近所でも評判の仲のいい夫婦は、24時間~1週間ほどで後を追うように亡くなるケースが少なくないようですが、最期の時をここまで穏やかに過ごせる人は少ないであろう、アメリカの愛の深い夫婦の物語です。
アメリカ、カルフォルニア州のサンディエゴにその夫婦は住んでいました。
アレクサンダーさんとジャネットさんは8歳の時に出会い、13年後の1940年に結婚し、それからの人生をお互いの愛情に費やして、命が尽きるその時まで二人は傍に寄り添い続けました。
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5人の子供に恵まれた夫婦は、穏やかな老後を過ごします。
夫のアレクサンダーさんはいつも妻の写真を持ち歩くほどの愛妻家で、二人は「離れるのは嫌だ。お互いの腕の中で死にたい」と口癖のように言っていたとか。
アレクサンダーさんはゴルフが大好きで毎日のようにプレイしていたそうです。
しかし、そのゴルフのプレイ中に転倒、大腿骨を骨折し寝たきりの状態になってしまいます。
その後、次第に体力は減衰していき、日に日に悪化していくアレクサンダーさんの体調を見て、子供は「もう先は長くないかもしれない」と思うようになったといいます。子供たちは、二人の口癖でもあった「お互いの腕の中で死にたい」という意向を汲み、アレクサンダーさんを自宅で看護し、ジャネットさんの横にベッドを並べて二人の時間が送れるように取り計らいました。
そして、結婚記念日である6/29の12日前、子供たちは一足早い二人の結婚記念日を祝いました。子供たちは、記念日のお祝いをすると、二人の時間を楽しめるようにと部屋を離れます。
子供たちが戻ってくると、アレクサンダーさんはジャネットさんの腕の中で幸せそうに亡くなっていたそうです。子供が、ジャネットさんにアレクサンダーさんが亡くなったことを告げるとジャネットさんはアレクサンダーさんを抱きしめ
「ずっと望んでいたことが叶ったわね。
私の腕の中で亡くなることができたわ。
私はあなたを愛している、愛しています。
すぐにまたあなたのところへ行くから待っていてね。」
その24時間後、後を追うようにジャネットさんも息を引き取りました。
こうして、二人の長い愛の物語は静かに幕を閉じました。
この感動的で奇跡的な物語はニュースでも取り上げられました。
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最期の時までお互いを思い、お互いの愛を尊重した二人の夫婦。
きっと、天国に行っても二人はずっとお互いを愛し続けるのでしょう。
残す不安、残される苦悩、最期の時はいつも辛いものです。
あなたは、パートナーとの最期の時をどう過ごしますか?
できることなら、この夫婦のような時を過ごしたいですよね。
今パートナーがいる人は、存分に愛情を育んでいってください。まだパートナーがいない人は、これから惜しみなく愛を育める人を見つけてください。感動をくれた夫婦に感謝を。どうか安らかにお眠りください。