コロナのデマ情報拡散、熊本副知事が謝罪
熊本県の田嶋徹副知事は14日夜、県庁で会見し、新型コロナウイルスに関するインターネット上の真偽不明の情報を無料通信アプリLINE(ライン)で知人らに広めたとして「不確かな情報を拡散し、非常に申し訳なく思う」と謝罪した。
この情報は、日本赤十字社医療センター(東京)の医師をかたり「私の病院のコロナ病床は満床になりました」「現場ではすでに医療崩壊のシナリオも想定され始めています」などとして、拡散を呼び掛ける内容。
田嶋氏によると、知人から届いたメッセージの真偽を確認せず、ラインで「1人でも多くの人に拡散してほしいとのこと」と書き添え、県幹部や友人ら10人程度に拡散した。受け取った人が「熊本県田嶋副知事からの情報です。皆さん参考にして下さい」と付け加え、さらに広めたという。報道機関からの指摘でデマと分かった。
同センターのホームページは「問い合わせが多数あり、本来業務に多大な支障をきたしております。当センターで発信したものではございません」としている。(壇知里)