ラジオ第2 2020年2月7日(金)の放送内容

iPSで世界初の心臓病治療

FIRST HEART SURGERY PERFORMED USING iPS CELLS

2020年1月28日のニュース

英語タイトルのsurgeryは「手術」で、FIRST HEART SURGERY PERFORMED USING iPS CELLSは「iPS細胞を使って行われた初の心臓手術」です。
体のさまざまな組織になるiPS細胞から作った心臓の筋肉の細胞をシート状にし、重い心臓病の患者の心臓に直接貼り付ける世界初の手術が実施されました。
iPS細胞を使った新たな治療法について英語で学習し、会話でも話題として取り上げてみましょう。

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Japanese researchers have performed the world's first heart surgery using sheets of heart muscle cells made from artificial stem cells called iPS.
The Osaka University team says the surgery was a success. They say the patient had been suffering from a weakened heart muscle, and traditional treatments were not working.
Professor Yoshiki Sawa leads the team. He aims to pioneer a treatment for patients with serious heart disease by restoring the organ's function.

(Yoshiki Sawa / Professor, Osaka University Graduate School of Medicine)
"I hope this technique can save as many patients as possible who have serious heart disease."

The latest surgery was done as a clinical trial to develop the new treatment method. The group will verify how safe and how effective it is over the next year. They also plan to conduct operations on nine other patients over three years.
番組やホームページで題材にする英語ニュースは、放送から一定期間が経過したニュースです。そのため、現在は状況や事実関係が異なっている場合があります。
日本の研究者たちが、iPSと呼ばれる人工幹細胞から作った心筋細胞のシートを使った世界で初めての心臓手術を行いました。
大阪大学の研究グループによりますと、手術は成功したということです。患者は心臓の筋肉が弱る病気(心筋症)を患っていて、従来の治療法はうまくいかない状態だったということです。
グループを率いたのは澤芳樹教授で、澤教授は心臓の機能を回復させることによって、重い心臓病患者を治療する方法の開発を目指しています。
澤教授は、「この技術によって、重い心臓病を持つ人々を1人でも多く救えればと思います」と話していました。
この最新の手術は、新たな治療法を開発するための治験として行われました。グループは1年間かけて治療法の安全性や効果を検証し、今後3年の間に、さらに9人の手術を行いたい考えです。

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