今回は、南アルプスワインアンドビバレッジの酔神Royalを飲んでみます。

鹿児島のテレマーケティング会社によるウイスキー

酔神Royalは、鹿児島にある「さつまゑびす堂」という企業が販売しています。

この会社は、テレマーケティングを中心に、店舗や一般向けに焼酎、ウイスキーなど酒類の販売を手がけています。

その酒類販売の中でのウイスキーのブランドが酔神です。

その酔神ですが、今回取り上げる「酔神Royal」は、南アルプスワインアンドビバレッジが製造し、もう一方の「酔神ウイスキー」は、倉吉などを手がける松井酒造が製造しています。

そのため、この2種類は本質的な香り、味わいが異なるとみられます。

青リンゴ主体の悪くないボトル

では、ストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはアルコールの刺激の奥にほんのり青リンゴが感じられる程度です。

口に含むと、先に青リンゴの香りが広がります。一方でグラスで感じられたアルコールの刺激は希薄です。その後はレーズン、バニラ、カカオと続きます。
味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、甘みが主体、酸味はうっすらと感じるレベルです。

ロックでは、青リンゴの香りがさらに強まり、ライムもそれに続きます。一方でレーズンやバニラは影を潜めます。
味わいは、酸味が目立つようになり、それと共にほろ苦さもあります。甘みは後味として残る程度になります。

最後にハイボールにすると、レーズンと共に樽のウッディな香りが先立ち、リンゴはその奥から顔を出します。
味わいは、ほろ苦さを多少帯びつつもフルーツの酸味が前に出て、甘みが奥からついてきます。

原材料としてモルトとグレーンのほかにスピリッツも使われていますが、思っているほど希薄にはならず、アルコールの辛みも控えめでそこそこの熟成感もあります。
このあたりは、南アルプスワインアンドビバレッジの巧さなのかと思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は4000円ほどです。
悪くないと言っても、4000円の値段をつけるほどではないように思えます。頑張っても2000円前後がせいぜいのように思えます。この値段ならスーパニッカやサントリーローヤルを買う方がいいです。

＜個人的評価＞

• 香り C: 青リンゴが主体。ストレートではレーズン、バニラ。加水でライム、樽香。
• 味わい B: ストレートでは甘みが目立つ。加水で酸味、ほろ苦さが加わる。
• 総評 C: 値段が高すぎる。2000円以下なら文句ないレベル。