隕石家族 第1話 羽田美智子、泉里香、北香那、中尾暢樹、ブラザートム… ドラマの原作・キャスト・主題歌など… New!


出典:『[新]<オトナの土ドラ>・隕石家族 #01【好きよ、キャプテン】』の番組情報(EPGから引用)


[新]<オトナの土ドラ>・隕石家族 #01【好きよ、キャプテン】[字]


巨大隕石の地球衝突まであと半年。終末の日が迫る中、ごく普通に主婦の義務を果たしてきた門倉久美子(羽田美智子)が、突然衝撃の告白をして家出!門倉家は大混乱に陥る。


番組内容

20XX年。「1年後に巨大隕石が地球に衝突する」と発覚してから半年。終末の日が目前に迫る中、ギリギリの秩序を保つ日本の中の東京・世田谷の門倉家。どこにでもある普通の家庭だ。

ある日の夜、いつものように主婦・久美子(羽田美智子)、その夫・和彦(天野ひろゆき)、長女・美咲(泉里香)、次女・結月(北香那)、同居する姑・正子(松原智恵子)の家族5人がリビングに集まっていた。

結月は、暴徒によってアパートを

番組内容2

焼かれ宿無しとなった彼氏・翔太(中尾暢樹)を連れていて、和彦に同居させて欲しいと頼み込んだ。

「うちの家族と一緒に最後の時をこの家で迎えようじゃないか?最後の時を家族で迎える。それがオレの夢なんだよ」…和彦が翔太の同居を許し、場が落ち着いたところで久美子お手製のビーフシチューが登場。久々の牛肉に喜ぶ家族だったが次の久美子の一言に一同呆然となる。

「好きな人がいます。その人と一緒に暮らしたいの」

番組内容3

…人生最後に思い残すことがあるとすれば、高校時代の同級生でテニス部のキャプテン・片瀬(中村俊介)に想いを打ち明けなかったこと。「自分の気持ちに正直になりたい。自分らしく生きるの!」と言い放った久美子は、家を飛び出した!

数日後、ギクシャクしつつも再び何事も無かったようにいつもの生活に戻ったかに見えた門倉家。だが、結月があるものを発見し…。そして和彦もまた、家族の知らない秘密を抱えていて…。

出演者

羽田美智子 


泉里香 


北香那 


中尾暢樹 


ブラザートム 


中村俊介 


松原智恵子 


天野ひろゆき

スタッフ

【企画・チーフプロデューサー】

市野直親(東海テレビ)


【原作・脚本】

小松江里子


【音楽】

富貴晴美


【主題歌】

PassCode「STARRY SKY」(ユニバーサル ミュージック)


【音楽制作】

藤田雅章(インスパイア・ホールディングス)


【プロデューサー】

松崎智宏(東海テレビ) 

千葉行利(ケイファクトリー) 

宮川晶(ケイファクトリー)


【演出】

竹村謙太郎

スタッフ2

【制作】

東海テレビ 

ケイファクトリー

ご案内

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【公式サイトURL】

https://www.tokai-tv.com/io/insekikazoku/


【公式ツイッター】

@tokaitv_dodra


【YouTube】

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隕石家族 第1話 羽田美智子、泉里香、北香那、中尾暢樹、ブラザー
  1. 結月
  2. 和彦
  3. 翔太
  4. 美咲
  5. ママ
  6. 家族
  7. パパ
  8. 正子
  9. 最後
  10. 半年
  11. キャプテン
  12. 一緒
  13. 今日
  14. 地球
  15. 店長
  16. 一同
  17. 自分
  18. 片瀬
  19. ハミング
  20. 駄目


『[新]<オトナの土ドラ>・隕石家族 #01【好きよ、キャプテン】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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(結月)[もしも あした
地球が 滅びるとしたら?]

(女性)おいしい 焼き肉とか?
おすしとか?

(男性)シェルターとか
買って 1回 こもってみる。

(男性)女装癖があるので

そのまま 女として
生きちゃおうかな。

(タイマーの音)

[最後の晩餐の メニューを
選べと いわれたら

私が ママが作った料理なら
何でもいい]

(和彦)最近は 朝の通勤時の
痴漢も 減ってるようだ。

よかったよ。 冤罪でだけは
捕まりたくなかったからな。

(久美子)前は 通勤時間が
一日の中で

一番 気疲れするって
言ってたもんね。

(美咲)うちの教頭 あのラッシュが
懐かしいって 言ってるわよ。

けどさ 人が
いなくなったのは いいけど

生徒も 半分になっちゃって。

この春から
各学年 2クラスだって。

(結月)おはよう。
おはよう。 ぐっすり寝たみたいね。

(結月)久しぶりにね。

(美咲)もうちょっと 落ち込んだら?
受験に 失敗したのに。

(和彦)まあ いいじゃないか。
結月も 結月なりに

一生懸命 頑張って
駄目だったんだから。

でも 残念だったわね。
最後の受験だったのに。

(結月)はい。

(結月)私 予備校 行こうと
思ってる。

えっ? 予備校って?

(美咲)まだ 大学 目指す気?
(和彦)おいおい。

(和彦)来年 受験なんか
ないんだぞ。

だって このまんまじゃ
最後まで お姉ちゃんのこと

追い越せないもん。

(美咲)バカな妹だと 思ったけど
ホント バカ。

あのね いまさら
どう 追い越すっていうのよ?

顔。 スタイル。 頭の良さ。
どれを取っても

追い付くことも 無理なの。
ちょっと 美咲。 言い過ぎよ。

(結月)《分かってる。
私だって それくらい。 でも…》

いいの! もう 決めたの。

結月が 言いだしたら
聞かないから。

うるさいな! 決めたの!

(正子)にぎやかね。 朝から。

あら。 お母さん。
おはようございます。

スムージー
用意してありますから。

(正子)ありがとう。
朝は これに 限るわよね。

(正子)でも 最近 リンゴが
入ってないんじゃないかしら。

(久美子)すみません。
日本のは 高くて。

ニュージーランド産が
よかったんですけど

もう 輸入できませんし。

じゃあ 仕方ないわね。

さあ ほら。 結月も
早く 食べなさい。

[どこにでもある。 いや。
あり過ぎる 普通の 日本の家族]

[あれを除けば]

あっ。
そろそろ ニュースが 始まるわね。

(和彦)おお。 そうだったな。

(美咲)テレビも 朝と夕方の
国営放送だけに なるなんてね。

さて 今日は どこまで
来てるかしらね。

(キャスター)それでは けさの
隕石情報を お伝えします。

(キャスター)地球に接近している
巨大彗星は

残念ながら 軌道に 変化はなく

その距離 10億4, 960万kmまで
近づいており

あと 186日で 地球に衝突します。

(和彦)あと 半年か。

はぁ。
これで 地球も 終わりなのね。

[今から 1年前]

[巨大彗星が
地球に ぶつかることが 分かり

世界中が 混乱した]

[日本も 最初は
一部が 暴徒となり

機動隊が 出動して
治安を 守っていたが

しばらくすると 沈静化。
すぐに 日常に戻った]

[さすが 素晴らしい道徳心を持つ
国民だけのことはある]

[中には 仕事を辞め
都会を 離れる人たちもいるが…]

斎藤さんのところよ。
奥さんの実家 三重なんだって。

三重か。
伊勢神宮の辺りだけは

全ての災いから
免れるって話だからな。

日本の神様が
守ってくれるっていう噂だものね。

神様ね。
でも どこに逃げても 一緒だ。

うちは いいな? ママ。

ええ。 もちろんよ。
パパの言うとおりにする。

いってらっしゃい。

本当に 予備校 行くの?

(結月)だから
行くっつってんじゃない。

当てにしてたのに。
何を?

うん?
もし 受験 駄目だったら

結月に 家事してもらおうって。
えっ?

あっ。 昨日 服に
パスタのソース つけたでしょ?

洗濯機 入れる前に
自分で 染み抜きしてね。

そういうことも
少しずつ 覚えなきゃね。

今まで やってくれてたのに?

♬(ハミング)

[このときは
何も知らなかった]

[ママの秘密を]

♬(ハミング)

(結月)えっ!? あっ。 ねえ?
うん?

取れた。
えっ?

あら。 できるじゃない。
後は 洗濯機 入れといてね。

はーい。

けどさ。
えっ?

いまさら ジェットバス
買うために パートだなんて。

欲しいって 言ったら
パパが 駄目だって 言うんだもの。

おばあちゃんの介護に 備えて
リフォームした ローンが

残ってるって。
だから 働いて 稼ぐしかないの。

私が言いたいのは…。
ほら。 こう もっと。

地球が あと 半年ってときに
もっと こう やりたいこととか

思い残したこととか
ないのってこと。

そうね。 やりたいこと。
思い残したことね。

つまんなくない?
そんな人生。

つまんないか。

そうかもしれない。

けど いいの。
そのおかげで 幸せな毎日だった。

毎日 パパや 娘の あんたたちと
過ごせて。

それを言うのは 半年 早いよ。
うん? うん。 そうね。

やだ。 出ない。 今日は
計画断水の日じゃないのに。

ねえ? バケツに 水は?
あるよ。 トイレ用に。

やれやれ やれやれ。

(アナウンサー)昨夜 渋谷で
火災が発生。

暴徒たちが 火を付けたと
みられています。

渋谷だけは まだ 危険区域ね。

翔太の アパート
大丈夫かな?

♬~

(香)かばんの中 見せてください。
(結月)えっ?

(香)ピエロの お面
隠してませんか?

(結月)えっ。 私は…。

(翔太)ああ その子 大丈夫だから。
(結月)すいません。

よかった。 えっ?
大丈夫だったの? アパート。

(翔太)燃えちゃった。
(結月)えっ?

(翔太)まあ 住むのは 無理かな。
(結月)えっ!?

(翔太)ハハッ。 でも どうせ
あれが 降ってくるんだし

別に 大したことじゃないよ。

(翔太)おかえりなさい。 店長。
(店長)おう。

(結月)こんちは。
(店長)いいね。

青空の下で 堂々と
吸えるってのは。

あそこの公園なんか
人 いっぱいだよ。

皆さん どれだけ
罪悪感と 闘いながら

隠れて 吸ってきたことか。

もう 周りの目や
人間ドックなど 気にせずに

自由に吸って いいのだよ。
≪♬(演奏)

(男性)♬「君の行く道は」

(結月)あの人たち 何?
(翔太)最近 よく 来るんだよ。

ああして ずっと 夕方まで
歌ってる。

(店長)今 思い出すのは
青春時代の あのころなんだな。

(店長)あのレコード 持ってたな。
(結月・翔太)へぇ。 ふぅん。

(店長)カセットに
落としてやろうか?

(結月)カセットって 何ですか?
(翔太)聞けないかも カセットじゃ。

♬~

♬~


(和彦)ただ今 生産が
追い付きませんで。

商品を 入荷ししだい
お店の方に お届けいたします。

申し訳ございません。
(風間)わが社で 忙しいのは

健康器具部門の 営業だけだな。

(和彦)あと半年って なって

いきなり マッサージチェアが
売れるなんてな。

まあ みんな 急いでんだよ。
買うかぎりは あと 半年

使い倒したいんじゃ
ないのかな?

(久保田)けど ここにきて
まだ 働くなんてね。

(和彦)あのな 働かないと

あと半年って いったって
やってけないんだよ。

家族を養うためには
こうやって 仕事をしないと。

(久保田)俺 家族 いないし。

ぶらっと 最後の国内旅行でも
行ってみるか。

(和彦)おいおい おいおい。
まだ 仕事中だよ。

そんな態度で どうする?
(久保田)あっ。 パワハラですか?

(和彦)えっ。
そういうつもりは ないけど。

くそ。 ここにきても
パワハラだけは 健在か。

(河合)ああ!?
もう やってらんねえ。

(和彦)どうした? どうした?
(河合)辞めた。

河合。 お前もか。

(風間)門倉。 実は うちも
疎開することになって。

(和彦)えっ? もう
じたばたするのは やめるって

この前 話してたじゃないか。

(風間)俺の言うことなんか
かみさん 聞きやしない。

お前んとこと 違ってな。
(和彦)まあな。

「どこに逃げても 一緒だ。 うちは
いいな? ママ」って 話したら

「パパの 言うとおりにするわ」って
言ってくれてるしな。

いらっしゃいませ。

3, 650円です。

ありがとうございました。

(芳子)リンゴ 1個がね。
買える人は 買ってんのよね。

(芳子)貯金
切り崩してるんでしょ。

もう ためてたって
しょうがないもんね。

うちは 貯金も ないから。
(芳子)うちも。

(通知音)

あっ。 ちょっと。
(芳子)うん。

ねえ? 今日の夕方

久しぶりに 牛肉 入ってくるって
聞いたんだけど。

(正子)えっ? 息子さん夫婦が
離婚だって?

(トメ)そう。 浮気が原因。

(正子)へえ。
あの 真面目な息子さんが。

(職員)奥さんの方がですよね?
(正子)えっ?

(トメ)そう。 どうせ あと半年なら
好きな人と 暮らしたいんだって。

(昭三)へぇ。
今どきは 何でも 女だねと。

(武夫)チーっと。
(職員)おっと 武夫さん。

それは できかねますよ。
(トメ)あーあ。

50も 過ぎてるって
いうのにね。

あんたんとこも
気を付けた方が いいよ。

うちの嫁に限って
ありませんよ。

(トメ)分かんないよ。
今は 何が あるか。

だから ないって。
うちの嫁は 今でも

うちの息子に ほの字ですからね。
はい。 リーチ。

♬(ハミング)

(男性)死は 死では ありません。
私たちは 転生するのです。

さあ あなたも 一緒に
宇宙に かえりましょう。

(男性)ミサイルが
来月 打ち上げ予定なんですよ。

(結月)お願いします。

これで 春から 予備校生。
よっしゃ。

(結月)何 見てんの?
(翔太)無駄な 討論会。

(男性)アラブの王族は
宇宙船を 開発し

火星に 移住する計画を
立てているそうだ。

できることなら
みんな 火星に逃げ出したいよね。

(翔太)一般人には 夢物語だよ。

みんな この地球で ただ 何となく
最後のときまで 生きるだけさ。

そうでもないよ。

だって まだ 100% 直撃するって
決まったわけじゃないから。

それに かけてる
予備校生も いるしね。

この隙に 頑張れば

私でも 東大 受かる可能性
あるかも。

そしたら お姉ちゃんのこと
追い越せるし。

この状況でも
前向きだね。 結月は。

うちの家族も あきれてる。

でも 未来は
ないかもしんないけど

私は 頑張るって 決めてんの。

諦めちゃったら
そこで 人生 終わりだよ。

(結月)うん?
私 おかしい?

(翔太)ううん。 結月の
そういうとこ 嫌いじゃないよ。

(結月)何か もらった。
(通知音)

(結月)うん? ちょっと待って。
ママだ。

やった!
(翔太)うん?

さすが ママ。

翔太が 今夜から
住むとこないって 言ったら

うちに 連れてきていいって。

(翔太)えっ!? いいの?
(結月)うん。 いいの いいの。

ママが 味方になってくれたら
ばっちし。

何てったって
娘の幸せが ママの幸せ。

家族の幸せが
自分の幸せなんだから。

いつも すみません。
(御園)ああ。 いいんですよ。

けさの断水
直ったみたいですよ。

ああ。 けど 今夜は
計画停電あるから。

ホント 毎日
何か ありますよね。

(御園)ねえ。
どうも。

♬~

♬~

(和彦)そんなこと
認められるわけ ないだろ。

≪(美咲)ただいま。
(一同)おかえり。

(美咲)あれ? 翔太君じゃない?
(翔太)お邪魔してます。

(正子)美咲も 知ってたの?
(美咲)うん。 何度か会ったもん。

(正子)私もね 結月に
紹介されて 知ってたんだけど。

(和彦)じゃあ 俺だけが
知らなかったってことか?

あれだけ 家族の間で 隠し事は
なしだと 言っていたのに

俺だけが 知らなかったんだな?
そうじゃなくって。

そのうち ちゃんと 話そうと
思ったのよね? 結月も。

(結月)そうだよ。 それが
今日になったってだけなんだから。

(和彦)いいや。 俺だけが
仲間外れだったってことだ。

やっぱり 君を
住まわせるわけには いかないな。

(美咲)ああなると しつこいよ。

ねえ? パパ。
お願いよ。

翔太君の アパート
焼けちゃったのよ。

栃木に ご家族は
いらっしゃるけど

本人は 最後のときまで
東京で 暮らしたいって。

勝手に 暮らせばいいだろ。

ねえ? パパはさ
いつだって その広い心で

家族の頼みを
聞いてきてくれたじゃない。

お母さんが 介護用の
リフォームを したいって

言ったときも そうだし
結月の 予備校だって。

まあ 私の ジェットバスの頼みだけは
聞いてくれなかったけど。

(和彦)それは…。
でも いいの。

それでも 広い心だってことは
よく 分かってるから。

だからね 今度も。 ねっ。

(結月)パパ。 このとおり。
お願い。

(翔太)お願いします。
ねっ。

2人とも
こんなに 頼んでるんだから。

(和彦)しかしだな。
パパ。

(正子)和彦!
(和彦)はい。

(正子)いつもので 決めなさい。
(和彦)へっ?

(正子)そうしなさい。

(和彦)はい。 お母さん。

(結月)《出た。 マザコン》

(和彦)じゃあ 仕方ないから
多数決を 取ります。

彼を
うちに置くことに 賛成の人?

(3人)はい。

(美咲)じゃあ 私は 反対。
(結月)ちょっと。

(美咲)いいじゃん。
どうせ 賛成で決まるんだから。

(和彦)賛成 多数か。

じゃあ 翔太君を
うちに置いて いいわね?

どうせ あれが 降ってくるんだ。
しょうがないか。

お世話になります。 お父さん。

お父さん!?
まあ いいか。

翔太君と いったね?
(翔太)はい。

(和彦)納戸の荷物を 片付ければ
使えるから。

君の部屋は そこだ。
(翔太)はい。

(結月)えっ?
私の部屋でも いいのに。

(和彦)何 言ってんだ?
そんなこと できるわけ ないだろ。

(和彦)いいね?
(翔太)はい。

(和彦)よし。 じゃあ 今日から君も
わが家の 一員だ。

(翔太)お願いします。
(和彦)うちの家族と 一緒に

最後のときを この家で
迎えようじゃないか。

最後のときを 家族で迎える。
それが 俺の夢だ。

(美咲)うざいでしょ?
(結月)聞こえるよ。

(美咲)聞こえてないって。
(和彦)今となっては

ただ一つの 夢だ。

(一同)あっ。

(和彦)その代わり
家族となった以上は

隠し事は なしだからね。
(翔太)あっ。 はい。

(和彦)結月も もう ないだろうね。
(結月)もちろんだよ。

(和彦)美咲は?
(美咲)はいはい。 やめてよ。

(和彦)何でも 話す家族なんだ
うちは。 なあ? ママ。 ヒュー。

はーい。 今日は みんなの好きな
ビーフシチューよ。

(結月)でも どうせ また
鶏肉なんでしょ?

ううん。
牛肉よ。

(一同)えっ!? わあ!
ありがたい!

(和彦)ホントに 牛肉か?
(美咲)マジ?

(結月)やった。
翔太。 いいときに 来たね。

(翔太)ねっ。 いただきます。

実は 話があるの。
(和彦)うん?

(和彦)何だ?
あっ。 もしかして

ジェットバスの頭金
払っちゃったとかじゃ ないだろうな?

(和彦)それは 駄目だぞ。
いくら 広い心の俺でも

それは まだ
了解してないんだからな。

1年前 隕石が落ちてくるって
分かったわよね?

でも そんな状況になっても

私 家族の世話をしてきました。

それが 妻であり 母であり
嫁である 主婦の務めだって。

でも…。
(和彦)でも 何だ?

(正子)まさか あと 半年

好きな人と 一緒に暮らしたいって
いうわけじゃ ないわよね?

(結月)何 それ?

(正子)トメさんとこのね
お嫁さんが…。

私 好きな人が います。
その人と 一緒に 暮らしたいの。

(和彦)す… 好きな人?
(結月)はっ?

キャプテン。

(結月)キャプテン?
(美咲)何 それ?

テニス部の キャプテンよ。
高校の同級生。

あと半年? 人生最後に
思い残すことが あるとすれば

その人に 思いを
打ち明けなかったことだって

気付いたの。

それで 思い切って 近況を調べて
メールを送ったら

その人からも 返信があって

やりとりしてるうちに
会おうってことになって。

(美咲)ちょっと待って。
まだ 会ってもないの?

もう お互いの気持ちは
メールで 確認し合ってるから。

(結月)はあ? 信じらんない。
今しかないと 思うの。

私 自分の気持ちに
正直になりたい。

私 自分らしく 生きるの。
(和彦)お… お前。

(正子)く… 久美子さん?

和彦のこと
愛してたんじゃないの?

心を込めて 作った
最後の ビーフシチュー。

みんなで 食べてね。
じゃあ。

(結月)えっ? えっ? えっ?
ママ?

♬~

(美咲)うまっ。
久しぶりの 牛肉の味だ。

(結月)えっ?
(美咲)おいしいわよ。

(結月)いや。 私は 食べない。

何が 最後の ビーフシチューよ。
(美咲)ママの人生なんだから

最後くらい 好きにさせてやれば
いいじゃない。

私たちのママだよ。

(美咲)ママも
一人の女だったってこと。

私 お姉ちゃんの
そういうとこ 好きじゃない。

私は あんたの そういう
甘ったるいとこが 嫌い。

(正子)ちょっと およしなさい。
きょうだいゲンカは。

(翔太)あのう。 それより
お父さん 大丈夫ですか?

(和彦)いつも
言ってたじゃないか。

「あなたと 一緒になれて
よかった」

「2人の娘に 恵まれて
よかった」って。

そりゃ 姑は 余計だったかも
しれないけど。

なのに 全部
嘘だったっていうのか? ああー。

(結月)パパ かわいそうだよ。
こんなことに なるなんて。

(翔太)でも きっと お母さん
家族にも 自分にも

嘘 つきたくなかったんじゃ
ないかな?

(結月)そんなこと
言わないでよ。

家族の幸せが ママの幸せだって
ずっと 思ってきたのに。

(翔太)ごめん。
じゃあ こう 考えてみたら?

全て 最初から決められていたこと
だったのかもしれないって。

(翔太)知ってる?
全ての運命は

宇宙誕生の 一秒間に
決まっていたと いわれてるんだ。

(翔太)だから 隕石が
地球と 衝突するのも

お母さんが 家を出てくのも

すでに 決まっていた
ことなのかもしれない。

[けど 宇宙が どうあろうと

納得いかないものは
納得いかない]

(結月)うまっ。

[そして 一週間]

(御園)あら。 結月ちゃんが
ごみ出ししてんの? 偉いわね。

あっ。 ところで

最近 お母さんの姿
見掛けないけど どうかしたの?

いや。 別に。
(御園)ああ。 別に。

(結月)はい。 じゃあ。
(御園)じゃあ。

(結月)ご近所に バレるのも
時間の問題かも。

(美咲)気にしなくて
いいんじゃない。 もう そんなこと。

どうせ あれが
落ちてくるんだから。

ねえ。 あれと これとは
別でしょ。

(正子)あっ。 和彦の会社に
連絡 入れてくれた?

(美咲)しばらく 休むって
言っといた。

今は 長期休暇 取っても
理由も 聞かれないし。

けど 寝込んじゃうなんて
相当 こたえたのね。

かわいそうな 和彦。

(結月)信じきってたもん。
ママの愛を。

(美咲)立ち直るには
時間が かかりそうね。

≪(和彦)おはよう!
今日も いい天気だな。

そろそろ 桜も 満開の季節か。
そうだ。

週末あたり みんなで
最後の花見なんて どうだ?

(和彦)おお!
今日は 和食か。

(正子)お待たせ。
(和彦)よし。

じゃあ いただきます。
(一同)いただきます。

(和彦)おいしいなぁ。 おいしい。
うーん。 おいしいよ。

(和彦)いやぁ。 いいなぁ。

(和彦)よし。
こうなったら パパも

新しい彼女を
見つけちゃおうかな。 アハハ。

あと 半年も あるんだから。
アハハ。

食べよう。

(一同)♬「とても やりきれない」

♬「この限りない モヤモヤを」

(結月)やっぱり
ママは ひどいよ。

何か だんだん 腹立ってきた。
(翔太)まあ まあ。

(結月)あれじゃ 他の お客さん
迷惑じゃないんですか?

店長 いいんですか?

(店長)いいよ。
長続きしないんだから。

懐かしさに 浸った後は
現実が 待ってんのさ。

(一同)♬「しみじみ 嘆く」

♬「悲しくて 悲しくて
とても」

♬~

≪君との 関係のことだけど

はっきりしたいと 思ってる。

分かってる。

♬~

(和彦)だしは 昆布と
しょうゆだけど

昆布が ないからな。

これ 入れてみるか。

(結月)パパ 少しは
立ち直ったみたいだね。

毎日 出勤してるし。

(美咲)行ってない。
(結月・翔太)えっ?

偶然 見たのよ。

公園で 一人で座ってる
パパの姿を。

ぼーっと 空を見ながら
ただ 座ってた。

(和彦)《あれ
早く 落ちてきてくれないかな?》

(美咲)さすがの私も
あの姿は きつかったな。

(結月)パパ。
ホントに かわいそう。

(正子)あの嫁
死んでも 恨んでやる。

(翔太)けど どうしてるのかな?
何の連絡もないし。

(結月)キャプテンと
楽しく やってんのよ。

(和彦)よし。 そろそろ
具材 入れようかな? ママ。

ママ…。

ママ いないんだったな。
フフッ。

呼んじゃった。
ママ いないんだ。

(翔太)おいしそう。
(正子)駅向こうの お店まで

行って 並んで
買ってきたんですよ。

(和彦)ありがとう。 お母さん。
(正子)厚揚げ 大好きでしょ?

(結月)ビールも あるよ。
(美咲)はい。 コップ。

(結月)久しぶりでしょ?
(割れる音)

(一同)ああ!?

(翔太)やります やります。
(和彦)大丈夫 大丈夫。 母さん。

(和彦)割れた皿は
元には戻らない。 二度と。 決して。

(美咲)片付けるね。
≪(ドアの開く音)

≪ただいま。

(美咲)まさか…。
(結月)ママ?

ごめんなさい。

理想と 現実は 違ったの。

キャプテン 実際 会ってみたら

昔の すてきな面影は
まったく なくて

はげて メタボになってた。

会話も かみ合わなくて。

当たり前よね。 今まで 別々の
人生を 歩んできたんだから。

それに 離婚してたっていうのも
嘘だった。

だまされてたってこと?

私が バカだったの。
ホントに ごめんなさい。

一番 大事なのは

家族だってことに 気付いたの。
よくよく 気付いたの。

もう 二度と
こんなことは しません。

だから 許してください。

勝手過ぎるよ!
今どき 女子高生でも

捨てた 元カレの元には
戻んないよ。

それに パパが 許すはずない。

(正子)和彦。
言ってやりなさい。

こんな嫁 もう うちには
いる場所は ないんだって。

(美咲)さすがに 今回
まずいわよ ママ。

顔を上げて 俺の目を見ろ。

♬~

キャッ!?
パパ!? うわ!?

(和彦)二度と 俺や 家族の前に
現れんな。 いいな?

パパ!?

(和彦)よし。

それなら いい。
(結月)えっ? いいの?

(正子)そうですよ。
割れた皿は 元に戻らないって。

(和彦)いいえ。 お母さん。

母さん。 これで 貼れば
元に戻るんです。

(正子)もう。
こんなときに そんな冗談 言って。

(和彦)冗談でなんか
言ってませんよ。

言えるわけ ないじゃないですか。

これで貼れば 元に戻るんです。

ありがとう。 パパ。

(和彦)いいんだ。
もう いいんだ。

(翔太)家族って ミステリーだね。

パパ。 ハンカチ。
(和彦)おお。 ありがと。

じゃあ いってくるね。
いってらっしゃい。

(結月)パパも すっかり
元気になっちゃって。

(翔太)そうだね。

(結月)ママも パパや 家族の
ありがたさが よく分かったんだよ。

(結月)けど 笑えんな。
(翔太)うん?

好きだった人が はげて
メタボになってたとか いって。

(翔太)やだね。

♬(ハミング)

(結月)私たちも
行ってくるから。

あと 服についた染み
取っておいてね。

はいはい。
そこ 置いといて。

(結月)うん。

(通知音)
(結月)ママ?

≪♬(ハミング)

(翔太)ラケットの アイコンは
怪しいね。

(結月)まさかとは 思うんだけど。

(翔太)俺に任せて。
(結月)えっ?

ちょっと ちょっと ちょっと。
ちょっと。

≪お待たせ。

♬~

♬~

(結月)こんなの 許せない。

どっから どう見ても 高校時代の
テニス部の キャプテンだよ。

しかも 全然 はげてないし
メタボでも ないじゃない。

(翔太)そこじゃないよ。
(結月)別れたなんて 言っといて

こんな 女子高生みたいな
楽しそうな顔してさ。

パパに 全部 話す。
(翔太)それは 駄目だよ。

(結月)どうして!? このまんまで
いいわけないでしょ?

(翔太)お父さんを また
傷つけるだけだよ。

今度 そんなことに なったら

お父さん もう二度と
立ち直れないよ。

どうすれば いいの?
≪(ドアの開く音)

≪ただいま。

♬(ハミング)

この メロディー。
カラオケで よく 歌ってた。

《♬「また 逢う日も あるだろうと
白い歯 みせ 笑ってた」》

《ねえ? ママ 好きだよね。
この懐メロ》

《青春の 1ページなんだってさ》
(結月)《そうなの?》

《♬「好きよ好きよ キャプテン」》

リリーズの
『好きよ キャプテン』

もう 我慢できない!
(翔太)あっ! ちょっと。

(結月)ママ!
えっ?

(結月)これ どういうこと?

そう。 バレちゃったか。

どうして 嘘ついたの?

(結月)ママはさ 家族の中で
誰よりも 明るくて

5歳 若く 見えることが
自慢で

娘とも 友達みたいに
何でも話せて

家族の幸せが 一番で。

それなのに パパや 私たちのこと
裏切ったまんまで いいの?

一つじゃ 駄目なの。
(結月)えっ?

両方 欲しいの。
両方?

結月も よく 言ってたじゃない?
「ママ。 つまんなくないの?」って。

「家族の世話して 毎日 過ごして
いっつも 同じこと 繰り返して

そんなの 楽しい人生じゃ
ないんじゃないの?」って。

いや。 それは…。
でも 仕方ないでしょ。

何の キャリアもないのに
何が できる?

資格 取ればいいって
いうけど 何の資格?

それに そんなの取って
働きだしても

そろそろ おばあちゃんの
介護の世話も 始まるし

あんたたちが 結婚したら

孫の世話だって どうせ ママに
任せてくるに 決まってる。

でも それでもいいと
思ってた。

それが 自分に ふさわしい
幸せだって。

けれど あれが 来るのよ。

これからは
自分の生きたいように 生きる。

欲しいものは 全て 手に入れる。

それが 家族と 純愛なのよ。

♬~

[パパには
言わないでおくことにした]

[だって 最後のときは
家族と 一緒にっていうのが

パパの夢なのだから]

[桜は やけに 奇麗に見えた]

[もう 二度と見ることがない
景色だからかもしれない]

[この先 どうなるかは
分からない]

[けれど 今 このときの
家族の思い出を

ボイスメモに 入れておく]

[もし 私たちが 半年後

この世界から
いなくなったとしても

誰かが このボイスメモを
見つけてくれて

宇宙の片隅に こんな家族が
いたことを 知ってもらうために]

(従業員)はい。 お待ち。

あのう。

(和彦)あっ。

(片瀬)あっ。

(和彦)キャプテン?
(片瀬)パノラマさん?

(和彦)はい。
(片瀬)ああ。 どうぞ。 どうぞ。

(和彦)色々 お話を
お伺いしたくて。

(片瀬)パノラマさんから
メッセージ もらって

どうしても お会いしたいなと。

(和彦)早速なんですけど
持ってきちゃいました。

(片瀬)これ
名鉄 パノラマカー 7000系。

しかも 1981年製の
初代モデルじゃないですか。

これ マニア歴 30年の 僕でも
持ってませんよ。

(和彦)偶然 見つけて
大人買いしちゃったんですよ。

(片瀬)よく 見せてもらっても
いいですか?

(和彦)もちろんです。
どうぞ どうぞ。

(片瀬)これは!?


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