「新型肺炎患者60代男性3例目発生」福島県いわき市
新型コロナウイルス(新型肺炎)感染経路はまた不明
福島県いわき市で14日までに、新型コロナウイルス(新型肺炎)に60代の男性が感染したと、同市保健所が、同日午後6時に発表した。
この男性は、同市内に住んでいるが感染経路など、はっきりしたことは不明だ。
関係者によると、男性には、妻と成人子供2人がおり、濃厚接触者となる。病院に入院、治療を受けている。この男性は、東京に本社があるエーピーアイコーポレーションいわき工場の従業員という。同市常磐三沢町の常磐鹿島工業団地に立地、医薬原薬の中間体を中心とするヘルスケア製品、各種ファインケミカル製品群を主力製品として製造する中堅メーカー。三菱化学に移管し、生命科学インスティテュートを親会社としている。いわき工場の従業員は、ほとんどが地元採用といっている。三菱ケミカルホールディングスの関連事業の基盤強化のため、設立された。従業員への感染波及が心配されている。
この男性は6日、37・1度Cの熱、だるさから市内の医療機関を受診、14日まで全身倦怠感があり、PCR検査の結果、陽性と判明した。男性には、妻と成人子供2人がおり、濃厚接触者となる。病院に入院、治療を受けている。清水敏男市長は記者会見で詳細を発表していないため、住民に不安が広がっている。
また、清水敏男市長はいわき市民へ注意を呼びかけたが、居住地区の発表は個人情報保護の観点から差し控え、行動歴も発表していないことから「必要最低限の情報もなく、何を注意しろと言うのか」と同市民からは呆れた声が上がっている。
同市で発生した同コロナウイルスは、フラガールで知られているスパリゾートハワイアンズがある温泉街の湯本町の保育園と小学校に通う児童を持つ保護者が感染したのに次いで3人目となる。住民たちはショックを隠し切れないでいる。
同市ではクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船した男性乗客(陽性が確認)が1例目となるが、すでに治療を受け病院を退院している。
福島県内では、先週、いわき市平と広野町で感染疑い、南相馬市で23名が検査をし、陰性と判明しているという。