渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

東本昌平の細かい描き分け

2019年12月05日 | 公開情報
二代目キリン。初代のカタナを受け継ぐ。






MCグリフォンのメンバー。


MCガルーダのカシラ。


ガルーダとランブル放火犯人詐欺師松本。


ガルーダと松本。


ランブル放火犯人の詐欺師松本。






作者東本昌平は、完全に細かく描き
分けている。
長尾泰三の喫茶店ランブルを放火し、
ガルーダのメカニックのイットキさん
の看板を騙し盗った松本は、死ねば
いいのに。
放火の最高刑は死刑だ。
ヤキトリ野郎松本は死んだほうがいい
と思ったりする。石にけっ躓いてコテ
チンと。
最後は見知らぬ奴にランブル放火の件を
SAで吹聴しているところをグリフォン
のメンバーに聞き咎められてボッコボコ
にされているが、劇画『キリン』の中で
一番の真の悪人がこの詐欺師だ。
そして、松本がこれでもかというほどの
ヤキトリ姿焼きの典型載りであることを
東本昌平はきちんと見事に描き切ってい
る。
『キリン』全編を通して、東本昌平、
世の中、何がどうなのか解っている
作家だ。
人間の質性は、素行だけでなく立ち居
振る舞いに顕著に現れる。

二代目キリンのたたずまい。








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