渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

似た雰囲気

2018年10月29日 | 公開情報


ホンダ CB250セニア(1972年2月)

ヤマハRD250(1973年1月)


ホンダCB250T(1973年8月)


タンクの流線ラインのデザイン、どちらが
ぱくったのかというと、それはヤマハかも
しれません(笑)。
でも、ラインの下側をタンクの下端より
上側で後方向に伸びさせるのはホンダが
パクリ返し、みたいな(笑)。


これと似たような現象で、1980年代末期
~90年代にもヤマハはホンダのある機種
そっくりなシルエットデザインだったり、もろ
にドカティのシルエットいただきの機種を
登場させたりしています(笑)。
まあ、後輪片持ち機構を出そうとしたら、
某社から数十億円の損害賠償支払い提示
があったようですが。

他のメーカーも似たり寄ったりなのですが、
昔は互いにちゃっかり目新しい物やデザイン
勝手に頂いちゃうというのは結構あった
ようです。

カワサキだって、88KR-1のこの丸っこい
いかにも空力ありそうなカウルのデザイン
はこれはたぶんホンダのレーサーカウル
からのいただきだろうし。


クリソツやん(笑)。
時期84年度チャンピオンナンバーを付けた
ホンダ83NSR(V3)。



1985年ホンダNSR500(V4)。


1985年ホンダRS250RW(事実上のワークス
NSR250)。この年、ホンダはフレディ・スペン
サーが250と500のダブルタイトル獲得。
マルボロは500ではヤマハのスポンサーとなり
250ではホンダのスポンサーになっていた。
これは元カワサキで世界チャンピオンを何度も
獲得したドイツのアントン・マンク選手。


でも、1988年当時の市販車のレーサー
レプリカは、カワサキ以外の他社はカウル
のハンドルバー
の所が尖がり系になって
来ていたので、カワサキがKR-1で採用した
数年前のGPシーンでホンダが採用していた
丸っこいカウルはかえって新鮮
に見えたと
いう当時の現実あり(笑)。
カワサキの88年型KR-1が何かプチレトロ
感があるのはそのためかも。
Vツインの時代にパラレルツインを新型で
出したのも時代に逆行するような形となった。
しかし、その少しのレトロ感が、何でも最先端
が好まれた時代にマッチせず、名品であった
KR-1はサッパリと売れなかったというのも、
これ真実の歴史なり。


88 ヤマハTZR250。


88 ホンダNSR250R。


88 スズキRGV250ガンマ。


88ガンマのこの1988年だけに採用された
クジラのようなカウリング形状は、1987年
にカワサキがモーターショーで
公開した
ZX-10と非常に似ている(笑)。

なんでかしらね(笑)。
たぶん、スズキがパクリかと(笑)。
翌年1989年には
スズキガンマはまったく
異なる形状のカウ
ルに変更した。

カワサキ 88ZX-10。


しかしさぁ、今の若い人、どんどんバイクに
乗り始めているのはいいのだけど、往年の
バイクを知らないというか知ろうとしないと
いうか・・・俺のKR-1を見て「なんですか?
これは。リッターバイクですか?」とか言って
いる人もいた。
う~ん・・・。
もしかしたらNSRを見ても、似たような感想
が出たりしてね(笑)。

つか、これはバイク乗りに限ったことではなく、
今の若い人というのは、バイクだけでなく世の
中の全般について歴史に興味が全く無い。
過去の歴史やレジェンドや人びとの功績に
興味が無い。
先人たちが作り上げた過去の名品が現代
社会の基礎となっているということを知ろうと
しない。
見えるのは、今の自分の目の前のことだけ。
もしかすると、今の時代、極めて「豊かでは
ない時代」なのかも知れない。


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