獣医学の権威提言 再陽性の原因はコロナ特有の持続感染か

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 政府の新型コロナウイルス感染症対策の専門家会議には獣医学の視点がもっと必要――。鳥インフルエンザ研究の世界的権威であり、鶏のコロナウイルス感染症研究をライフワークとしてきた獣医学者・大槻公一鳥取大名誉教授(78)が提言する。インフルエンザと同様に捉えると間違いだとも。緊急提言第2弾。

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 新型コロナウイルスに関していま一番問題なのは、一度感染した後、PCR検査で陰性になった人が再び陽性になる事例が何例か出ていることです。なぜ再発したのかの議論はほとんど行われていません。政府の専門家会議にはコロナウイルスを扱ったことのある人がいないので、分からないのだろうなとみています。

 コロナウイルス感染症がインフルエンザウイルス感染症と大きく違うのは、感染が長引くことです。インフルエンザは他の多くのウイルス同様、一度感染して抗体ができれば、それで終わり。しかしコロナは「持続感染」が起きやすいのです。

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