エアライン, 企業, 官公庁 — 2020年4月16日 18:15 JST

ANA、医療用ガウンの縫製支援 一時帰休スタッフがボランティア

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 全日本空輸(ANA/NH)グループは4月16日、不足する医療用ガウンの縫製を支援すると発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響により、一時帰休するグループ社員が製造にあたる。ガウン製作会社が指導し、4月末から当面の間続ける。

ANAグループのスタッフが医療用ガウンを製作支援する総合訓練施設「ANA Blue Base」=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ガウン製作に協力するのは一時帰休するスタッフで、1日あたり最大30人を想定。ガウン製造会社のヴァレイ(奈良・上牧町)のスタッフが指導し、羽田空港近隣にあるANAグループの総合訓練施設「ANA Blue Base(ABB、ANAブルーベース)」で作業する。ANAのスタッフは職種や性別を問わず、縫製と補助作業で支援する。ガウン製作時間は勤務時間に含まれず、ボランティア扱いとなる。

 製作するガウンは、感染症防護に利用できる医療用アイソレーションガウンで、手術以外の施術や簡易的な処置、面会者・患者用として使用する。

 ANAは、政府から医療用ガウン製作の支援要請を受け、製作支援を決定した。16日夕方には、ANAなどを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の片野坂真哉社長が、安倍晋三首相らとのテレビ会議に参加。会議の席で、片野坂社長は安倍首相に対し、ガウン製作を支援することを伝えた。

 新型コロナウイルスの影響により、ANAでは国際線の9割が運休。4月1日から客室乗務員の8割に当たる約6400人の一時帰休が始まり、現在は間接部門やグループ会社の地上係員などにも対象が広がり、約2万人が一時帰休の対象となっている。

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全日本空輸
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