プロローグ(某CM風)
これは日本にあるとある競技団体のお話です。その団体ではペーパーレス化が進まず、大会を紙の対戦カードで管理しているため、カードをなくして途方にくれたり、成績計算も手作業でやっていました。キャッシュレス化も進まず、直営売店ではカードが使えず、大会参加費や機関誌購読料もカード決済不可で振り込み or 現金しか使えません。(本部はともかく)支部や関連団体に至っては業務連絡が口頭中心だったりするしホームページも作れていません。その団体は(自粛)です。この物語を変えましょう!!!!!
注意事項
特定の団体を批判するつもりはありませんが、心当たりのある方がいましたら心を改めて行動を起こしていただければと思います。ここから先は「私ならこうやって解決する」「Qiita にこういう解決策が載っている」というのを書きます。もっといい方法を思いついた方がいましたらご一報ください。
競技大会のペーパーレス化
大変ありがたいことに、すでに Qiita でこういうことを主題にされている方がいましたのでリンクを載せておきます(リンク先の競技と本記事の競技は無関係です)。
- 自動トーナメント作成無料Webサービス Challonge と kintone を連携してみました
- 紙ベースで実施されていたフットサルリーグ戦の運用をGCE(Google Compute Engine)+WordPressでシステム化したお話
Microsoft もリーグ表テンプレートを公開しているので参考になるかもしれません。
キャッシュレス化(PayPal から始めてみよう)
Web 上での決済に関する話題が Qiita にあったのでリンクを載せておきます。
- PayPalボタンwebサイトへの埋め込み
- ビジネス用公式サイト
- 開発者用公式サイト
ホームページを作らない団体の典型的な言い訳
以下、私が知っている典型的な言い訳とそれらに対する私なりの回答を載せておきます。
「SNS があるからホームページはいらないでしょ?????」
SNS の弱点を補完するのがホームページの役割だと私は思っています。その弱点というのは、
- SNS はタイムライン形式なので、大事な情報が流れてしまい見づらくなる
- 字数制限などのある SNS だと伝えたいことが伝わりきらない場合がある
「ホームページがあると個人情報が流出するでしょ?????」
Google が信用できないというならともかく、ホームページを作ったから個人情報が流出するという理屈は成り立たないと思います。そもそも団体のホームページに載せる内容は
- 団体の活動内容と理念
- 団体の所在地(場合によっては省略可)
- 団体の連絡先
- 関連リンク(団体 SNS など、HTML などで埋め込むことができらさらに見栄えが良くなる)
だけで十分です。SNS の埋め込みですが、例えばこちらを使うと無料で用途に応じてコードを生成してくれます。海外製のサービスだと EmbedSocial とか powr などが有名です。
写真
どうしてもプライバシーが気になるなら写真を載せる必要はないと思います。載せるときも Adobe Photoshop などで加工すればいいし、Adobe Photoshop を買うお金がないなら無料の写真加工サイトを使う手もあります。
「ホームページ作成って値段高いでしょ?????」
Google Domains などで独自ドメインを取得したり、サーバーを買う等ということをするなら高くなりますが、無料でホームページを作る方法なら Google Sites 等色々あります(もちろん端末は必要です)。以前、無料でホームページを作る方法に関する記事を書いたので参考なれば幸いです。
- Google Sites を旧型から新型へ移行する際にやったこと&ついでにやったこと
- GitHub Pages & GitHub Desktop ですぐにウェブサイトを作るためのメモ
「ホームページって専門学校や職業訓練学校に行かないと作成できないでしょ?????」
かつてはそういう時代もあったかもしれませんし、東京に新しいIT系専門学校ができるようですが、そのような時代はもう終わっています。無料ホームページの作成方法ぐらい Qiita にありますし、いろんなところに情報があります。
以上より、ホームページを作るために専門学校や職業訓練学校に通う必要はありませんし、専門学校や職業訓練学校に通うことを勧めてくる輩の言うことなど聞く必要はありません。勧めてくる人たちは多分ブローカーです(笑)。そもそも(私の経験上)専門学校や職業訓練学校に通うことを勧めてくる輩は専門学校や職業訓練学校に行ったことなどありません。専門学校出身の知人は何人かいますが、専門学校を勧めてくる人など一人もいませんでした(私の周りだとみんな卒業後は大学に編入しています)。
(教訓)教員や学校の過信はNG
ちょっとしたことを学ぶのに塾や学校を通うのを勧めてくる人たちは、教員や学校を過信しているのだと思います。教員たちの忙しさは言うに及びませんが、みなさん授業の準備で精いっぱいなので、最新の知識を十分追い切れていない方もいます。私が体験している実例だとこんなのがあります。
- 数学の教員が大学入試数学電子図書館を知らない(私と同世代で理系受験を経験している方々は大体ご存知かと思います)
- 情報の教員が
Ctrl+Shift+V
を知らない(書式を無視した貼り付けを行うコマンドです、便利なのですが意外と知らない方が多いと感じます)
ホームページ作成に限らず、情報系や技術系の話題は座学ではなく、「習うよりは慣れろ」が大切です。
「文字化けが心配」
文字化け対策は昔と比べたらずいぶん進んでいますし、そうでないなら日本はもうダメです。多くのホームページ作成サービスは文字化け対策が行われていますし、それでも心配なら以下のコードを埋め込めば問題ありません。
<head>
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=ISO-2022-JP">
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=EUC-JP">
</head>
団体がホームページを作らない欠点
色々な説明があると思いますが、私なりの説明を載せておきます。
社会的信用が揺らぐ
法人登記や口座開設などに限らず、ホームページの有無を確認されることが増えていると思います。最近は飲み会・旅行の団体予約でホームページの有無を確認されることもあるようです(無断キャンセルが問題になっているので必然ですかね・・・)
「ホームページすら作れない人たち」として見下される
周りに情報系の知人は多数いますが、「あなたは情報系なのにホームページの作り方も知らないのですか」「プログラミングしてるのに HTML とか GitHub を知らないのですか」という質問を受けているようです(経歴詐称を見抜くためにも、こういう質問も必要なんですかね・・・)
業務連絡はどうあるべきなのか
何でもかんでも電話や口頭で済まそうとしている人たちを少なからず見てきたのですが、少なくとも以下の機能を持つサービスが必要だと思います。
- 音声通話(当然)
- 端末変えても履歴が消えない(とても重要だがこの機能がないツールで業務連絡をしようとしてる人たちがいます・・・)
- プレーンテキスト以外(太字など)も使える
- グループの中でもグループが作れる(例:社内全体グループの中で部門別グループを作れる)
- メッセージの事後編集(これも重要だがこの機能がないツールで業務連絡をしようとしてる人たちがいます・・・)
- 各メッセージごとにスレッドが立てられる(メッセージが見やすくなる)
今のところS社のサービスや Mattermost などがこれに当てはまると思います。今後いいものが出たら随時紹介します。
最後に
IT化は決してハードルの高い神業や離れ業ではありません。勇気を題して一歩を踏み出してみましょう。Qiita なら助けてくれる方が大勢います。この記事が誰かのためになると信じています。