東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

<新型コロナ>茨城、全県立校を一転休校 高校生スト踏まえ転換

 茨城県の大井川和彦知事は十三日の記者会見で、県内全ての県立学校を十四日から五月六日まで休校にすると発表した。緊急事態宣言後も「教育崩壊を防ぐ」として多くの県立校を休校にせず、高校生有志がストライキに踏み切るなど反発が強まったことを踏まえ、方針転換した形だ。

 大井川氏は「(十三日に)外出自粛要請を全県に出したことに伴い、(全ての県立校を)対象にした」と理由を説明した。

 茨城県では県内四十四自治体のうち、つくば市など東京や千葉に近い十市町の学校は八日から休校にしていたが、水戸市など他の地域は授業を継続。特別支援学校は全県休校とした。

 日立市の日立第一高校の三年生有志は八~十日に登校を拒否するストライキを実施。大井川氏は十日の会見では「教育崩壊を防ぐ」として、一斉休校に否定的だったが、十三日には県市長会と県町村会などが「高校生や保護者から多くの不安の声が寄せられている」として、一斉休校を求める要望書を知事宛てに提出した。

◆「心から感謝」日立一高生徒

 すべての県立高校の休校を求めてストライキを打った県立日立一高の三年生有志は十三日、県の方針転換について「ストがどれほど影響を与えたか分からないが、学校関係者の安全を最大限確保するための判断を下したことに心から感謝する」との声明を発表した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報