渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

二宮氏は吠える(笑)

2018年05月30日 | 公開情報

峠の80年代バイクブームは間違っている!おかしいだろアレ!


このホワイトベースの二宮氏は、私は個人的
にはこの人が好きで、今の店舗の前の店舗時代
の動画をyoutubeにアップした当初から彼の
動画を楽しみに見ている。
元々は自店舗の中古車を動画紹介するのが趣旨
だったが、そのうちだんだん自己主張とバイク
界への提言をするようになった。
そこからが面白かった。


ただ、この人の場合、誤認が非常に多い。
今の時代、言い切る物言いの人間は少ないので
好感を以って生暖かい目で見ているが、誤認
はともかく、一つ言いたいことがある。
それは、「低レベルのタコを基準に判断するな」
ということだ。
1980年代は究極のバイクブームだった。
だが80年代初頭、80年代前半期、80年代中期、
80年代最末期~90年代初頭、という区分けで
明確に層が変っていたという事実を彼二宮氏は
知らない。

小学生だったから峠などには行けなかったのは
判るが、タイムリーに時代の中にいないのに、
その時代を独断的に規定するのは絶対によく
ない。宜しくない。

例えば、私がいくら学術研究や知り得た知識を
フル動員しても、盧溝橋の頃の話を、私の
時代視点で非難することなどはできないのだ。

また、「こうすればよかったのだ」などという
無責任なことも絶対に言うべきではないという
自覚が私にはある。

時代性というものは、どの時代でもそうしたもの
だと私は認識している。


過去を批判したり非難したりするのはたやすい
ことだ。

ただし。峠に関しては、1976年からずっと峠を
走り、そしてサーキットでレースもやって来た私
(平さんと実は同期)は言いたい。

タイムリーに時代の中にいなかったのに、その
時代を批判する事はできない、と。

そしてこれだけは絶対に言いたいのは、峠のタコ
族を基準に物を語るな、ということだ。

レースもやっていないのにレーシングチーム何と
かとかチーマー化して、奇抜で目立つ格好=
メットの上に猫耳とか=をしていたようなタコ助
たちは、ライテクもなにも最底辺で、ちっとも
速くもなくてワンコーナーをミズスマシのように
クルクル回るだけなので、彼らを峠族と呼ぶの
は、大きな誤認なのである。


二宮氏はファンもアンチファンもかなり多い。
私は彼がネット登場の頃から見ている。
だが、誤認や知識不足のまま物事を言い切る
ところは、それは誰しも聖人君子ではないの
だから納得できる。

そういう気概は嫌いではない。
しかし、その誤認が、バイクの機構についての
誤認ならまだしも、人の歴史的なことにまで
及び、それを独断独善で断定するとしたら、
まてまて二宮氏、それは如何なものかとなるの
である。


1980年代には、峠にはド下手が爆発的に大集合
していた。

そんなことは現在の得意げにツベ動画にアップ
しているタコ走りを見ていればつぶさに判る。

当時タイムリーに峠を走り抜いていた私には手に
取るようにそれらの真実のすべてが判る。

タコはどこまでいってもタコであり、そういう
底辺の連中を基準に時代を語るとは、二宮氏、
それは大きな誤認であるぞ、と私は言いたいのだ。

二宮氏は小学生だったので、本当に峠で安全に
とんでもない速度と適切な操作でワインディング
を駆け抜けて行くモノホンライダーを
知らないのではないかと思う。

今はいないからね。そういう人たち。
そういう人たちってね、片山さんやキヨさん
やおいらの年下では宮崎さんのような人たち
なんだよ。


知らない事(だが知らないとは自分は自覚して
いない)を基に、時代を批判するのは非常に
よくない。

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