やっぱり義務教育は・・・
今日の東京は雨ですね。
こういう日は家でやらなければならないことをたっぷりやらないとね。
いや〜〜〜昨日の夜も仕事が遅く、前日と同じ深夜1時半頃の帰宅だったので、ちょっと疲れが出てきたかな。
まあ、まだまだ大丈夫だけど、渚吾の風邪が伝染ったのか、ちょっと風邪気味な感じがするので、悪化しないように気をつけないとね。
で、今日はちょっと本の紹介を。
バカをつくる学校 ジョン・テイラー・ガット 高尾 菜つこ 成甲書房 2006-09-02 売り上げランキング : 59636 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
以前「教育について4」で紹介した、学校教育が12年間の懲役刑だと言ってた人の本です。
タイトルがかなり直球ですね。
今では多くの人が学校のあり方、存在について疑問を投げかけていますが、この著者ジョン・テイラー・ガットさんが、そういうことを言い出した最初の人だと思います。
この本には、著者の考えや思いだけでなく、義務教育、学校の歴史や問題点などがたっぷりと書かれてます。
なかなか興味深い本で、学校が一貫性のない教育方針で、チャイムが鳴るごとに、ころころと内容を換え、子供たちを勉強に対して無関心にさせることは分かっていましたが、宿題という授業の延長によって、生徒の家庭生活にも監視の目を入りこませ、自由時間を拘束させるために使っていたとは思っていませんでした。
凄いですよね、学校だけでなく、家庭にまで入り込み、管理下に置こうとする制度が義務教育とは。
ここからは、この本の中で気になった文章をいくつか抜粋(段落毎に別の内容です)。
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・集団教育は公正な社会を生み出すことは出来ない。それはアメとムチを巧みに使い分け、毎日のように不正な競争や抑圧、脅迫を実行してる。私たちが発展を許してきた学校では、どんな人生にも意味があるといったような精神的価値観を教えない。教師の好意や成績は、教育でも何でもなく、単なる服従の見返りにすぎないのだ。
・義務教育が導入される前の時代は、あらゆる年齢の子供が一つの教室で学んでいて、年長の子供が年少の子供を教えるようになっていた。
このシステムは、子供たちを席に縛り付け、「教官」の話をただ受動的に聞かせるだけの授業よりも、ずっと効果的であることが分かっている。
・教師に褒められたい、あるいは怒られたくないと思うように条件づけされる。私が生徒の答案に◯やXをつけたり、特別な褒美や罰を与えたり、優しい顔や怖い顔を使い分けたりするのは、彼らの感情的反応を私に依存させるためである。つまり、教室の中では教師が支配者であるという感覚を植えつけるのである。
・親から無条件に愛されている子供は、自尊心が強く、従わせるのがむずかしい。しかし、こういう自信家が大勢いては、社会は維持できない。そこで私は、子供たちに、自分の価値は専門家の意見に左右されることを教える。つまり、彼らはつねに教師に評価され、審査されるのである。
実際、生徒の家庭には月に一度、通知表が送られ、テストの点などが報告される。
点数が一桁だったりすると、親は我が子にがっかりするだろう。学校の存在意義をアピールするためには、そうした不満を持続させることが重要である。
これは、企業が消費者に不満を抱かせ、そこから需要を掘り起こすのと似ている。
教師は通知表をつくるのに手間も時間もかけないが、こうした客観的(に見える)データの積み重ねによって、子供の自尊心は大きく左右され、自分の未来は他者の評価にかかっていると考えるようになる。
通知表の目的は、子供たちに自分や親を信じるのではなく、資格をもった専門家の評価を信じるように教えることである。自分にどれだけの価値があるのか、それは他人が決めることというわけだ。
・南北戦争の直後から、アメリカでは中央統制が強まり、そうした社会を維持するため、義務教育----政府が支配する学校教育----が求められた。それまでは学校の数も少なく、あっても任意的なものだったが、それでも人々はきちんと読み書き・計算を覚えた。
植民地時代の人々は天才だったのだろうか。そうではない。本人に学ぶ気があれば、じつは、読み書き・計算は百時間もあれば教えられる。その秘訣は、誰かから質問が出るまで待つこと、生徒の気分が乗っているうちにどんどん進めることだ。
・1850年に使われていた五年生の算数や作文の教科書を見てみると、その内容が現在の大学レベルに相当することがわかる。
・学校は、モデルとなる社会を支えるための体制としてつくられた。それは、支配階級を頂点とするピラミッドにおいて、大多数の人々をその従順な土台にしようとする制度である。
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※内容はアメリカの学校教育のことですが、私はアメリカの属国である敗戦国日本も略一緒だと考えています。
ん〜〜〜まだまだ、書きたい文章がいっぱいあるけど、それらを書いてしまうと、殆ど本全部になってしまうので、このへんにしときます。
もう既にお子さんを学校に入れてる方、これからお子さんを学校に入学させようしている方は、是非読んでみてください。
知って学校に行かせてるのと、知らずに行かせてるのでは、子供への接し方が変わってくると思いますので。
で、今日の渚吾ですが、雨だったのでずっと家でお遊び。
昔のアイドルのようなハチマキをして、頑張って何か描いてる。
しかし、なんでハチマキしてるの?
午前中は「Ratatouille(レミーのおいしいレストラン)」を鑑賞。
お祖母さんがライフルでレミーを狙うシーンが怖くて、何度か観るのを断念したんだけど、今日はちゃんと鑑賞できた。
久しぶりに観たけど、なかなか良い映画だね。
観終わったあと、凄く気分が良かった。
そうそう、渚吾の風邪がカミさんに感染ったようで、カミさんがかなりダウン気味になってしまった。
なので、午後からカミさんを少し寝かせて、家で渚吾と少し遊んでから二人で図書館へ。
立ち止まっていきなり「おとうさん、みてて〜〜〜」って言うので、見てると・・・・
飛んだ。
しかも、ちょっとだけ。
「お、お、お〜〜〜す、す、すごいね・・・・」
「ばん、ばん、ばん」って、傘を銃に見立てて車やバイクの人を撃ってる。
「なんで、車とかバイクを撃つの?」って聞くと「みんな、どろうぼうなんだよ」との回答。
ん〜〜〜随分、治安の悪い所に住んでるだね〜〜〜君は。
昨日からの雨で、目黒川の水嵩が結構増えてる。
そんなに降った感じはしなかったけどね。
図書館で大量に本を借りて帰宅してからはアルファベット並べを。
流石にアルファベットは普通に並べられるよね。
夕方から咳が出るからというのでマスクを着用。
風邪でフラフラのカミさんが書いた点字をなぞって単語のお勉強。
お〜〜〜ちゃんと書けてるね。
最近は凄く字を書きたがるから、ここで一気に上達するのかな。
さあ、今日はあと少しだけ用事をして早く寝よう。
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