★★★ Excellent!!!
共にあるために、わたしたちはどこまで行き着けばよかったのでしょう 遠森 倖
人と人ならざる者の触れ合い、恋、そういうものを真正面から描いていらっしゃる物語です。
あなたと一緒になるためには、あなたと違う身体にならなければいけない。だけどあなたと同じ生き物にならなければいけない。考え方を変えなければいけない、価値観を共にしなければいけない。
異種間であると共に現実の恋愛にも置き換えられるような、貴霜と水依黎の純真であるが故の危ういやり取りから目が離せず、最後まで読み進めてしまいました。
美しい描写は特に染色師である貴霜の暮らしや、その仕事ぶりによって際立ちます。特に色を交えた表現の部分は文字から色を想起してしまう、とても素敵なものだと感じました。
最後に私事になるのですが、下記サイトにてカクヨムスコッパー日記を書いており、こちらの作品を掲載させていただいております。(過度なネタバレや引用は避けるようにしています)
http://story-egoscooper.hatenablog.jp/
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素敵な作品をありがとうございました!