登録日:2012/05/29(火) 19:34:53
更新日:2019/08/13 Tue 19:20:42
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CV:世戸さおり
ルキナと同じく、絶望の未来からやって来た
ティアモの娘。
幼少の頃より、何でもできる天才肌の母親とよく比べられていたために劣等感が芽生え、生意気な性格になってしまった。
初期クラスがペガサスではなく傭兵なのもこれに起因している。
また、ティアモは仕事熱心なあまりクロムの名前を頻繁に口にしていたようで、「私よりも仕事の方が大事」と考えるようになり、拍車をかけてしまう。
これで父親が
フレデリクあるいは
カラムだと目も当てられない。
そんな生い立ちのためにコンプレックスの基になったティアモには辛く当たりがちだが、本心では誰より母親を慕っている。
比べられることを忌避するのも、母が完璧な人物であることを理解している故でもある。
しかし、コンプレックスから素直に好意を示せないために結果的にツンデレになってしまう。
また、未来で最愛の両親を失った経験から、現代でも彼らが目の前からいなくなることを恐れている。
これは同時に、こんな思いを他の子供達にも味わわせてはいけない、という彼女の戦う理由にもなっている。
そんな純真な一面とは裏腹に、母譲りの自分の美貌には自信があり、可愛さを武器にするあざといところもある。
イベントマスやみんなの部屋の会話では年頃の女の子らしくオシャレや恋愛事に言及することが多い。
未来では楽しめなかったショッピングを存分に満喫しており、軍の中で一番無駄な買い物が多い。
父親との支援会話ではその本領を遺憾なく発揮し、父親に可愛くすり寄っては目当ての洋服や装飾品をゴッソリ入手し、ほくそ笑んでいた。
ふっ、ちょろいもんだわ。
セレナあざといよセレナ。
だがそれがいい。
ちなみに、こんなことをしてもやっぱり父親も大好きな淋しがり屋なので、支援レベルAではしっかりデレる。
ちょろいのはお前だ。
母親には何をしてもかなわないと考えているが、実はティアモが密かに苦手としている走ることに関しては彼女よりも遥かに上。
その速さは
タグエルであるシャンブレーの全力疾走に追いつけるほどのレベルに達している。
また『絆の秘湯』でのアンナの見立てによると、ドングリの背比べレベルではあるが胸囲はセレナの方が勝っているらしく大喜びしていた。
誕生日は1月21日。SFCソフト「紋章の謎」、単体ソフト版「トラキア776」の発売日である。
ちなみに、「ティアモ」と「セレナ」の名前はイタリア語から来ていると思われ、
それぞれの名前を日本語訳すると、ティアモ(Ti amo)は【君を愛してる】、セレナ(Serena)は【晴々とした】となる。
なんとも洒落た親子である。
誰だミニバンとかNISSANとか言ったやつは
今作は父親の髪色を受け継ぐので、ある程度自分好みの彼女を作ることが可能。
例を挙げると、例えばヴィオールが父親だと我らが
初音ミクのようになる。
追加DLCマップ(有料)の『絆の秘湯』では、子世代ユニットの女性人気投票でルキナに次いで2位だったため、会話イベントが豊富に用意されている。
指定場所で待機すると浴衣に着替え、夜空のように綺麗な色に髪を染めたセレナのCGを見ることができる。
なお、髪を染めることに抵抗感を持っていることもこのイベントでわかるが、その理由は「大好きな父親と同じ色の髪」が気に入っているかららしい。
ちなみに登場章では
「よし、さっさとクロムかティアモで話しかけて仲間にするぜ!」
と意気込んだ方も多いだろう。
が
彼女は話しかけただけでは仲間にはならない。
村人のホラントさんを諭すため、同盟軍扱いのまま彼の元へ突き進むのである。
ルナやルナ+では、鬼畜な敵から彼女を庇いながら攻略しなくてはならない。
なかなか困難なマップだが、戦利品(セレナ)は大きいので頑張ろう。
ちなみに、うっかりホラントを倒してしまうと味方になるどころか敵に回ってしまうので注意が必要。
【性能】
ティアモの娘だけあって、子世代でもトップクラスに優秀。
母親がペガサスナイト、傭兵、ソーサラーの今作の3大強クラスを全て網羅しているため、
当然彼女も全て無条件に使える。というか極端な話誰が父親でも母親のクラスだけで既に最強レベル。
特に物理系前衛としては男性限定の「居合一閃」が習得できない以外、他の子世代に劣る要素は殆どない。
ティアモの初期クラスがペガサスナイトであるため、【
疾風迅雷】を引き継ぎ習得可能。
ペガサスナイトに転職可能なので自力習得は一応出来るが、こだわりのスキルでもない限りはわざわざそんな手間を選ばずに引き継がせた方が無難。
母親譲りの高い素早さと技、それなりな魔防を持ち、全体的に魔防の伸びが悪いユニットばかりの本作では魅力的。
どの職業でもやっていける資質を持つので、特にどう育てたいという考えがないなら父親から受け継いだスキルも活かす方向で育成してもいい。
と言ってもぶっちゃけ母親の職以外の必要性が殆どないので通信対戦で嫌がらせのためだけのカウンターを遺伝させるぐらいしかない
育て方さえ間違えなければどんな職業でも活躍できるユニット。
あの親にしてこの子ありである。
【支援面】
臆病うさぎのシャンブレー、我らが
ウードさんなど、クセのあるキャラもお手のもの。
ウードには必殺技「気持ち悪いのよ!」を放って落ち込ませ、その後可愛さ全開で持ち上げるという荒業を見せた。
アズールとの支援会話はひたすら可愛い。
マイユニ♂との支援レベルSの一枚絵は破壊力抜群なため必見。
ちなみにセレナの声を担当した世戸さおりは同作で
アンナの声も担当している。
【ルーナ(FEif)】
覚醒の後に出たFEシリーズ最新作『FEif 白夜王国/暗夜王国』。
前情報としてキャラクターが公式で発表されたが、暗夜王国のキャラクターになんか見覚えのある赤髪のツインテールが…
セレナだこれ!と覚醒プレイヤーに騒がれたそのキャラクターは、暗夜王国と追加DLCエピソード『透魔王国』で仲間になるルーナである。
単純に見た目が似ているだけかと思いきや、自分の容姿に自信があるツンデレで兵種もセレナの初期兵種「傭兵」と似たタイプのマーシナリー。
暗夜の巨乳ヤンデレお姉ちゃんこと姉さんの部下だが、その経歴や出身の一切が不明。本人曰く「暗夜王国の出身ではない」とのこと。
兵種や所属する側から鑑みると白夜王国の出身の線も薄い。しかしパラレル兵種は天馬武者。
中二病なアイツにそっくりな魔術師、オーディンと純情ナンパ師のアイツにそっくりなマーシナリー、ラズワルドとは昔馴染み。
そして支援会話では、文武両道な美人であったという亡き母親を今でも慕っていることや、
出先でもらった母親に馴染みのある色や模様の浴衣を大切にしていることが明かされる。
その内面を理解しているためか、身内には溢れる母性を持って接するカミラ姉さんには「裏切ったら殺しちゃう」レベルで可愛がられている。
天才で完璧超人だったお母さんが大好きで、ツンデレで、
旅行先で浴衣をもらっている……どう考えても時空とかを超えてif世界に来たセレナです、本当にありがとうございました。
ちなみにキャストもセレナと同じく世戸さおりさんである。わかっちゃいたけど隠す気すらないなこれ。
また、『透魔王国編』のみになるが、白夜王国の天才天馬武者ツバキと結婚させると性格も見た目も才覚もティアモにそっくりな娘、(MATOI……TIAMO……)を産むことに。
マトイ自体は誰が母親でも産まれるが、セレナが産んだ場合髪の色も同じ本当に瓜二つの存在になる(他に近くなるのはヒノカ。偶然だと思うが彼女も天馬乗りの貧乳)。
最愛の母親そっくりの娘を産むことになったセレ…じゃなかった、ルーナの心境やいかに。
ちなみに、基本的に母親になった女性ユニットと子供ユニットの支援会話は口調こそ違えどほとんど同じだが、ルーナとマトイの支援会話は専用のものになっている。
親がいない寂しさを身に染みて味わっている事から、自分の子供に対しては「ずっと一緒」などといった発言や元の世界へ帰るべきなのかどうかという葛藤を見せる事がある。
覚醒プレイヤーにはわかるような会話は随所にあるものの、一緒に来た二人の支援会話、DLCシナリオでしか明確な正体は判明しない。
また、amiiboルキナの英雄戦でルキナにぶつけると一目で看破される他、彼女から入手できるアクセサリーを渡した際専用のコメントが聞ける(これは他2人も同じ)。
覚醒では強キャラだったが、ifで半端な成長率であり、経験値が限られる暗夜王国編では愛がないと二軍落ちしやすい。
個人スキル『負けん気』は自分が後衛の時に前衛のキャラが必殺を出すと自分の攻撃も必殺になるというもの。
…が、やなど必殺が出やすいキャラは攻撃力も高いためオーバーキル=死にスキルになりがち。
ゲームバランスの都合や覚醒の子世代が強すぎただけというのを考慮しても、
同条件のオーディンとラズワルドより低いため「カミラの母性に甘えて鍛錬を怠っていた」などと揶揄されることも。
ルーナ名義で、初期キャラの一人として赤属性の剣歩行で登場。イラストはザザ氏。
所持スキルは重装特効を持つ『アーマーキラー+』、
味方の移動補助に役立つ『引き戻し』、
属性間の相性補正を大きくする『相性激化』、
ターン開始時に周囲2マスの敵の速さを下げる『速さの威嚇』。
全ユニットの中で最も層が厚い剣歩行ではあるが、速さ、守備、魔防が中の上レベルで纏まっている一方、
HPと攻撃が低いという、地味に珍しいステータス配分となっている。
初期キャラの中では自力習得できるスキルが整っている方で、相性激化と特効を活かして攻撃の低さをカバーしつつ、
自身は守備魔防の高さも相まって緑属性からのダメージを物理魔法問わず非常に低く抑えられる。
とりわけ緑重装にはめっぽう強く、スキル継承無しでもヘクトル、アメリア、邪竜ルフレ(男)といった強ユニットに太刀打ちできるため、
スキル継承が未実装でヘクトルが猛威を振るっていた初期から現在まで、対緑重装キラーとして重宝するエクラくんは多い。
一方で相性補正や特効がかからない相手には攻撃の低さという弱点が露呈し、
不利な青属性はもとより、赤や無属性が相手でもロクなダメージを与えられず、返り討ちにあってしまうことも多い。
スキル継承では真っ先に奥義を覚えさせ、多少なりとも火力を改善させたいところ。
セレナにとっては、『華炎』などの守備や魔防の何割かをダメージに上乗せするタイプと、カウントが早く火力も実質底上げされる『月虹』等が相性の良い奥義になる。
また、緑重装メタという個性を捨ててしまうものの、元々の受け性能は高いので、
物理耐久と奥義の回転効率を上げる『金剛の呼吸』や遠距離攻撃ユニットへの対処能力を上げる『遠距離反撃』とも相性が良い。
対重装に拘らないのであれば、奥義ダメージが上昇する『倭刀』に持ち替えさせて火力を底上げするのも一つの手である。
『アーマーキラー』には武器錬成も実装されているため、錬成石とSPに余裕があるならやっておいて損はない。
戦闘中の相手重装の鼓舞や応援を無効化し、上がっている分をそのままマイナスに転じさせるようになる錬成で対重装に特化させてもいいし、
守備や魔防を強化して受け性能をさらに強めてもいい。
そして2019年8月のアップデートにて、待望の専用武器となる「ルーナの鋭剣」が追加された。
基礎効果は重装特効及び「戦闘開始時、敵の攻撃が自分より3以上高いとき、戦闘中、自分の攻撃、速さ、守備、魔防+3」で、
そこから武器錬成を行うことで、奥義発動時のダメージ+10の効果も付与できる。
アーマーキラーと倭刀を合体させた性能で、自身の攻撃の低さから獅子奮迅3と同等のステータス補正を発動させる条件も満たしやすく、シンプルながらも扱いやすい一品となっている。
低レア枠の剣歩行かつ専用武器が重装特効持ちという共通点のあるカザハナと比較した場合、
素の攻撃力ではあちらに軍配が上がるため、こちらは敵の攻撃を受けつつ奥義で刺していくことを意識したスキル構築・立ち回りを心がけたい。
星5限定キャラからしか継承できない高級スキルばかりとなるが、
先述した『金剛の呼吸』や『遠距離反撃』の他、
奥義を撃ちやすくする『怒り』や『始まりの鼓動』、
攻撃隊形などの追撃関連スキルへの対抗手段となる『見切り・追撃効果』等が有力な候補となる。
『編集必勝法』っていう書物を見つけたわ。編集なんてこんなものより実践で……へぇ~……。