テレビ朝日系人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公野原しんのすけの父親野原ひろし役などで知られる声優の藤原啓治さんが12日にがんのため死去した。55歳だった。藤原さんが代表取締役を務める所属事務所「AIR AGENCY」が16日、公式サイトで発表した。
藤原さんは2016年8月に病気療養のため一時休業し、17年6月から仕事を再開。休業中の「クレヨン―」のひろし役は、声優の森川智之が代役を務めている。
所属事務所は公式サイトで「通夜及び告別式につきましては親族のみにて執り行われました」と報告。テレ朝は「1992年の放送当初から2016年8月までの24年間、野原ひろしの声優を務めていただいた藤原啓治さんが逝去されました。いつも優しく、ここぞというときに男らしい、野原一家の大黒柱ひろしを演じてくださった藤原啓治さんのご冥福を、心からお祈りいたします」とのコメントを発表した。
藤原さんは「クレヨン―」や「ケロロ軍曹」などのアニメ作品や映画「アベンジャーズ」シリーズのロバート・ダウニー・Jr.の吹き替えなど、アニメや海外映画などで活躍した。公開延期となっている映画「ドクター・ドリトル」の日本語吹き替え版ではダウニー・Jr.が演じる主人公の声で出演した。
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