りながら───

 

 




変更・捏造ポイント
・超位魔法<天地改変>の効果範囲
・蜥蜴人の処遇決定までの流れ

アインズ様はアンデッドと人間の姿を上手く使い分けています。その他、必要とあれば、自分が崇拝される立場になることもあります。

次回からは王国編に入ります。二話構成にする予定ですが、原作五巻のセバス編はオリジナル要素が少なくなるのでかなり短くなる可能性もあります。


<ナザリックこそこそ噂話>

「アインズ様は幼い頃にお母様を亡くされているそうなの。シングルマザーで、アインズ様はとても愛情を注がれていたらしいわ。だからアインズ様は特に女性に優しく、子どもには愛情をもって接するの。──ああ、アインズ様!このアルベド、御身とのお子が生まれるのが待ちきれません!」

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