川崎重工業は10日、「ニンジャ」など大型バイクを手掛ける明石工場(兵庫県明石市)の生産ラインを一時停止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国内外の主要地の販売が落ち込むと判断したため。自動車や建設機械など製造業で生産を停止する動きが広がっている。
川重が生産ラインを休止するのは1000ccクラスの二輪車のハイエンドモデルを手掛ける明石工場で、同社の二輪車の主力工場。日米欧に出荷している。13~28日に生産ラインの稼働を止め、その後5月のゴールデンウイーク(GW)の休日も合わせると生産ラインの停止は3週間強となる。13~17日には生産ラインを止めつつメンテナンスなどを実施する予定。
同工場では人気モデルの「ニンジャ」シリーズなどを製造。最近では同社は東南アジアでのマーケティングも強化しているが、すでにタイやフィリピンなどの二輪車工場は新型コロナの影響に伴う現地政府からの要請などに基づき生産を停止している。
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