HTML構文の「正確さ」と、バリデートについての私の考え方
さて、試しに、サイト検索で、fc2.comに限定し、「fc2 テンプレート」で出てきた検索結果を見てみますね。
そして、1番目はもちろん、Akiraさんですから、バリデートエラーがあるはずはありません。
そこで、その次の検索候補を見てみます。
そして…そのブログさんのページを、試しに、バリデートにかけてみますね。
思った通り、どえらい量の赤エラーが出ていますわ。
おまけに、コンソールエラーまで、出ています。
でも。
でも、このサイトさんが、二番目なんですよ。
さらに、三番目の検索候補、これは「FC2ブログ公式ちゃんねる」の記事です。
これも、ページをバリデートにかけてみると、出るわ出るわ、エラーだらけです。
でも、これが上から三番目なんですね。
そういうことなんです。
それが「現実だ」という、ことなんですね。
ほとんどのサイトはエラーだらけだから、「そこ」では順位は決められない
実際に、Googleの偉い人は、「HTML構文の正確さ」については、こんな感じですよね。
正しいHTMLは検索順位に影響する? - アレグロのSEOブログ
HTMLやCSSの記述が正しいとGoogleからの評価が高まるといった噂が以前に出回っていましたが、実際の所はどうなんでしょう?
つまり、現状では、
どんなサイトでも、ほぼ、エラーだらけなので、それで検索順位を決めてしまうと、
情報の内容に価値のあるページが、検索で下のほうに行ってしまう、だから、「それ=HTML構文の正確さ」で順位を決めているわけではない、ということなんですね。
目的と手段と「どこまでやるか」
検索で上位に出ることが「目的」なのだったら、「やるべきこと」は、いろいろありますが、「HTML構文をカンペキにすること」は、どうやら、やらないよりはやったほうがいいですが、
思ったほどには、絶対条件ではないらしいなと、そういうことなんです。
私の考えでは、
- 特に気にしなくてもいいエラー
- 放置しないほうがいいような深刻なエラー
の二種類が、あると思います。
気にしなくてもいいもの
例えば
記事外のimgのaltなんかは、そんなに気にする必要は、ないでしょう。
記事の文脈との関係が濃いような、「意味のある画像」というのは、本来は、記事
内の画像のはずなんですから。
もちろん、ないよりはあったほうがいいでしょうが、あんまり気にする必要があるというものでは、ないと思います。
また、Google様自体が推奨しているGoogle Fontsのlinkの書き方なんかも、複数をまとめたという場合にはなぜだか、エラーになるんですが、これも、気にする必要は、ないと思います。
linkというのは、同じ場所にあるものならば、1回でまとめて読み込んだ方がいいに決まっていますから、当然まとめるんですが、それがエラーだというのは、変な話で、そもそも、Google様が推奨している方法なわけですから。
直したほうがいいもの
放置しないほうがいいような深刻なエラーというのは、
- HTML構文が間違っているために、表示が大きく崩れているようなもの→閲覧への支障がある。
- 深刻なjavascriptエラー。
くらいだろうと、私は思っています。
カンペキな構文のブログと、成功するブログは、必ずしもイコールではない
そして、いくらカンペキな構文のブログを作り上げても、
- 内容がつまらなくて、閲覧者に好まれなかった。
- 読みにくいページデザインなり構成だから、閲覧者に好まれなかった。
- カンペキな構文にしなければならないと思うあまり、あまり頻繁に更新をしないので、検索からの評価もイマイチで、閲覧者の目に留まる機会もあまりなかった。
という場合には、意味がないわけです。
はてなブロガーが、バリデートにそれほど熱心ではない理由
だから、なるべく正しい構文のHTMLであるほうが、いいには決まっていますが、バリデートを完璧にすることにこだわるあまりに、更新がおろそかになったり、記事の内容を工夫することに手を抜くようになったら、本末転倒だろうと、私は、思っているのです。
実は、無料ブログサービスの中で、最もSEOに敏感で、本気度の高いはてなブロガーさんたちでも、FC2の一部界隈ほどには、「バリデートガー」などということは、言っていません。
それは、目的が検索で上位に浮上することであるという場合には、「本丸はそこじゃない」ということが、わかっているからですね。
もちろん、「外堀」ではありますが、本丸ではない、と。
目的と手段、そしてリソースの分配の問題である
まあ私の考え方というのは、そういう感じです。
特に、あまり詳しくないようなブロガーさんは、よほどに何かをやってしまって、ブログの表示が大崩れをしてしまったということでもない限り、しょっちゅうバリデートをする必要などは、ないと思いますね。
それをやるとなったら、ある程度の知識を身に着けなければならず、それは、短期間ではできませんから、そのためだけに、多大な時間と労力を、割かねばならなくなります。
例えて言えばですが、よちよち歩きの幼児に、「さあ、握力テストをやってみてごらん」と、言っているようなものでしょう。
それよりは、読者さんが興味を持ってくれそうな、面白そうな記事、または、みんなのためになりそうな記事を、どうやって書くか、そっちのほうにリソースを使っていただくほうが正解だろうと、個人的には、思っています。
もちろん、「HTMLオタク」であって、カンペキな構文を仕上げることこそが、ブログを運営する第一目的であって、それが喜びなんだという人の場合には、それでいいと思います。
どういうふうにブログをやろうが、それは、個人の自由ですので^^
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