社会

議員に性的暴行疑惑 生活保護受給の相談後に 女性は被害後フラッシュバックも

議員の男性から性的暴行に遭ったと主張する女性。被害内容はノートにつづっている=7日、本島北部(画像の一部を加工しています)

 【北部】本島北部市町村の男性議員が今年1月、生活保護受給の相談を受けた別の市町村に住む初対面の女性に性的暴行をした疑いがあることが、20日までに分かった。女性は「男性から性的暴行を受けた」と訴え、県警へ被害届を提出した。暴行の際、議員に押さえ付けられ左脇腹を骨折するなどのけがを負ったという。議員は本紙取材に対し「弁護士に一任している」と述べるにとどまった。県警は双方の言い分を聞き、慎重に捜査を進めている。

 本紙は議員に直接質問したり、質問状を提出したりしたが期限内に回答はなかった。議員の代理人弁護士は取材に対し「犯罪行為ではないと考えている」とのみ述べた。議会当局も疑惑を把握しており、議員に説明を求めたが応じていないという。

 女性によると議員と面識はなかった。生活保護受給の相談をするため、議員を紹介した親しい知人も交えて1月14日午後に女性宅で面談した。夕方、知人を外出先へ送った後、議員が強引に部屋に上がったという。議員は肩もみと称して体を触り始めた。女性は髪を引っ張られ、腰や首を強く押さえ付けられて性的暴行を受けたという。

 女性は同17日に産婦人科に相談し、医師の紹介で県性暴力被害ワンストップ支援センターを訪れ、センターが県警に通報した。24日には外科で左脇腹の骨折と診断された。

 議員と親しい友人によると、議員は性行為を認めた上で「女性とは合意があった」との認識を示したという。

 女性は被害後、外出が怖くなり自宅に引きこもるようになった。寝ていても暴行の記憶がフラッシュバックして目が覚めるという。現在も2週に1回、心療内科に通院している。



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