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source : 週刊文春 2020年4月23日号

genre : ニュース, 社会, 政治, 医療

 高井議員は、東大経済学部卒業後、旧郵政省(現総務省)に入省し、2009年に民主党から出馬し初当選を果たした。その後、維新の党や民進党を経て、3期目の現在は立民の岡山県連代表を務めている。野党関係者が語る。

「文春で違法なデリヘル利用が報じられた自民党の逢沢一郎衆院議員に選挙では負けっぱなし。3回の当選はいずれも比例復活です。民進党時代は政調副会長も務めた政策通ですが、選挙のために所属政党を変えてきた政界渡り鳥。私生活では数年前に映像プロデューサーの女性と結婚。最近はコロナ対応を巡り、政権追及で活躍していました」

 例えば2月28日の国会では感染拡大が深刻化する中、連日会食を続けていた安倍晋三首相を厳しく批判。「総理の危機感のなさが国民のみなさんを不安にしている」「せめて今後、会食を自粛される考えはありませんか」と力説していた。

(高井氏の公式サイトより)

高井氏に話を聞くと……

 4月13日午後、高井氏に話を聞いた。当初は質問に驚いた表情を見せた高井氏。すでに詳細な証言がある旨を告げると、1時間弱の逡巡の末、こう声を絞り出した。

「反省しています……」

――ご自身で不要不急の外出自粛を呼びかけながら、なぜこんな時にXへ?

「気の緩みです。今後はしっかりと襟を正して国会議員として活動していきます」

「夜の街」は、新型コロナウイルスの感染リスクが高いとして、小池百合子・東京都知事は3月30日に立ち入り自粛を呼び掛けている。

店のある歌舞伎町 ©文藝春秋

 新宿区の感染者の約25%は、歌舞伎町のキャバクラや風俗店など夜間営業店の従業員であり、外出自粛の最重点地区となっている。またこうした店については、通っていることを隠したがる傾向が見られることから感染源や経路の特定が難航するなど極めて問題が多い。国会議員が自らリスクの高い行動をとっていたことは、今後批判を呼びそうだ。

 4月16日(木)発売の「週刊文春」では、高井議員の問題行動の他、小池百合子都知事の広報CMや安倍晋三首相の星野源コラボ動画をめぐる舞台裏、選挙区の温泉街で会合を開いた現職大臣やマスク高額販売で口利きする前大臣などについて「新聞・テレビが報じないコロナ全真相」と題して22ページの総力特集を組んでいる。

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