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3月10日に閉館する大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」(住之江区)の施設を再利用する民間業者の公募が応募者ゼロのまま打ち切られたことをめぐり、橋下徹市長は28日の定例会見で「誰も手をあげてくれないような、よくこんな建築物をつくったと思う。馬鹿げたことをやった」と述べ、建設を決めた当時の同市の対応を酷評した。
平成12年7月に開館した時空館の総工費は約176億円。メーン展示物で約10億円かけて復元したメーン展示物の菱垣廻船(ひがきかいせん、全長約30メートル、幅約7・5メートル、帆柱約27・5メートル)は建設中だった時空館の敷地にクレーンで搬入。ガラス約4200枚を使った巨大ドームが菱垣廻船を覆うようにしてかぶせられ、時空館が完成した。
同市では年間60万人の入館者を見込んでいたが、近年は10万人程度にとどまり、赤字経営が続いていた。施設撤去費用が少なくとも8億5千万円、菱垣廻船の解体費用は約3500万円に上ると試算されることから、市では菱垣廻船を残した状態で施設再利用をする業者の公募を実施したが、応募はなかった。
巨大な菱垣廻船が施設の再利用方法を制限するとの指摘もあり、橋下市長は定例会見で「船を入れて、上からカプセルみたいなものをかぶせている。実にくだらない」と批判した。
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