偏差値78のAV男優が語る「セックス幸福論」~ブサメンがモテ男になるための「5段階」とは?

森林原人×二村ヒトシ【第1回】
森林原人, 二村ヒトシ

「ブサメン枠」の先輩から授かった金言

森林: そのときに言われたのは、「モテよう」とか「好かれよう」とか「気に入られよう」とは思うな、ということでした。嫌われなければいい。あわよくば「この人なら別にいいか」と思ってもらえるところを目指せ、と。

二村: なるほど。

森林: 同じようなことを違う言い方でおっしゃってる方がいて、AV監督の溜池ゴローさんなのですが、曰く「モテは五段階分けできる」と。

溜池さんはモテには「嫌われていない」「好かれている」「モテている」「惚れられている」「愛されている」の五段階があるとおっしゃっています。そして、まず自分がどの段階にいるか考えろ、と。「嫌われていない」なのか。あるいはその下の「嫌われている」なのか。もしも「嫌われている」という段階にいるなら、一つ上の「嫌われていない」を目指さなければいけません。

嫌われないために必要なのは、「不潔にしない」「自慢話をしない」「きちんとあいさつをする」といった基本的なことです。それさえできれば、少なくとも嫌われません。

二村: すごく具体的なアドバイスだ。

森林: 「嫌われている」という段階にいるのに、いきなり「好かれている」や「愛されている」を目指すと失敗します。一段一段上がっていかなきゃならないのに、何段も飛ばそうとすると、自分を大きく見せようとしたり、カッコ良く見せようとしたりすることになってと、違和感や不自然な印象を与え、相手は居心地の悪さを感じて、結局は嫌われたままです。

結婚したいという目的があるにしても、「結婚するには愛されなければいけない」とか「セックスするには惚れられなければいけない」と考えるのではなく、まずは「嫌われない」を目指す。そうすれば誰でも一段階は上に行けます――という話をそのセミナーではしました。

二村: すばらしい! 現代ビジネスさんは森林君を回答者にした人生相談をスタートさせるべきですよ(笑)。

〈⇒第2回

森林原人 (もりばやし・げんじん)
1979年、横浜生まれ。中学受験で麻布、栄光、筑駒、ラ・サール全てに合格し、筑駒に入学。そこで本物の天才たちを目の当たりにして人生初の挫折を経験。勉学に向けられていた努力は、性的なことに対する情熱に変わる。お小遣いやお年玉は全てエロ本に消え、付いたあだ名は“歩く有害図書”。東大受験に失敗、一浪した後、専修大学文学部心理学科に進学するも、大学生活に馴染めず自暴自棄になり、性的衝動の勢いも借りてAV男優のアルバイトに応募。初めての現場で滞りなく仕事をこなし絶賛される。20歳から37歳に至る現在までAV男優一筋。出演作1万本。経験人数8000人。趣味は読書で、好きな作家は池田晶子。
二村ヒトシ (にむら・ひとし)
1964年、六本木生まれ。慶應義塾大学文学部中退。アダルトビデオ監督。女性側の欲望・男性の性感・同性愛や異性装をテーマに「痴女」「レズ」「男の娘」などのジャンルで革新的な作品を発売。2つのAVレーベルを主宰するほか、ソフト・オン・デマンドの若手監督エロ教育顧問も務める。著書に『すべてはモテるためである』『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(イースト・プレス)、共著に『オトコのカラダはキモチいい』(KADOKAWA)、対談集『淑女のはらわた』(洋泉社)。湯山玲子さんとの対談本『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(幻冬舎)。最新刊は川崎貴子さんとの対談本『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(講談社)。